第52章 ヤキモチ妬き


合宿も無事終わり今日も青学男テニは元気に練習中。

「…にしても暑すぎる…。」

洗濯やらドリンクの準備やら…も忙しく動き回ります。

「おーい、男子テニス部へはど行くんだ?」

「ん?」

髪の長い他校の女の子に声をかけられは驚きます。

「で、ど行くんだ?」

「あ、あっちですケド…。」

「ありがとなーっ!やっぱ東京の子はメンコイねーっ。」

「メンコイ?」

普段聞きなれない言葉を使ってその女の子はひらひらとに手を振りました。

「……なーんかヤな予感…。」

は仕事を後回しにして一目散にコートに戻りました。

ちゃん、どうしたんだい?そんなに慌てて。」

「あれ?いない…。」

「誰か探してるの?」

「ここに女の子来なかった?髪の長い。」

「今女子は見学規制されてるんじゃなかったっけ?」

スッとの隣に来て不二が答えます。

「違う違う。他校の女の子。おっかしーなー…どこ行ったんだろ…。」

「そういえば越前が女の子と一緒に保健室行くの見たけど。」

「ホント?タカさん!」

「あ、うん。」

それを聞くと同時に保健室にダッシュするにレギュラー陣は戸惑います。

ちゃんどうしたんだろう…?」

「…クスッ♪ってばまだまだ子供だね。」

「え、不二どういう事?」

「その内わかるよ♪」





が保健室に行くとデバガメ3人と1年トリオが保健室のドアから中を覗いてます。

「あ、〜ちょっとこっち来てみ〜。」

「…あ!やっぱり…!」

中を覗くとベッドで寝ている女の子とリョーマがいます。

「越前くんが介抱してくれただなんて北海道からわざわざ来た甲斐があったべ。」

「あっそ。」

「やっぱりオイラの王子様だvv」

そんな光景を目にしながらデバガメの英二と乾と桃はニヤニヤと楽しそうだ。

「…何よー。あの子。」

でも、はまったくもって面白くありません。

「あっオイラ越前くんにクッキー焼いたんだ。」

「いらない。」

「え〜〜〜〜っどして?」

面白くなかったもこの会話を聞くと同時に顔がニヤけます。

「どしたの?。」

「だってリョーマ私が作ったお菓子は食べてくれるもん。私の勝ち!」

「…なるほどな。」

今ののセリフを元に乾はデータノートにさらさらと何か記していく。

「…乾先輩…一体何がわかったんスか?」

「…フッ…(逆光)」

「「…!?」」





が喜んだのもつかの間。なぜかその女の子…寿葉はその日一日中
ずっとリョーマにくっついて…マネージャーもどきまでやってのけた。

「おチビに彼女が出来たーっ。いーな。1年のクセにうらやましー!!」

「…マネージャーは私なのに…。」

「見せつけてくれちゃって。越前のヤツ。」

「また明日も来るかな?」

レギュラー陣がそんな会話をするのではやっぱり面白くありません。

、そんな膨れないの。」

「周助。だってー。マネージャーは私なのにー。」

「はいはい。ヤキモチ妬くも可愛いけどね。」

「ヤ…ヤキモチは妬いてないもん!」

「でも先輩、大丈夫っスよ。あの人もう来ないっスから。」

と不二の間を割るようにして入ってきたリョーマがに言う。

「え、何で?」

「それよりも先輩。」

「何?」

「ヤキモチ妬いてたって本当っスか?」

「!!だから、妬いてないってば!!」

「ふーん…。」

顔を赤くして叫ぶにリョーマは楽しそうにニヤリと笑います。

「まだまだだね、先輩。」

「…うー…リョーマのイジワル…。」





寿葉のせいではずっとヤキモチ妬いてばかりでしたが…でもレギュラー陣は
そんなが大好きなのでがヤキモチ妬く必要はないんですけど…。


その気持ちに気づいてないはやっぱりまだまだなのかもしれませんね。





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