HAPPYHAPPY BIRTHDAY!! (3) |
「ねえー。プレゼント開けて見せてよ。」 「いいよー。」 がガサガサと包みを開けると中から化粧品が何個か出てきた。 「わー。化粧品だー。私全然持ってなかったからうれしー。」 プレゼントを見てなぜか皆ホッとしているようだった。 「そうだ。まだ準備の途中だった。皆運ぶの手伝って。」 皆がキッチンから料理に見えないものを運んでいる最中にはケーキに取り掛かった。 「ケーキはケーキに見えるんスね。」 「リョーマ。それどういう意味よ。」 「先輩ケーキ作るのは上手なんスね。」 「ちゃんと由美子さんに教わったもんねー。よし。完成!!」 はいそいそとケーキを運んで真ん中に座った。 「さ、皆お腹減ったでしょ。食べよ。」 が、皆なかなか手を出さなかった。まあ料理に見えない料理だから仕方ない。 「皆なんで固まってるの?」 「、ちなみにコレはなんだ?」 手塚が目の前にある料理を指さして聞いた。 「あぁそれはー、えっと、うーんと・・・あ!オードブル。」 「(オードブルか。それにしては余計なものが入っている気がするが・・・。)」 「手塚何考え込んでんのよ。早く食べて。」 のウキウキした顔を見て手塚が断れるはずもなく、気難しい顔をしながらパクッと食べた。 「どおー?おいし?」 皆も真剣な面持ちで手塚を見ている。 「・・・上手い。」 「本当ー。うれしいー。」 はギューッと手塚に抱きついた。そのおかげで皆が安堵のため息をもらしたのには気づかなかった。 「ーこっちのメニューはなんていうの?」 「それはささみチーズかつ。私の大好物なの。」 「ふーん・・・そっか。おいしーコレ。」 そしてあっという間に料理はすべてなくなった。 「「「「「「「「「ごちそうさまでしたー。」」」」」」」」」 「はい。おそまつさまでした。」 はカチャカチャと食器をキッチンへ運んでいく。 「ちゃんコレで全部だよ。」 河村が器用に両手に食器をのせて運んできた。 「さすが寿司屋の息子だね。すごーい。ありがとね。」 「、ちょっとこっち来て。」 が洗い物を始めようとすると不二がの手を引っぱってリビングへ連れて行った。 「じゃああらためてお誕生日おめでとーーー!」 「・・・おめでとうっス。」 「先輩早くローソク消してくださいよ。」 「はいはい。〜〜〜〜ふーーーーー。」 パチパチパチー。 「へへー。ありがとー。」 「ーこれ俺からのプレゼントだよん。」 英二を筆頭に次々とにプレゼントを渡していく。 「わー。ありがとう。超うれしいー。」 とびっきりの笑顔でが言うと皆の顔が少しだけ赤くなった。 「開けていい?」 の笑顔に見とれていたレギュラー陣が無言で首を縦にふった。 「えーっと・・・これは英二のね。・・・あ、超かわいいー。こんなふわふわの欲しかったの。」 「。よく見て。名札つきー。」 「え、あ。本当だー。『大吾郎Jr』かわいー。ありがと。」 ガサガサと次々とプレゼントを開けていく。 「あ、ディズニーグッズだー。タカさんよく覚えてたね。」 「ちゃん必ず1つはディズニーの物身に付けてるからね。」 「あ、駄菓子だー。しかも私の好きなのばっかり。サンキュ。桃。」 「選ぶの苦労したんスよー。」 「あ、トトロの時計ー。かわいー。ありがと。薫ちゃん。」 「・・・っス。」 「あ、コレ知ってる。クルクル回ってキレイなんだよね。大石らしい。」 「気に入ってもらってよかったよ。」 「かわいいバックー。私こういうの欲しかったのー。さすが乾ね。これもデータでしょ。」 「さすがするどいな。」 「コレは・・・香水?Dariっていうのかー。ありがとね。手塚。」 「いや。の好きそうな香りだったからな。」 「クロスのマグピとネックレス。おそろなんだー。いいセンスしてんじゃんリョーマ。」 「先輩そういうの好きって聞いたっスから。」 「えーっと・・・指輪だ。何か高そうだよ周助・・・。」 「手貸してはめてあげるから。」 と言って不二はおもむろに左手の薬指にはめようとした。 「ちょっとタンマ!!周助はめちゃダメ!」 が言ったその時そこにいた不二以外の人がよっしゃ!!と思ったのは言うまでもない。 「。どうしてダメなの?」 「左手の薬指に指輪してるとお嫁にいけなくなるんだって。」 「じゃあ僕が・・・」 「「「「「「「「「俺がもらってやる(っス)」」」」」」」」 不二が言いかけたとたん声をそろえて皆が言った。 「ありがとう。じゃあ私からのお礼ね。」 と言っては1人1人のほっぺたにキスをしていった。 「今日は本当にありがとう。皆大好きだよ。」 「ところで今日不二の親はいないのか?」 「昨日から由美子さんとおじさまの所に行ってるからいないけど?」 「え!?じゃあちゃん不二と2人っきりなの?」 「先輩それは危ねぇな危ねぇよ。」 「、俺のデータによると今日は危険だ。」 「ちゃん不二に何もされてない?」 「先輩・・・だいじょぶっスか?」 「先輩今日泊まってったらダメっスか?」 「私はいいけど・・・いいよね?周助。」 「ふー・・・の頼みじゃ仕方ないね。皆あとで覚えておいてよ?」 そして夜までドンちゃん騒ぎにとっては忘れられない1日となったのでした。 BACK |