閏日の魔王様 (3) |
ピピッピピッ 「・・・・・焼けたかな〜〜〜?」 「だいじょうぶよ。材料はちゃんとしてるから。」 「そろそろ周助を呼んであげましょうか。」 「あ、じゃあパイは隠しとくのでちょっと待ってて下さい。」 はパイを取り出すとラップをし、不二がいない方の出口から出て2階に行った。 「周助ー入っていいわよ。」 「あれ?は??」 「ちゃんならすぐ来るわ。さぁご飯にしましょう。」 そして、豪華な豪華な不二の誕生日パーティーが始まった。 「あれ?は?」 不二がご飯を食べ終わりちょっと目を離した隙にはいなくなっていた。 「ちゃんなら2階にいるわよ。」 「そう・・・・。」 「でも周助まだ2階に行っちゃダメよ。」 「何で?」 「ちゃん今日のために色々考えててくれてるから12時5分前までここにいなさい。」 「??・・・・・でも何か上からバタバタ聞こえるけど・・・?」 「何やってるのかしらね・・・・?」 3人そろって上を見上げた。そして、当のはというと・・・・? 「えっと、アップルパイ切るように包丁あるでしょ、お皿もフォークもあるし。」 不二の部屋と自分の部屋を行ったりきたりしながらバタバタと準備に明け暮れていた。 「プレゼントは袋の中に入ってるし・・・・それにしても周助の部屋プレゼントの山じゃん。」 そりゃあ青学レギュラー陣1、2を争う人気だからね〜。 「ふぅ。じゃあちょっと休憩してよ〜。」 は自分のベットに寄りかかって眠ってしまった。 「じゃあそろそろ僕上に行くから。」 「あまりうるさくしちゃダメよ。」 「わかってるよ♪」 不二が上に行くのと同時にはパッと目が覚めた。 「げっ、ヤベー。早く行かなきゃ。」 が慌てて自分の部屋から出ると、自分の部屋の前で立ち尽くしている不二がいた。 「?また張り紙なんかして・・・・しかも僕の部屋なのに。」 「あ、でももうそろそろだからいいよ〜。入っても。」 ガチャ。中に入るとアップルパイの甘い匂いがしてきた。 「アップルパイ?」 「うん。私が焼いたの。でもまだ食べちゃダメ〜。」 「一体は何を計画してるの?(ニッコリ)」 「もうちょいだから。あ、でもまぁいっか。」 は1人で納得して不二のベットのところにある時計を手に取った。 「周助の部屋の時計ってこれだけだよね?」 「うん。そうだけど・・・・何やってんの?」 「時間を止めてるんだよ〜。今からこの部屋は2月29日なの☆」 「・・・・。」 はニッコリ笑ってびっくりしたでしょ〜?とニコニコしていた。 「ずいぶん面白い事考えたね。」 「やっぱり周助の誕生日は29日だからさ!」 「からプレゼントもらえないかと思ってドキドキしたよ。」 「まさかあげないわけがないじゃ〜ん。でもまずはアップルパイをどーぞ。」 は少し大きめに切り分けたアップルパイを不二の皿に乗せた。 「(パクッ)・・・・おいしい。アップルパイ作った事なかったよね?」 「えへへ〜。パイ生地は由美子さんに用意しておいてもらったから。」 「でもリンゴはが煮たんでしょ?」 「うん。よかった〜美味しいって言ってくれてvvv」 今度は隣においてあった紙袋をゴソゴソ探し始めた。 「周助、はい。プレゼントだよ♪ラッピング私がしたからちょっと汚いけど。」 「ありがとう。からのプレゼント楽しみにしてたんだ♪」 「でも周助今日たくさんプレゼントもらってたじゃん。」 「でもからのが1番うれしいよ。」 「ありがと。じゃあ開けて開けて〜。」 不二はニコニコと笑いながら包みを開くと・・・・開眼した。 「・・・・・・?これは何?」 「ぬいぐるみ♪ちなみにデータ提供は乾で、協力は大五郎♪」 「いや、そういう事じゃなくて・・・・・。つばめとクマとクジラ?」 「も〜周助気づかないの〜?三種の返し球だよ!」 「あ、なるほど。つばめとひぐまと白クジラてわけね。」 「結構上手く出来てるでしょ?」 「・・・・でも僕いちお男なんだけど・・・・。」 「だいじょうぶ!もう1個用意してあるから!」 また紙袋をゴソゴソとあさり・・・・・小さな小さなサボテンを取り出した。 「サボテン?」 「そう。かわいいでしょ〜?小さくて。こっちもプレゼントだよ♪」 「何だかみたいなサボテンだね。」 「そお?私こんなに小さくないよ?」 「でもかわいいし♪」 何気ない不二の一言に真っ赤になる。 「本当プレゼントうれしいよ。ありがとう。」 「手作りのもの1つプレゼントしたくてぬいぐるみになっちゃったんだ。ごめんね?」 「クスッ。別に全然うれしいよ♪毎日抱いて寝ようかな〜。」 「え〜うっそー。」 「冗談に決まってるでしょ。」 「何だ。」 その後も色んな話をして時計を見るともう1時・・・・止まってるからわかんないか。 「?だいじょうぶ?眠そうだよ?」 「だいじょぶで〜す。」 「じゃあこれは僕が持っていくから。」 不二はアップルパイの乗った皿やフォークを持って下に降りていった。 「あれ???」 不二が部屋に帰ってみるとが不二のベットで寝ていました。 「、ちゃんと自分の部屋に帰らないと。」 「・・・・・・・・・zzzzzzz」 「クスッ。しょうがないなぁ。」 不二はの唇にそっとキスをして自分もベットに入り眠りについたのでした。 何にしても不二HAPPY BIRTHDAY!!! BACK NEXT |