第25章 再びランキング戦! |
「えーーー。またランキング戦やるんですかぁー!?」 「今のままのメンバーでいけると思ったら大間違いだよ。」 「そっかー・・・そりゃ大変だー。」 がコートの方を見ると現レギュラーたちがやはり強さを見せつけていた。 「やっぱりレギュラーは強いなー・・・。」 「おやどこ見てるんだい?目つきの違う奴が1人おるだろ。」 「ん?あ、乾かー・・・。データテニスは健在みたいですね。スミレ先生。」 「そうみたいだね。」 「じゃあ、私受付のほうとか見てきますね。」 と言ってはタッタカ走っていった。 「お、周助ー。英二ー。今試合じゃないの?」 「ー!!」 英二は案の定抱きついてきてそれを不二がベリッとはがした。 「ここの試合が終わったら試合なんだ。」 「へー。そういえばさ、周助と英二同じブロックだったよね?がんばってね2人とも。」 「ありがとう。英二なんかに負けないから応援しててね。」 「お・・俺だって不二に負けないし!」 「でもさ、問題はAブロックじゃない?」 「そうだね。乾のやつやっぱり気合いが入ってるよなー。」 「Aブロックが楽しみだね・・・クスッ」 Aブロック以外は現レギュラーが順当に勝ち進みレギュラーの座を獲得していった。 そして問題のAブロックは・・・? 「先輩。Dブロック越前リョーマ6−3っス。」 「え、あーはいはい。ねえリョーマ、桃が負けちゃったのよ。」 「先輩本当っスか?」 そばにいた1年生トリオが驚いた声をあげた。 「Jr選抜の千石さん相手に痙攣しながら勝った桃先輩が・・・。」 「あ、もしかしてあの時の痙攣の影響がまだ・・・。」 「ううん・・・桃のコンディションは万全だったよ。」 「不二先輩。」 「そうね。その桃をおさえこんだ乾もすごかったんじゃないかな?」 「の言う通りだよ。2ヶ月間僕らのサポートしてただけじゃなかたってこと。」 「ふしゅう〜。オレ達のデータも収集してやがったのか・・・。」 離れた所で海堂も言った。 「でも、乾はすごいね。練習してる姿見たことなかったのに・・・。」 「ちゃんそろそろ手塚と乾が試合始めるみたいだから変わろうか?」 「あ、だいじょぶよ大石。ありがと。この試合の間は誰も受付来ないと思うし。」 「納得。」 そして部員全員が息をのんで見ている中手塚と乾の試合が始まった。 『ゲームカウント1−1!!』 「接戦だねー・・・。」 「でも乾がここまでやるなんてにゃー・・・。」 現に乾が少し押し気味ではあるが手塚はまゆ1つ動かさない。 「データだけでなくもう1つ磨いていたものがあったようだな・・・乾。」 「ちょっと上へ登ってみたくなってね。」 「???どういう意味だ?」 「さあ?」 「オレに作った練習メニューの2倍以上やってやがった。」 「海堂・・・正確には2.25倍だよ。」 「げ・・・薫ちゃんってすっごい練習してたよね?それの2.25倍って・・・。」 「想像しただけでもイヤになるなぁ…。」 と英二はうんうんと意気投合してうなずきあった。 「に英二、そんなくだらないこと言ってると試合進んじゃうよ?」 手塚と乾は一進一退の接戦である。は他のレギュラーの方に近づいていった。 「大石、タカさんこの試合どうなると思う?」 「さあ、俺にはわからないよ。」 「そうだな・・・手塚と乾の試合は何度かあったけどどうなるかな・・・?」 と、大石と話していると辺りが急に静かになった。 「タカさん?何かあったの?」 「そ・・・それは・・・。」 「あ、今度は乾が押され始めてる!!乾疲れたのかにょ?」 「そうか、さっきまでの手塚は本気じゃなかったのか・・・。」 「違うんだちゃん、大石。よく見て。」 「「え!?」」 何と手塚は右足を軸に一歩たりともその場所から動いてなかった。 「ふえー。手塚すごーい。」 「、よく見ておくといいよ。」 「周助?(いつの間に・・・)何を?」 「あれが手塚の本当の伝家の宝刀。滅多にみることはできないから。」 「ボールが戻った・・・。あんなことできるんだ・・・。」 そして結果手塚の勝利。 3年 手塚国光、大石秀一郎、不二周助、菊丸英二、河村隆、乾貞治 2年 海堂薫 1年 越前リョーマ そしてこの8人で関東大会を勝ち抜くことになった。 「ねえ周助、ランキング戦って悲しいね。」 帰り道が突然こんなことを言い出した。 「レギュラーもなんで8人って決まってるんだろ・・・。もっといてもいいのに。」 「・・・。は優しいね。」 「周助、ランキング戦って毎月あるんだよね?」 「そうだよ。それがどうかした?」 「そのたんびに悲しくなるのって何かヤダな・・・。」 不二はの頭をぽんぽんとなでた。 「、このランキング戦があるから皆強くなるんだよ。」 「そうなのかな・・・。」 「そう思えばいいんじゃない?」 それでもはいろいろ考え込んでいるようだった。 BACK NEXT |