第53章 山篭り開始!


「わー…結構大きいんだね〜。」

「さすがに部活の合宿で使われるだけあるな…。」

達が関心していると、向こうから人が歩いてきます。

「あれが管理人さんだよ。」

「あ、じゃあ挨拶してこなきゃ!」

がタタタッと駆け寄ろうとすると…管理人さんの後ろから…

「…犬!?!?」

「ワン!」

管理人さんを通り越し一目散にに駆け寄ってきます。

「桃ーーーーー!!!」

「あ…やっぱまだ治ってなかったんスね…。」

「やっぱ?」

「まだ?」

首を傾げ、桃ににらみを効かせようとする36コンビを放っておいて桃はに飛びつこうとする犬をさっと抱き上げます。

先輩…大丈夫っスか…?」

「…ギリギリセーフ…。」

「こら、ゴロー。ダメじゃない。突然飛びついたりしちゃ。」

「大丈夫かい?」

「…何とか…。」

管理人さんの話によると…ゴローは大の人好きで…合宿生が来ると決まって小屋から抜け出して走ってくるんだそう…。

「今は誰も使ってないから好きに使って大丈夫だよ。」

「ありがとうございます。」

「何かあったら隣にいるから、いつでもいらっしゃい。」

「はい!」

こうして…無事に合宿所に着き…初めにやる事は…?





「やっぱり掃除かな!」

はとりあえずTシャツと短パンに着替え、お掃除おば…お姉さんに変身!
もちろん特訓に来た4人は既にそれぞれの場所で特訓を開始しています。

「…何か…外見と違って中は古くさ〜い。しかも…虫…。」

もちろん山ですから…虫が多いのも頷けます。でもは…虫嫌い。

「うー…でもガマン…あ、布団とかも干しとかないと…。」

こうして初日の午後はもあっという間に時間が潰れたのでした。





「はい。ご飯ですよ〜…って…あれ?タカさんと桃は?」

「あの2人なら別々に山に入ってるよ。」

「えーー…じゃあずっと山に篭るのかな…?」

「さぁ…?おかわりー。」

「はいはい。でもご飯余っちゃうな〜…桃のためにたくさん作ったのに。」

「多分その内帰ってくるとは思うけどね。」

「…ま、冷蔵庫に入れとけば何とかなるかな。」

こうして…夕飯は学校のお昼時とあまり代わり映えのしないメンバーなのでした。

ータカさん達帰ってきたよー。」

「もー遅い2人共!」

結局2人が帰りついたのは9時過ぎ。しかも2人共擦り傷だらけです。

「ゴメンゴメン…時間がわからなくてさ…。」

「色々やってると時間が過ぎるの早くって…。」

「もー。しょうがないなぁ〜…ご飯食べる前に消毒ね。」

心配していたせいかぺしっ!っと叩きながらバンソーコーを貼っていきます。

先輩そんな叩かないで下さいよー。」

「明日もこれぐらい遅くなる?」

「そうっスね…多分…昼もこっちには来ないんで。」

「しょーがない。お弁当作って持って行ってあげるよ。」

「え、でもいいよ悪いし…。」

「私はそのためについてきたんだからそれぐらいするって。はい!終わり!」

最後にまた景気よくぺちん!と叩いては台所へ向かいます。

「ご飯食べるでしょ?ちゃーんと取ってあるから早くおいでー。」

「もー俺腹ペコっスよー。」

「俺も。」

そんな仲睦まじきほのぼのムードの3人を見た36コンビは…?

「…何かさ、本当自然にの事持ってかれてる気がするんだけど…。」

「桃はどうだか知らないけど…タカさんは何か…素でやってそうだね…。」

「…ピンチだ!」

「…これは次の作戦に出るしかなさそうだね…。」

「え、何かあるの!?」

「…今から考える♪(ニッコリ)」

「…。」

36コンビは今日も仲良く(?)ゲット大作戦遂行中…?





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