第56章 全国大会開幕!


今日からいよいよ全国大会!
天気も晴れてテニス日和。

「あれ?不二。一緒じゃないの?」

こちらは会場前、青学の集合場所。今日は遅刻魔のリョーマもちゃんといます。

ならスタッフの集まりとか色々あって早く家出たんだよ。」

「うへ〜〜…スタッフって大変なんだなぁ…。」

ちゃんは入場行進のプラカードも持ってくれるからもうすぐここに来るんじゃないか?」

そう。各校のマネージャー又は代表の女生徒は入場行進で先頭に立つ大事な役目があります。

「しかしが言っていた時間は過ぎているぞ。」

「中で何かあったのかな…。」

先輩の事だから他校の人に絡まれてそーっスね!」

「「「「「!!!!」」」」」

桃は冗談半分に言ってみたのだが…3年生は目を見開いて乾を見る。

「・・・・・・・きゅ…95%だ。」

「「「やっぱり…。」」」

「…お約束っスね。」

そんなお約束展開を予想されたは…本当にお約束な展開に巻き込まれ…



いや自分から入っていた。

「なぁー今日は食いモン持ってねーの?」

「ブンちゃん…毎回そればっかりだね。お昼は?」

「持ってるぜ・・・・・・・ジャッカルが。」

「俺かよ!!」

何と。は事もあろうに立海大に絡ま…いや立海大のメンバーと話していた。

〜俺らのプラカード持ってくれよ。」

「何言ってるのよー、私青学なんだから青学のプラカード持つに決まってるでしょ。ねぇ?」

「お、おう。」

急に自分に話を振られて慌てるジャッカル。
そして他のメンバーはなぜだか遠巻きに3人の様子を見ていた。

「ジャッカルと丸井は何を遊んでいるんだ!たるんどる!!」

「あの子青学のマネージャーだっけ?中々可愛い子だね。」

副部長の真田は怒り心頭。部長の幸村はニコニコとなぜだか楽しそうだ。

「赤也、何をそんなに怒っているんだ?」

柳が問いかけると赤也はあからさまにムスッとした声でボソッと言った。

「俺あの人に何もしてないのにさっき思いっきり舌出されたんスよ。」

「彼女に何もしていなくても青学の選手には色々したでしょう。マネージャーの彼女が怒るのも無理ありませんね。」

「赤也はスポーツマンシップにのっとってないからのう。」

「…入れ替わりだってのっとってないじゃないスか。」

「クク…そう言ってられるのも今のうちぜよ。」

「!!?」

…仁王は一体何をするつもりなのでしょうか…。

スタッフやるんだろ?俺の試合見に来いよ!」

「私忙しいんだもん。それに敵の応援できないよー。ねぇ?ジャッカルくん?」

「お、おう…っつーか何で俺にばっか同意を求めんだよ。」

「え?ブンちゃんがいつもジャッカルがって言うからマネっこ?」

ニコニコ楽しそうに笑うにブン太とジャッカルは顔を赤くする。

「そんな事よりさん、時間いいの?」

「「幸村!!」」

「…時間…あ!ヤバいどうしよう!手塚に怒られちゃう!」

「俺が一緒に行ってあげようか?」

幸村は笑って言うが…はその笑顔をジッと見つめる。

「…幸村くんって周助みたいなオーラ出すんだね…。」

「オーラ?」

「うん…ちょっと黒い感じの?」

「お、おい!時間ねーんだろぃ!?」

「あ、そーだ!じゃあまたねー!!」

ブン太が慌てて言うともぴゅーっと行ってしまった。

「ふー…の奴スゲーな…。」

「俺のオーラが黒いって…どういう事だろうな?ジャッカル?」

「…さあな…(ってか何で皆俺に話を振るんだ!?)」

そういう宿命に生まれた男ジャッカルは大石と同じメーカーの胃薬を愛用しているかもしれない。





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