目指すは一点のみ!! (3)


いよいよ体育祭当日。が・・・・3−6にはハプニングが!!

「えー。大崎さん休みなの?」

「そうなのよー。何かうなされてるらしくて・・・・。」

クラス委員もやっている茜がに言った。

「大変だね。じゃあ僕の2人3脚のペアがいないね。」

「そうねー。(きっとあんたのせいでしょうけど。)」

「茜、誰か代役立てないとでしょ?私やるよ。周助となら気あいそうだし。」

「僕もその方がいいな。」

「あー。不二ずっるー!!」

英二が騒いだが結局代役としてが足歴に出ることになった。







午前中、めぼしい競技は借り物競争と8Sだ。

「ねぇ英二って8S出るんだよね?8Sって何?」

「8Sっていうのはグランド一周に8個の障害物が置いてあって、
1人1周ずつ8人のリレーでー…ま;あ簡単に言うと障害物リレーってこと。」

「へー。あ、借り物競争始まった。」

「クスッ。大石と越前が対戦するみたいだね。」

「頑張れ・・・・って応援しちゃいけないのか。」

パンとスタート合図が鳴るとリョーマが真っ先に飛び出して紙を拾うと

の方に一直線にかけてきた。

先輩一緒に来て下さい。」

「え!?あ、私ー?」

「そうっスよ。」

リョーマはを引っぱって一目散にゴールへ走って行った。

「うわ!おチビにやられた!」

「クスッ。何が書いてあるか一目瞭然だね♪」







「ねぇリョーマ。その紙になんて書いてあったの?」

ゴールして早々はリョーマに尋ねた。

「秘密っスよ。」

「えー。教えてよー。」

「怒らないで下さいよ?」

「うん。あ、でも『世界で1番恐い人』とか書いてあったら怒る。」

そう言ったにリョーマは無言で紙を渡した。

「えーっと・・・『1番好きなもの』ね・・・物なのに者って勘違いしたんでしょ。」

はありがとうと言ってリョーマに微笑むと自分の応援席に戻って行った。

「・・・・・・・まだまだだね。」

紙には小さく『どちらでも可』と書いてあった・・・・・

「周助ー。あれ?英二は?」

お帰り。英二なら招集かかったから行っちゃったよ。」

「ふ〜ん。早く見たいなー。8Sとやら。」

そして午前中の目玉第2弾8Sが始まった。

「えーじー!!負けたら承知しないからねーーー!!!!」

が大声で応援すると英二はぴょんぴょん跳ねてこっちに手を振った。

「うひょー。英二すごーい。」

「まぁ伊達にアクロバティックやってないね。」

英二は出てくる障害を次々にアクロバティックで通過し、3位だったのをぶっちぎり1位でゴールした。

「わー。英二エライ!!」

現時点での順位、1位白組(手塚) 2位赤組(大石) 3位黄組() 4位青組(乾)







そして午後の最初の目玉応援交歓。はお化粧までしてスタンバってます。

『それでは黄組の方お願いします。』

アナウンスが終わり拍手の中が姿を現すとオオーッという歓声が上がった。

「これより勝利の儀式を始める。皆のもの静粛にするがよい。」

が威厳のある声で言うと辺りはシンと静まり返りは歌を歌い始めた。
その歌に合わせてそばにいた兵隊の格好をしていた人たちがマスゲームのようにいろいろな動きをしだした。
そしての歌が終わっても辺りは放心したように静かなままだった。

「(あ・・・・あれ?どうしたんだろ・・・・。)」

がそんなことを思ったと同時に割れんばかりの拍手が響いた。

〜。超カッコよかった!!」

そういうカッコの方がキレイだよ。」

「ありがと。周助。英二。」

ーよくやったー!これで1位はイタダキね!!」

「そうかなー。あ、次足歴じゃん。周助早く行くわよ!!」

「クスッ。そうだね。」

黄組は応援交歓の後からものすごい追い上げをした。
足歴は余裕の1位。そして順位を3位から2位にあげた。

「あと残るは縦割りリレーね。よーし。がんばらなきゃ。」

ーその前に部活対抗リレーがあるよ。」

「そうだ!それを忘れていた。茜、女テニは出るの?」

「もちろんよ。でも女子だけっていうのはちょっとキツイもんがあるわね。」

「ま、がんばってよ。優勝はウチが頂きだからー。英二、周助負けんじゃないよ!」

、この僕が負けるわけないじゃないか。」

「そうね。でも黒魔術とかは使っちゃダメよ。」

「クスッ。それはどうかな。」

「(やっぱり使えるのね・・・・)」

そして黒魔術のせいか実力なのか優勝は男子テニス部。は今からどこに行くか検討中。







「茜ー。緊張するよー。」

、これで優勝が決まるんだからがんばってよ!!」

「そうっスよ先輩!!これで勝てばうちが優勝っス!」

「にょー。桃までプレッシャーをかけるなよー・・・。」

の出番は12人中11番目。つまりアンカーの前。ちなみにアンカーは不二。

「でもまさか部長がアンカーに来るとは思わなかったっス。」

「そうね、でも手塚早いから油断できないなー。」

「でもだいじょぶっスよ。」

の前は英二。英二は3位から2位に順位をあげてにバトンを渡した。

「周助ー。頼んだ!」

「了解。」

1位の手塚との距離は20mほど。

『ゴーーーーーール!!!!』







「さすが周助。あの手塚を抜かしちゃうんだもんね。」

「(不二め何か使ったな・・・)」

「英二。何か言った?(笑顔)」

「にゃっ!?何でもない。」

「ま、何はともかく優勝カンパーーーイ!!!」

かくして黄組の逆転優勝で体育祭は終わったのだった・・・。





〜オマケ〜

体育祭の数日後。

「ねぇ。あんたの写真売れ行きすごいよ。」

「はっ!?何それ。」

の女神様の写真。男子からの注文が殺到よ。」

「へー。女は化粧すると違くなるって本当なのねー。」

あくまで他人事なであった。





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