第16章 合宿へ行こう!!〜最終編〜


4日目の練習も無事終わり、あとは明日の紅白戦を残すのみ。
そして、今日はお疲れさんということで宴会。つまり何時まででも起きてていいのだ。

「4日間お疲れ様〜。じゃあカンパーイ!!」

なぜか乾杯の指揮を取る。手塚はこういうのが苦手らしい。

「にゃー。お疲れ様。」

英二はちゃっかりの隣に座ってジュースを注いでいる。

「ありがと。英二。」

はごくごくっと一気に飲んだ・・・・・ん?

「あれ〜?何か変な感じにょー?」

ほっぺたが真っ赤になりだんだんとろれつが回らなくなってきた。これはもしや・・・。

「菊丸・・・に何を飲ませた?」

「え?何って・・・このジュースを・・・あー!!これお酒じゃん!!」

「えー。私お酒飲んじゃったのー?うにょにょー・・・!」

酔っているせいかは何を言っているのかわからない。

「不二・・・これはどういうつもりだ?」

手塚は1人ニコニコ笑っている不二に尋ねた。

「あれ?手塚僕を疑ってるの?心外だなぁ〜。」

「不二じゃないなら誰?」

「僕だよ♪」

「「「「「「(やっぱり・・・)」」」」」」

「えへへへへー。何か体がほかほかして気持ちいいにょー。」

と、は隣にいた海堂にコテンとよっかかった。

「///先輩!?」

「うにゅ〜。眠くなってきちゃったー。」

うにうにと目をこすっては今にも寝そう。

「ねえ。僕1つ聞きたいことがあるんだけど♪」

「なーに?周助?」

まだ海堂によっかかりながらは言った。

って好きな人いるの?」

「不二・・・今そんなこと聞かなくても・・・。」

大石が止めようとしたがはしっかりと聞いたようだ。

「にょ?何でそんなこと聞くの?」

いきなりそんなことを聞かれ思わず海堂の肩から頭をはずしては普通に座った。

「何でって・・・のことが好きだからだよ。」

「あー、不二!それって抜け駆けだって!!」

「そうっスよ。抜け駆けはいけねぇないけねぇよ。」

「で?はどうなの?」

不二は英二と桃の抗議を全く無視してに問いかけた。

「にょー。好きな人いるよ。」

「「「「「「「「え!?」」」」」」」」

この間乾に聞かれた時と同じようにいとも簡単には答えた。

「何で驚いてんの?あー、わかったー。」

酔っ払い特有のケラケラ笑いをしながらは皆に近づいてった。

「それで先輩の好きな人って誰なんスか?」

「それはねー・・・・・皆!!」

「「「「「「「「「は!?」」」」」」」」」

「私ねー、皆同じぐらい大好きなの。だからね、皆と一緒にいれてうれし・・・・。」

そこまで言うとは眠くなったのかコテッと転がってスースー寝息を立て始めた。

ちゃん酔いがまわっちゃったんだね。部屋に運んであげなきゃ。」

大石が立ち上がろうとすると全員がギロッと大石を睨んだ。

「そうだな。そろそろお開きにしたほうがいいだろ。全員就寝!!」

手塚が声をかけると皆しぶしぶながらも部屋に戻って行った・・・・不二以外は。

「不二、何してる。明日の紅白試合にひびくぞ。」

に手を出したらどうなるかわかってるよね?」

とびっきり黒い笑顔を手塚に向けて不二は部屋へ戻って行った。
そして手塚は不二が行ったのを見計らうとをお姫様抱っこして部屋に運んだ。

「ん〜〜・・・にょー。」

をベットに下ろすと何か唸っていた。

「?どうしたんだ?」

「にょー。皆大好きー。」

ニコニコ笑ってまた静かな眠りについた。

「かわいいな。」

手塚はテレながらもに近づいておでこにキスをして部屋を出て行った。







翌日の紅白試合。なぜか皆は絶好調でした。

「ねえ乾?何で皆あんなに元気なの?」

昨日のことを全く覚えてないが隣で試合を見ていた乾に聞いた。

「さあな。昨晩うれしいことでもあったんじゃないのか?」

「そうなんだー。手塚なんかすごい調子がいい気がする。」

「(ふむ・・・あのあと何かあったんだな・・・。カキカキ)」

「ねえ、しかも何か私頭ガンガンするのよねー。」

「(それは2日酔いだな・・・。)頭が痛いのは日射病とかじゃないのか?」

わざと酒を飲んだこと言わない乾であった・・・。

「えー。私そういうのは強い方なんだけどなー・・・。」

はガンガンする頭を忘れて試合の終わった人にドリンクとタオルを渡しに行った。


こうして波乱にとんだ(?)レギュラー強化合宿は幕を閉じたのであった。





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