第24章 都大会その5


今日は都大会後半、準決勝と決勝がある日。

「銀華中棄権ー?つまんないの。」

準決勝のVS銀華中はなぜか全員腹が痛いと言って棄権した。

ちゃん・・・そんなふくれないで。」

「だってー。全員が腹痛でなんてありえないもん。」

は皆の試合が見れないと言ってさっきからふくれていたのだ。

「まだ決勝があるからいいじゃないか?」

準決勝が補欠だった河村が必死にをなだめていた。

「決勝は山吹中か・・・あそこの学校あんまし好きじゃないな。」

はぶつぶつ言いながら決勝までひまつぶしに散歩しに行った。







こちらは山吹サイド。山吹中マネージャー壇太一がてってけ走っています。

「Tシャツに着替えたしマネージャーとして青学を調査するです。」

が、案の定バンダナがずれて前が真っ暗になってしまったようです。

「わわっ。前が見えないです。いて!!!」

「いったー。」

どおやら誰かにぶつかってしまったようです。

「君、だいじょうぶ?」

「あ、すいませんです。あれ?あなた青学の人ですか?」

「そうだよ。男テニマネージャーの。君は?」

「え・・・ボクは山・・・じゃなくて壇太一です。」

「へー。太一くんか。よろしく。」

「あ・・・あのちょっと聞きたいことがあるんですけどいいですか?」

「え?うん。いいけど。なあに?」

2人は木陰に場所をうつして太一の質問攻めが始まった。

「あの、さん。青学の1年レギュラーの越前屋ってどういう奴ですか?」

「え!?越前屋・・・(あー。リョーマのことね。)そうだね・・・強いよ。」

「身長とか利き腕とかはどうですか?」

「えーっと・・・左利きで身長は・・151cmぐらいかな?」

「ウッソダーン。ボクと身長かわらないのにレギュラーなんて・・・。」

「チビでもあの子すごいよー。太一くんテニス部じゃないの?」

「ボクはマネージャーです。背が低いし・・・。」

「ふーん・・・・。」

その時リョーマがを呼びに来た。

先輩、そろそろ試合っスよ。」

「あ、リョーマ。はいはい。今行くよ。じゃあね太一くん。」

「ありがとうございましたです。」

「太一くんテニス楽しいからやってみなね。」

はバイバイと手を振ると青学の皆の所へ戻って行った。







VS山吹中緒戦から青学は苦戦を強いられた。

『ゲームセット!ウォンバイ山吹6−3』

「うそ。周助とタカさんが負けるなんて・・・。」

「山吹中のダブルスは去年2組とも全国へ行っているからな。」

「へー。でも黄金ペアならだいじょぶよね。」

がチラッとコートの中を見ると大石が相手方と何やら一言二言話をしていた。

「いや。去年大石は先輩と組んであのペアに負けているからな。」

「うー・・・・でも何かダブルスとしては強そうね・・・。」

でも大石のムーンボレーが炸裂したり英二が余力を残して戦っていたこともあり7−5と逆転勝利!!

「わー。さっすが黄金ペアだねー。お疲れ様。はいドリンクー。」

ははいはいと2人にドリンクを渡した。

「さんきゅ!。」

「ありがとちゃん。」

「さてー、次は桃か・・・。ねえ千石くんって強いの?」

「Jr選抜に選ばれているからな・・・。強いんじゃないか?」

「Jr選抜ねー・・・手塚って選ばれてないの?」

「俺は辞退した。」

「あら。もったいない。」

そして桃の試合はどんどん進んでいき、桃が足を痙攣しながらも勝った。

「桃ー。だいじょぶ?」

「あ、平気っスよ。これぐらい。」

「でも、クセになっちゃうと困るからね。うつぶせになって。」

「へっ!?なんでっすか?」

「何でって・・・痙攣した足をほっておくのよくないのよ?揉んであげるから。」

「あ、ありがとっス。」

桃がうつぶせになるとがよいしょっと桃の背中にのって足をギュッギュッと揉んだ。

先輩結構上手いっスね。」

「当たり前よ。マネージャーになってからこういう本見て勉強したもんね。」

先輩。そろそろオレの試合なんスけど・・・。」

リョーマがブスッとした顔つきでに言った。

「あー、アイツとだっけ?もう少ししたら終わるからちゃんと応援するよ。」

するとリョーマがに近づいて耳元で言った。

先輩の仇はオレがとるっスよ。」

「はいはい。期待してるよ。」

はほんの少し赤くなりながら言った。

?何か越前との間にヒミツがあるみたいだね?(開眼)」

「しゅ・・・周助そんな恐い顔しないで。ね?」

〜。俺も知りたいなー。」

「・・・ちゃん。できたら教えてくれないかな?」

「コレだけはダメ!!約束は破れません!!はい。桃終了ー!!」

「おっ!?何か痛みが取れたっス。さんきゅーっス先輩!」

「こんなのおやすいごようだよん♪」

ニコニコ顔のに皆は何も聞けずじまいだったのでした。




〜オマケ〜

「乾先輩は先輩のヒミツ知ってるんスか?」

さっきから黙っていた海堂がデータマンに聞いた。

「さあね。」

そう言いながらも乾は不敵な笑みを浮かべていたとかいないとか・・・





BACK   NEXT