第21章 都大会その4 |
と不二がコートに戻ると既にリョーマの試合は始まっていた。 「あ、ーー!!不二に何もされなかった!?」 「先輩だいじょぶっスか?」 「英二・・・桃・・・2人ともいい度胸だね。(笑顔)」 「さっきねー、周助の弟と会ってきたの。」 「その不二の弟だがな入学して半年ぐらい青学にいたんだよ。」 乾がデータノートを見ながら言った。 「え!?そうなの?」 「あぁ、でもテニス部には入らなかったよ。」 「きっと比較されたくなかったんだろう。天才と言われる兄貴と。」 「そっかー・・・だからさっきあんなこと・・・。」 「?どうかした?」 「え、あ、なんでもな・・・くない。さっきからこっち見てるあの人誰?」 はルドルフ側のベンチに座ってる人を指さした。 「あぁ、あいつは・・・・」 「あんなやつ気にしなくていいよ。ね?。」 乾が言いかけたところを有無を言わさない笑顔で不二が言った。 「ふーん・・・でもあの人絶対ナルシストだよね。」 「「「「「「「「はっ!?」」」」」」」」 がそう言うとレギュラー全員がの方を振り返った。 「ちゃん・・・それはちょっと失礼なんじゃないかな?」 常識人大石が言ったがは全く気に止めてない様子。 「手鏡とか似合いそうだしさー♪」 「クスクス。はおもしろいこと言うね。」 「えー、でも私ああいうひと好きじゃないんだよねー・・・。」 「は何でナルシストが嫌いなの?」 「だってキモイから。」 そんなこんなで話をしていてすっかりリョーマの応援を忘れていた青学だった・・・。 「先輩ヒドイっスよ。全然応援してくれないんだから。」 「ごめんってばー。今度はちゃんと応援するからー。」 「ふーん・・・まだまだだね。」 と言ってリョーマはスタスタと歩いて行ってしまった。 「あー・・・リョーマ怒らせちゃったよー。どうしよ手塚?」 「俺に聞くな。それより不二の応援をしない方があとが恐いぞ。」 「あ、そうだ。ガンバレー!!周助。負けたら承知しないぞー!!」 が、不二は予想と反して立て続けにポイントを取られていった。 「えー・・・周助ってこんな簡単に負けるような人じゃないのに・・・。」 「、だいじょうぶだ。不二のデータだけは俺でさえ正確に取らせてもらえない。」 「は?どういうこと?」 乾がそう言ったあとから不二は立て続けにポイントを取っていった。 「おー!!すっげー。周助カッコイー♪」 「信じられるデータがなくなった今あいつに勝ち目はないな。」 するとあたりがだんだん騒がしくなってきた。 「大会ナンバーワンシードの氷帝学園だ!!」 「へー・・・あれが氷帝ね・・・。」 がじろじろ見ていると氷帝の中の1番偉そうな人がに気がつき近づいてきた。 「おい、お前青学のマネージャーか?」 「うん。マネージャーのよ。」 ムッとする言い方をされたがいちおニッコリ笑って言った。 「俺は氷帝学園テニス部部長跡部景吾だ。」 「ふーん・・・で、私になんか用?」 「お前笑ってた方がかわいいぞ。」 「は!?あ、でもありがとう。かわいいって言ってくれて。」 今度は本当にニッコリ笑うと跡部の顔が少し赤くなった。 「じゃあな。行くぞ樺地。」 「ウス。」 跡部は樺地と言う人を連れて行ってしまった。 「???変な人ー。」 「ー!!」 後ろから英二が抱きついてきた。 「何?英二。」 「跡部に何もされなかった?」 「うん。ちょっと話しただけ。」 「それにしてはうれしそうだけど?」 試合の終わった不二も話に入ってきた。 「え?そお?でも、かわいいって言われたよ。だからうれしいかな。」 「先輩かわいいって言われるのうれしいんスか?」 いつの間にやらレギュラー全員が集まってきた。 「えー、だってさーかわいいってあんまし言われた事ないからうれしいよー。」 「「「「「「「「「(先輩)(ちゃん)かわいいよ(っス)」」」」」」」」」 は全員声をそろえて言ったことに少なからず驚いたが本当にニッコリ笑って言った。 「えへへー。ありがと。皆もカッコイーよvv」 その笑顔にレギュラー全員の顔が赤くなったとかならなかったとか・・・ 「それじゃ、帰ろうか。」 不二の家はここから近いので皆とは別に帰ります。 「あ、裕太くん!!一緒に帰るのー?」 「そう♪今日は裕太も家に帰るんだって。」 「そっか。裕太くん今日は残念だったねー。でもすっごかったよー。」 「あ、ありがとうございます。」 そして帰りはずっと裕太とばかり話していて不二はとてもおもしろくなさそうに 黒オーラをまとっていたがは裕太との話に夢中で気づかなかったのであった・・・。 BACK NEXT |