第22章 山吹の悪魔亜久津登場!!


「うーん・・・晴れてて洗濯日和だねー。」

は部室近くの洗濯場で洗濯物を干していました。
今まででてきてませんがこれも立派なマネの仕事の1つ。

「でも、本当に多いよなー・・・。」

大人気のテニス部は洗濯物の量もハンパではないのです。と、その時!

「わーーーーー!!!!」

「何だ!?誰かの悲鳴?」

は洗濯物をほっぽりだして叫び声のした方へ走っていった。







「リョーマ!?何の騒ぎ?」

がそこへつくとリョーマとカチローとうずくまっている荒井がいた。

先輩!?出てきちゃダメっスよ。」

「そうですよ先輩。コイツ何かヤバイんです。」

「ダメよ。後輩をほってはおけません。」

「あ?何だテメエ。」

「私は男テニのマネージャーです。」

は恐怖におびえながらも必死でリョーマ達の前に出た。

「うちの後輩をいじめないで。出てってよ。」

「お前誰に向かって指図してんの?」

そいつは足元にあった石を拾ってこちらへ打ってきた。

先輩危ない!!」

とっさにリョーマが出てきてなんなく石をよけた。

「ありがと。リョーマ。ちょっと!危ないじゃないの!!」

「へえ、最高じゃねーの!!」

今度はガサッとたくさん拾いまた打ってきた。

「あ、リョーマ危ない!!」

「ああ、リョーマ君!!」

大事な後輩をこんなにされてはついにキレた。

「ちょっと、危ないでしょ!仮にもテニスプレーヤーだったらラケットを
こんなことに使うな!!しかもうちの後輩をいじめるな!!!」

は一気にまくしたてた。が、そいつは気にも止めずニヤッと笑ってこう言った。

「いせいのいい女だな。」

そいつはの腕をぐいっと自分の方に引っ張り強引にキスをした。

「ん〜〜〜〜〜!!!!」

は彼の体を押したがびくともせず、何度か押してやっとこさ離れた。

「何すんのよ!!」

「ますます気に入った。俺の女になれ。」

「誰がなるか!!!」

「にゃろう。先輩しゃがんで!」

「え!?」

がとっさにしゃがむとリョーマがそいつの方にツイストを打ったが難なく止められた。

「あせるなよ。都大会決勝まで上がってこい。俺は山吹中3年亜久津だ!」

亜久津はそう言って去って行った。

「ふえ〜〜〜〜。そうだ!リョーマ、だいじょうぶ?」

「オレより先輩は・・・・?」

「私はだいじょうぶ。ほら、手当てしてあげるからこっちおいで。」

は全く気にも留めない様子でリョーマを部室に引っぱっていった。







「いてててて。先輩もうちょっと優しく。」

「これくらいガマンして。はい、お終い。でも、ありがとね。かばってくれて。」

先輩、本当はショックだったんじゃないスか?アイツにキスされたの。」

「そ・・・そんなことないよ・・・。」

そう言いながらもの目からはツーッと涙がこぼれてきた。

「オレが消毒してあげるよ。」

と言ってリョーマはに近づき亜久津のキスを消毒するようににキスをした。

「どおっスか?元気になった?」

「//////何かリョーマにされると恥ずかしいな・・・。ありがと元気でたよ。」

「これは、オレと先輩だけの秘密っスよ。」

「はいはい。じゃあ私はお洗濯の続きしなきゃ。じゃあねリョーマ。」

さっきのお礼とでも言うようにリョーマのほっぺたにキスをしては部室を後にした。

「////////まだまだだね・・・。」

うれしそうに言いながらリョーマも部室を後にした。







そして部活終了後の部室・・・・

「皆お疲れ〜。」

が入っていくと大石がリョーマを説得していた。

「あ、ちゃんからも言ってくれよ。越前にさ。」

「あー、亜久津のこと?」

ピクッと顔を引きつらせながらは言った。

「でもさ、自分でやっつけるなんていい心掛けじゃん。私賛成ー!!」

「ちょっとちゃん・・・。」

「大石先輩ダメっスね。こいつ自分で方をつけるって顔してますし。」

「頼むからトラブルはやめてくれ・・・。」

大石が胃をおさえながら言った。

「ま、いいじゃないの。リョーマなら勝てるって。」

するとリョーマがに近づきに耳打ちした。

先輩の仇はオレがとってあげるよ。」

「へー、リョーマ言うわね。ありがと。」

「あー、おチビズルイー。抜け駆けだー。」

そんなこんなでレギュラー陣が言い合いを始めてしまいはクスクス笑っていた。

「(やっぱり皆といると嫌なことも忘れちゃうや。)」

そう思いながらはそーっと帰っていった。





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