第26章 氷帝ホスト軍団あらわる!! |
ランキング戦が終わって3日。桃はショックのためか無断欠席を続けている。 「ねえリョーマ・・・桃来ないねー。」 「そのうち戻って来るんじゃないっスか?ほっとけばいいんスよ。」 「えー。リョーマ冷たいー。周助ー。乾ー。」 「どうしたの?」 「それよりも大変だぞ。大石が荒れてる。」 「え?」 が大石の方を見るとはたから見てもイライラしているのがわかり、英二とまでケンカしている。 「うーん・・・私ちょっと抜ける。あとよろしくね!!」 「も大石と並ぶ部活思いだよね、乾・・・?さっそくデータ収集かい?クスッ」 が向かった先は以前桃とリョーマと行ったあのストリートテニス場。 「うん。私のデータによると絶対ここにいるわね。」 は勢いよく階段を登っていくとやっぱり桃がいた。 「桃!!あんた部活サボって何やってんの!!」 「先輩!?どうしてここに?」 「ちゃん久しぶりー。」 なんと桃は橘杏とテニスをしていたようだった。 「杏ちゃん久しぶりー。あ、お邪魔だった?」 「ううん。だいじょうぶよ。それよりちゃんも部活中じゃないの?」 「そうっスよ。抜けてきてだいじょぶなんスか?」 「桃!それはこっちのセリフです!全く。」 優和は腰に手をあて、口調は怒っているがどこかホッとしたような顔で言った。 「そうだ、先輩もテニスしません?」 「部活はー?どうすんのよ。しかも私ラケットないわよ。」 「ちゃん私のラケット使っていいよ。」 はしぶしぶながらも桃とテニスを始めた。 「先輩結構やるっスね。このストロークとりにくいっスよ。」 「私のボールはドライブかかってるからねー。ほいっと。」 「ちゃん上手いのねー。モモシロ君変わってよ。」 はすっかり桃と杏とやるテニスに夢中になっていた。 「随分と楽しそーだな。桃城よ。」 急に声がした方を見ると氷帝の跡部を中心に氷帝の正レギュラーが集まっていた。 「どーも。」 「あ、あんた氷帝の跡部!!」 「覚えてくれてるとはうれしいな。」 「跡部、このねーちゃんと知り合いなんか?」 「まあな。こいつは青学のマネージャーだ。」 「跡部くん。私知り合いになった覚えはないけど?」 ニコッと不二並の笑顔を跡部に向けた。 「お嬢ちゃん威勢がよくてかわええなー。」 「威勢がいい?桃、私って威勢がいいの?」 「・・・俺に聞かないで下さいよ。」 「で、あんたは誰なの?」 「俺は忍足侑士。なぁなぁ俺とつきあわへん?」 「残念無念。私はあんたの事全然知らないし。青学の敵と付き合うわけにはいきません!」 はしっかりと忍足の目をみてきっぱりと言った。 「じゃあ俺と付き合う気もないか?」 跡部までに近寄ってきた。 「もー。私は青学の皆が大好きなの!皆の敵は私の敵でもあるの!!」 「先輩も桃先輩も何サボってんスか?」 「リョーマ!?」 「越前、何しに来たんだ?」 「別に。ねえ、そこのサル山の大将試合やろーよ。」 「あせるなよ。」 「逃げるの?」 「リョーマ、問題を増やすな!ほら、帰るよ!」 「、さっき言ったこと考えておけよ!」 「!俺のことも忘れんといてなー。」 「こら、勝手に呼び捨てにするな!あんた達なんか皆がコテンパンにやっつけちゃうんだからね!!」 部活に戻ると早速手塚からのお説教。 「暫くお前にはラケットを持たせない!球拾いからだ!3日も無断で休んだ罰だ。いいな。」 「すいませんでしたっ!!」 「グラウンド100周だ・・・行ってこい!」 「はいっ!!」 「グラウンド100周!?ひえー厳しい!!」 部員達からは非難の声が次々とあがる。 「桃城・・・・・・俺達は必ず全国へ行く。次のランキング戦で戻ってこい。」 「へーい。」 ニヤッと笑って返事をするとグラウンドへ走っていった。 「ところで。お前は無断でどこへ行ってたんだ。」 「あ、すいません。」 「規律を乱す奴は許さん!グラウンド20周!」 「手塚・・・ちゃんにそれはキツイんじゃない?」 「いいの。私が一言言ってからいけばよかったんだから。」 は大石にありがとうと言うとグラウンドへ走っていった。 「先輩、もしかして俺のせいっスか?すいませんっス。」 桃がが走っているのを見つけペースを落として話しかけてきた。 「いいのよ。桃。私が何も言わずに出てっちゃったのがいけないんだし。」 へへへっと舌をだしてニコニコ笑った。 「桃が元気になってよかったよ。みんなが一緒に部活いないとつまんないもんね。」 「先輩・・・。俺先輩のこと・・・」 「桃先輩、しゃべってると増やされるっスよ。」 「リョーマも走らされてるんだ。」 「桃先輩のせいっスよ。」 「何でだよ!」 結局3人でさわぎながら走ったので3人とも+10周を言い渡されたのでした。 BACK NEXT |