第20章 不二弟・裕太登場(都大会その3) |
「皆ー。ただいまー。」 「桃たちのダブルスはどんな感じ?」 と英二が元気よくコートに戻ってきた。 「英二・・・とどこいってたのさ。」 「不・・・不二には関係ないじゃんかー・・・。」 不二の黒いオーラにビビリながらも英二は対抗した。 「へー。英二僕にそんな口聞いていいと思ってるの?(笑顔)」 「こら周助!英二をいじめないの!まだ試合終わったばかりなんだから。」 唯一不二の黒オーラを止められるが不二と英二の中に割って入った。 「ふー。が言うんだからやめといてあげるよ。」 「うにゃ〜〜〜。ありがとー。」 英二は言ってるそばからぎゅーっとに抱きついた。 「はいはい。で?大石、ダブルスはどうなってんの?」 は1番ちゃんと見てそうな大石に聞いた。 「いい感じだよ。桃も海堂もいつも以上の力が出てる。」 「へー。すごいじゃん。アレは?薫ちゃん出した?」 「あぁ・・・俺の予測どおり桃城もそれを見て燃えてくれたしな。」 「へー・・・。あ、またブーメランだ!!」 海堂のブーメランスネイクはキレイに決まった・・・と思いきや・・・ 「あー、取られたー!!」 は一球一球に一喜一憂していた。 「よしロブだ!!そこだ!桃いけー!!」 「いや、あのロブは・・・スライス回転のロブだ!!」 しかし桃は持ち前の跳躍力とボディバランスでダンクスマッシュを打った。 「勝負だーね!桃城!!」 対戦相手のアヒル・・・もとい柳沢がそう言うと共にボールがホップしアヒルの顔面にヒットした。 「おー・・・すっげー。桃やるー!!」 「ちゃん・・・感心してる場合じゃないんじゃない?」 河村がもっともな事を言う。 「あ、そっか。人の不幸を喜んじゃいけないね。でも、あの人のびてるからもうダメね。」 『ルドルフ棄権により青学勝利!!』 「うお!?勝った!桃城海堂一勝ーー!!」 本人たちは不完全燃焼のようだが何はともあれ1−1のタイとなった。 『コート整備の為15分中断します。』 「あれー?英二、周助は?」 いつのまにやら隣にいた不二が消えていた。 「不二ー?大石知ってる?」 「いや。不二がどこか行くなんてめずらしいな。」 「私探してくるねー!!」 「え!?、俺も行く・・・・」 英二が言うよりも早くはタッタか走っていってしまった。 「大石ー。何かいっつも不二にいいところ取られてる気がするんだけど…。」 「はいはい。エージだっていい所見せてるんじゃないか?」 胃が痛むのをこらえながら相方のグチを聞いてやる苦労人大石だった。 「あれー?周助どこかなー?あ、見っけ。」 不二は誰かと話をしていた。 「周助ー!!」 「!?どうしたの?」 「周助がいないから探しに来た。」 はここで初めて不二が話していた人の顔を見ると・・・ 「「あ!さっきの!!」」 お互いに気づいたようだ。 「どうしたの?裕太のこと知ってたっけ?」 「裕太?君裕太くんっていうんだー。私青学テニス部マネージャーのです。」 「・・・そいつ兄貴の女?」 「もちろん・・・・」 「違います。(キッパリ)」 「そんなにはっきり否定しなくても・・・。」 「ダメよ。ウソはいけないわ・・・・あれ?裕太くん今さ周助のこと兄貴って言わなかった?」 「そうだよ。裕太は僕の弟だよ♪」 「えーーーー!!周助弟いたの!?初耳だー。」 「家に写真かざってあったでしょ?が気づかなかっただけだよ。」 「へー・・・あとさ、裕太くん。年上にそいつはないと思うの。」 少し遠慮がちには言った。 「え!?年上・・・てっきり同い年かと・・・・すいませんさん。」 ペコンと裕太は謝った。 「ま、いいけどね。あ、そろそろS3始まるんじゃない?」 がそう言ったとたん裕太の表情が険しくなった。 「そうだね。じゃあね裕太。がんばって。」 「俺は全身全霊かけてあの1年を倒す!兄貴は観月さんにコテンパンにやられるといいさ。」 「ちょっと!リョーマも負けないし周助も負けないわよー!!」 がスタスタと歩く裕太に叫んだが彼はそのままコートに向かって行った。 「さ、周助。私たちも早く戻ろ?リョーマの応援しなきゃね!」 「(クスッ)そうだね戻ろうか。」 自然にの手を引いて皆の所へ戻って行った。 そのころなかなか2人が帰ってこないのでレギュラー陣はというと・・・ 「だーかーらー!きっと不二が抜け駆けしてるんだってー!!」(英二) 「まぁまぁエージ。少し落ち着けって。」(大石) 「不二はこのあと試合もあるし戻ってくる確率の方が高いな。」(乾) 「・・・・不二先輩ずるいっス・・・。」(海堂) 「ショッキーーング!!フージコちゃん抜け駆けはよくないぞ!!」(なぜかバーニングな河村) 「また不二先輩抜け駆けっスか?ずるいなぁ、ずるいっスよ。」(桃) 「先輩が戻ってこないとやる気でないっス」(リョーマ) 「・・・・・・・・・。」(何気に心配している手塚) そして噂になったはクシュンとくしゃみを連発していたとさ。 BACK NEXT |