HAPPYHAPPY BIRTHDAY!! (2)


そして当日、は夕方からのパーティーのためにせっせと準備していた。

、これはここでいいの?」

「あ、それは、そこのテーブルの横で、あれがそっちだよー。」

がひっしに料理と格闘(?)しながら言った。

「ところで、何の料理を作るつもりなの?」

「え、この前買った本に出てたパーティー料理だよ。簡単そうだし。」

「そうなんだ・・・・。」

不二が改めてキッチンを見渡すとどこに料理があるのかわからない状態だった。

「僕も何か手伝おうか?」

急に料理が心配になってきた不二が聞いた。

「ダメよ。周助が料理作ったら辛くなっちゃうもん!」

「でもさ、本当に1人でだいじょぶ?」

「まかせてよー。料理は多分得意だから☆」

と、その時ピンポーンピンポーンとチャイムがけたたましくなった。

「誰かな?パーティーは5時からだから皆じゃないと思うんだよねー。」

がパタパタと玄関に行くとそこには不二以外のレギュラーが立っていた。

「あれー?皆早いね。あと1時間もあるのに・・・。」

「準備大変だと思って手伝いに来たんだ。」

代表して大石が言った。

「本当ー?ありがとー。じゃあ上がってー。」

「「「「「「「おじゃましまーす。」」」」」」」







「じゃあ、料理の方とリビングの方に分かれて手伝ってね。」

「俺料理手伝うー!」

「英二、まだ誰がどこ手伝うかなんて決まってないよ?(笑顔)」

「で・・・でもさ不二エージは料理得意だからキッチンの方がいいんじゃないか?」

相方のピンチを大石が必死にフォローした。

「あ、そうね。じゃあ英二とタカさんこっち手伝ってよ。」

「え、俺も?」

英二の名前だけでなく自分の名前も出た事に河村は驚いた。

「だってタカさん寿司屋の息子でしょ?だからコッチ。あとの人は周助とリビングね。」

に逆らえるはずもなく残りはしぶしぶとリビングに向かった。







さてコチラはキッチン。

「ねえ。ご飯は何作ろうとしてたの?」

「あのねー、パエリアとか作ろうと思ってたの。」

「でもちゃん。少しココ片付けないとじゃない?」

「あー、やっぱりー?じゃあ私料理作ってるからそこ片付けてくれない?」

お願い!!とに言われて断れるはずもなく英二と河村は片付けを始めた。

ちゃん、料理の方は手伝わなくてだいじょうぶ?」

「もちろんだよー。私きっと料理は得意だからー。」

・・・そのきっとってなに・・・?」

の料理の仕方を見て不安になった英二が聞いた。

「えー、だいじょぶだってば。料理ぐらいちょちょいのちょいよ!」

英二と河村の不安をよそには着々と料理に取り掛かった。







「あーあ。俺もキッチンの方がよかったっス・・・。」

こちらはリビングの飾りつけ班。桃が1人ぶつくさと文句を言っている。

「桃?文句があるなら帰っていいんだよ?」

「そうっスよ。桃先輩。」

「確かにキッチンの方が楽しそうだけどね。」

「大石まで何言ってるんだ。さっさとやるぞ。」

コチラは不二の指示の元せっせと飾り付けをしていた。

「ふー。そろそろかな。こっちは人数も多いから終わったけど向こうはどうかな?」

キッチンが少し心配になって不二がのぞきに行くと以外にもキレイに片付いていた。

「あ、不二。そっちは終わったの?」

「うん。料理の方はどう?」

「それが1人でやるって聞かなくて・・・。」

テーブルの上を見るとあまり料理とは思えない料理がのっかっていた。

「これは・・・・何?」

さすがの不二も驚きを隠せなかった。

「あれ?周助。もうそっち終わったの?コッチももう終わりだよ。」

、これは何の料理なの?」

「だーかーらー、パーティー料理だって。はいはい。リビングに運んで。」

とその時またピンポーンとチャイムが鳴った。

「あれ?誰かな?ちょっと見てくるー。」

パタパタと走っていこうとしたがグイッと腕を引っ張られた。

「英二?どうしたの?」

・・・行っちゃダメだと思う。何か嫌な予感がする!」

「何それー。とりあえず行ってくるよ。」

と行こうとしたがまた腕を引っ張られた。

「もー。何なの!?」

先輩行かない方がいいっスよ。」

「そうっスよ。」

「もー。リョーマに桃まで・・・。そんなに言ってると本当に怒るからね!!」

はパッと手を離して玄関まで走っていった。







「はーい。どちらさま・・・・あら?千石くん。どうしたの?」

ドアを開けるとオレンジ色の頭のラッキー千石が立っていた。

「いやあ、誕生日って聞いたからプレゼントを渡しに来たんだ。」

「そうなのー。ありがとーvvvあ、これからパーティーするんだけど・・・」

「え、参加していいの?俺ってラッキー☆・・・・じゃない。これから用事なんだ。じゃあね。」

千石はサーッと青くなりダッシュで帰っていった。

「??千石くんって変なの・・・。あれ?皆で何やってんの?しかも顔恐いよ・・・?」

がドアを閉め後ろを振り返ると今まで千石を睨みつけてましたとでも言うように皆が立っていた。

?誕生日プレゼント何もらったの?」

「わかんない。あとで見てみる。」

はニコニコ顔でキッチンに戻って行った。そしてそれを見て面白くないレギュラー陣は
千石への復讐を誓うのであった。憐れ千石・・・。





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