第27章 激突!青学VS氷帝!


「氷帝かー・・・。やっぱ強いの?」

は隣で大旗を持っていた桃に尋ねた。

「昨年は負けてるっスから。やっぱ強いんじゃないスか?」

「うーん。でも、皆ならきっと倒してくれるもんね?」

ニコッと笑っては言った。

「そうっスね。ところで大石先輩まだ来てないんスか?」

「そうみたい。どうしたんだろ。あの大石がチコクなんてありえないね。」

「子供が生まれそうな妊婦さんを助けてるんじゃないスか?」

「うーん・・・どうしたのかな・・・?」

ピロロロンピンピロンロンと竜崎のケータイが鳴った。

「おお、大石か。何をやっとるんじゃ・・・ええ〜っ!?子供が生まれそうな妊婦さんを助けて近くの病院にいるっ!?」

「俺が変わりに病院に行って来るっスよ。」

「頼んだぞ!!桃!」

「あ、何だ大石。手塚か?ここにおるが・・・。手塚、大石が話があるそうじゃ。」

桃が行ってしまった後手塚は竜崎からケータイを受けとり話し始めた。

「俺だが、どうかしたのか?何?どういうことだ。そうか、仕方ない。わかった。」

ピッと電話を切り竜崎に返した。

「手塚、大石に何かあったの・・・?」

「妊婦さんを助ける時に右腕をケガしたらしい。」

「え!?どういうこと!?」

「俺もくわしいことはわからない。とりあえず桃城をオーダーに入れることにした。」

「だいじょぶかな?大石・・・ねぇ手塚。私も病院行ってきた方がいいかな?」

「いや。はここに残って皆の応援をしてくれ。」

「?言われなくても応援するけど・・・?」

がいないと皆の力が半減するとは口にださなかった手塚だった。







「あれ?リョーマ今回補欠なんだ。」

「俺に選択権ないっスからね。」

「しかも乾と薫ちゃんがダブルス・・・・もしかしてっ!?」

はてててっと海堂の方へ行くと単刀直入に聞いた。

「薫ちゃん!!」

「・・・・何スか?」

「乾とダブルスってもしかして野菜汁で脅されたの!!??」

・・・それはどういう意味かな?」

ぬぅっと後ろから逆光で乾が現れた。

「う・・・だってそんな気がしただけよ・・・。」

「そんなこと言ってないでそろそろダブルス2が始まるぞ。」

「そうだ!!ここは心配だからしっかり応援しなきゃ。」

はテテテテッと英二と桃の方に走っていった。

「英二、桃!がんばってね。」

「にゃ〜。俺この雰囲気ヤなんだよねー。」

「もー。英二今回は先輩なんだから。大石がいないからってへばってちゃダメよ!」

「がんばる。」

「桃も、いつも通りのプレイでいけばいいんだからね。プレッシャー感じちゃダメよ。」

「ういっス!!」

「じゃ、がんばってね。2人なら絶対勝てるから!」

「じゃあ、おまじないちょーだい。絶対勝てるおまじない。」

「しょうがないね。」

はちょっと背伸びして2人のほっぺたにキスをしてあげた。

「元気でたっス!」

「行って来るよん!」







『ザ・ベスト・オブ・1セットマッチ青学サービスプレー』

桃のサーブから始まったダブルス2。2人はまだいつものプレーになってない。

「ねぇ、がっくんの方が英二のアクロバティックよりも上回ってる気がする。」

「そうみたいだね。」

「大丈夫かなー・・・。」

コートでは向日がもっと飛んでみそとか言って菊丸を挑発している。

「英二先輩まだまだっスよ」

「ああ・・・そだね。強いなヤツら・・・。」

桃が励ますも英二の顔はどこかいつもと違う。

「いっけー!!桃ダンクスマッシュー!!あれ?あれってヒグマ落としじゃん!
周助大変だ!!氷帝の天才とかいう侑士にぱくられたよ!!」

「クスッ。ぱくられたわけじゃないと思うよ。それよりも、あの2人危ないね。」

「うー・・・私大石探してくる!!」

は誰かに言うわけでもなくそう言うと入り口の方へ向かって走り出した。







「間に合うかな・・・?」

大石も大石で病院からひたすら走っていた。

「あ、大石発見!!大石〜〜!!」

コートから少しだけ入り口に向かった所ではぶんぶんと手を振り大石の所へ走っていった。

「あれ?ちゃん試合は?」

「大変なんだよ。大石がいないとダメかも。」

「おっと。でも2人とも様になってるぞ。ほら。」

「あれ・・・オーストラリアンフォーメーション!?」

「だいじょうぶだよ。エージも桃もこっから挽回するさ。」

そして最後クセ者同士の対決は桃に軍配があがり0−4からの大逆転勝利となった。

『ゲームセットウォンバイ青学!!菊丸・桃城ペア6−4』

「わー。すごいね。大石もー。あんなこと桃にいろいろ教えてたなんて。」

「エージもこの試合で成長したみたいだし。2人ともナイスゲーム!」

「本当だよ。2人ともお疲れー。」

ー。俺の活躍どうだった?」

に飛びつきながら英二が言った。

「2人とも超カッコよかったよ。惚れ直したよー。」

今度はがぎゅーっと英二を抱きしめた。

「あ、英二先輩ズルイっスよ!!」

「はいはい。桃もよくがんばった。さすが青学一のクセ者!!」

今度はギューッと桃を抱きしめた。

「今度はダブルス1。どうなるかな・・・。」

緒戦から接戦の青学VS氷帝。これからの試合はどうなるのでしょう・・・。





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