HAPPYHAPPY BIRTHDAY!!


それは、不二のある一言から始まった。

「ねえ、の誕生日ってもうすぐじゃなかったっけ?」

夏休みも終盤にさしかかったある日の部活中に突然不二は言った。

「はい?どうしたのいきなり・・・。」

はレギュラーたちにタオルとドリンクを配る手と止め不二の方を見た。

「この前姉さんと話してるのが聞こえてね♪」

「あっそう。まあ確かにもうすぐ私の誕生日だわね。」

「それ本当?」

「うん。今週の土曜で15歳〜☆」

本当は17歳になるのですが…。 は覚えていません。

先輩プレゼント何がいいっスか?」

「あ、越前抜け駆けだぞ!!」

ちゃん今欲しいものってあるかな?」

わらわらとレギュラー達がの周りに集まってきた。

「ちょっちょ・・・いきなり言われてもわからんよー。」

「そうだ!!の誕生日パーティーしない?」

「へー。英二もたまにはいいこと言うじゃない♪」

「不二・・・たまにはは余計!で?どう?」

「いいんじゃないか?」

「英二先輩いいこと言うっスね。」

ちゃんはどうかな・・・?」

NOバーニングモードのタカさんがおずおずと聞いた。

「え、でもそんな皆に悪いな・・・。」

「・・・先輩そう言いながら顔がニヤけてるんスけど・・・。」

「ハッ!!薫ちゃん。余計なこと言わないでよー。あ、しかも土曜って部活じゃない?」

「あ、そういえばそうだったな・・・。」

「大石、そんなの変えられるよね?(開眼)」

「周助!ダメだよ!私の誕生日パーティーなんかのために部活つぶしちゃ!」

「おい!!まだ部活中だぞ!」

向こうで竜崎先生と話していた手塚が戻ってきた。

「もう休憩時間は終わりだ。さっさと次のメニューに入れ。」

「ねえ手塚。今度の土曜の誕生日パーティーをしようと思うんだ。」

「その日は午前中から部活だが。」

「年に1回の誕生日なんだからね?(開眼)」

不二は有無を言わせない笑顔を手塚に向けた。

「・・・・・・・最近練習ばかりだから休みにする。」

手塚はあえなく撃沈した。

「ごめんね。手塚。」

「いや。が謝ることじゃない。」

「でも、本当にいいの?部活休みにしちゃってさ。」

「アレを怒らすのは恐いからな。」

「あー、大魔王のことね。」

もちろん不二周助のことである。青学最強の男手塚国光でも大魔王には敵わないようだった。







そして部活終了後・・・・・

ー。一緒に帰ろー。」

「英二。今日は僕いるんだけど。」

先輩ストリートテニス行きませんかー?」

「え・・・じゃあ、皆で帰ろう!」

ポンッと手を打っては言った。
そしてに逆らう人などいないので結局全員で帰ることになった。

「ねえ。誕生日何欲しいの?」

ちゃっかりの隣をゲットした不二が聞いた。後ろでは全員耳をそばだてて聞いている。

「えー・・・急に言われてもなー・・・。」

「じゃあは今欲しいものとかないの?」

「うーん・・・でも基本的にプレゼントって何もらってもうれしいよ?」

それを聞いたとたん皆はいろいろ考え始め、用事があるからー・・・と1人づつ帰っていった。

「ねえ周助ー皆用事があるのになんで私のこと誘ったのかな?」

「さあ?ねえ、誕生日パーティーうちでやらない?」

「え、でもおばさまや由美子さんたちは?」

「ちょうど父さんの所に行って来るらしいんだ。だからうちには僕としかいないよ♪」

「え・・・それもそれで不安かも・・・」

?何か言った?(笑顔)」

「ううん・・・。何でもないよ。」

「クスッ。だいじょうぶだよ。2人っきりになったからって何もしないよ。」

「だよねー。周助が私なんか相手にするはずないもんねー。」

「(全くこんなことで安心してるなんて。鈍感だね。クスッ)」

「あ、周助。パーティーするんなら料理作らなきゃね。」

「え!?が料理するの?」

が料理をする。さすがの不二でも驚いたようだ。(詳しくはAGの15話参照)

「周助?何でそんなに驚いてるの?」

は誕生日なんだからそんなことしなくていいんじゃない?」

「え、でも祝ってくれるんだからこれくらいしないとー。あ、じゃあ本屋寄ってこうよ。」

「何で?」

「お料理の勉強するために決まってんじゃーん!」

「そう・・・じゃあ行こうか・・・。」

せっかくのために企画したのになんだか柄にもなく不安な不二だった・・・。





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