目指すは一点のみ!! (2)


体育祭前日。皆準備や練習に追われています。

「茜ー。これどこだっけ?」

「それは生徒会室よ。1人でだいじょぶ?」

「まかせてよ。力仕事は慣れてるもん!」

「あ、それ運んだらグランドきてね。リレーの練習があるから。」

「了解!!」

は中くらいのダンボールをよいしょっと運んでいた。

「あれ?ちゃん重そうだね。」

「んー。その声はタカさんだ!」

は前が見えていないらしく声で河村を判断した。

「だいじょうぶ?持とうか?」

「タカさん何か用事あるんじゃないの?」

「ううん。別にないけど。」

「じゃあ、片っぽ持ってくれる?そうしてくれると助かるな。」

は片っぽを河村に持ってもらったので思ったより早く運べた。

「ありがとね。助かったよ〜。」

「いや・・・またなんかあったら言ってよ。力仕事なら任せて。」

「うん。ありがと。」

はうんしょと荷物を生徒会室の中に運び入れると中には手塚が書類に目を通していた。

「あれ?手塚ー。何してんの?お仕事?」

「あぁ。今日中にまとめなければならない仕事があってな。」

「そっか。大変だねー。なんか手伝おうか?」

「じゃあそこの棚にある書類を取ってくれるか?」

「了解!えっとー。これかな?はい。手塚。」

「すまないな。はこれから練習はないのか?」

「うげっ!忘れてたー。さんきゅう手塚。またね。」

は猛ダッシュでグラウンドに走って行った。







!!遅いよ!!」

先輩チコクはいけねぇな、いけねぇっスよ。」

「むっ。いつもギリギリの桃には言われたくないよぉー。」

「ほらほら、2人とも練習始めるわよ。」

リーダーの茜がパンパンと手を叩いた。

「またリレーっスか?」

「そういえば最近ずっと部活対抗リレーの練習してるもんねー。」

「じゃあ、男テニ軍団はだいじょぶみたいね。」

「じゃあ私も・・・・」

はダメよ。教えてばっかりで全然練習してないでしょ。あんたは練習よ。」

「うげ〜。」

先輩頑張ってくださいよ。」

桃はひらひらと手を振ると校舎の方へ戻って行った。







「つ・・・疲りた・・・。」

あれから茜の猛特訓をうけたはフラフラと歩きながら教室に戻ろうと廊下を歩いていた。

「あー、発見!!」

後ろに重みを感じたかと思うと英二がに抱きついていた。

「英二ー。私疲れてんのよ・・・。」

。僕も忘れちゃ困るんだけど♪」

「あ、周助も・・・・・・・・・ってー何着てるの!?」

が後ろを振り返ると不二と英二は兵隊のような格好をしていた。

「これ応援交歓の衣装なんだにゃ。」

「にょー。2人ともカッコいー・・・vv」

の衣装もあるんだよ。」

「私のもあるんだー。」

のは団長さんのカッコだよん。」

「へー。じゃあ着替えてこよー。」

はいそいそと更衣室に向かうと不二から渡された袋から衣装を取り出した。

「ひょー。すごい。私こんなの着ちゃっていいのかな?
あ、しかもピッタリだし・・・・・・・・・私誰かにスリーサイズなんて教えたっけ・・・・?」

途端に不思議がるだったがとりあえず衣装を着て更衣室を出るとなぜかそこにはレギュラー陣が・・・

「おりょ!?皆何やってるの?」

が衣装着たところ早く見たかったんだよねー。」

「そしたらなぜか行く先々で会いたくもないけど会っちゃたんだ。」

「ほー。」

先輩キレイっスね。」

「本当ー?さんきゅうリョーマ。」

の衣装は真っ白のノースリーブのロングワンピースにこれまた真っ白なガウンを
羽織ってなおかつ茶髪のウィッグをつけていた。いわゆる女神様風である。

?サイズはピッタリだった?」

「うん。何かもんのすごくピッタンコ。どうしてだろね?」

「どうやら俺のデータが役にたったようだな。」

「にょ!?もしかして乾私のスリーサイズとかまで知ってたり・・・・?」

「最近はかった体重まで書いてあるぞ。」

「うげっ。ちょっと乾。ノート見せなさいよ。抹消してやるーーー!!!」

「それは困るな。」

と言ってスタスタと廊下を走って行った。

「こら待てーーーー!!!」

もスカートをたくしあげ乾を追いかけて行った。

「乾・・・あとでどうなるか覚えておきなよ?」

「ケッ・・・アホらしい・・・。」

「乾あとでグラウンド50周だな。」

「まぁまぁ皆。(ちゃん可愛かったな。)」

キレイだったにゃ〜。」

「あれ?そういえば越前は・・・・?」

「「「「「「「ま・・・・まさか!!!!」」」」」」」

そのころリョーマは乾を追いかけるのを諦めたと楽しく(?)おしゃべりしていた。

「んでねー。」

「(ん・・・寒気がする・・・)先輩何か寒くないっスか?」

「リョーマだいじょぶ?風邪かもよ。」

先輩が看病してくれるならだいじょぶっスよ。」

はコテッとおでこをリョーマにつけると

「んー。熱はなし!看病もいらないね。」

本当にどこまでもラッキーなルーキーであった・・・。





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