第13章 合宿へ行こう!!〜当日編〜 |
本日から男子テニス部は4泊5日の強化合宿。 ここはその集合場所・・・あら?誰か足りませんね〜? 「遅い!!越前は何をやっているんだ!!」 「まあまあ手塚、まだ集合時間まで2分あるしさ。」 ご立腹の手塚部長を母大石がなだめています。 「あ、あれリョーマじゃない?」 が指差した方向を見るとまだ寝ぼけ眼のリョーマがあくびをしながらやってきた。 「遅いぞ越前!!」 「すんません。」 「ほらほら、手塚も怒ってないでバスに乗り込もうよ。ね?」 が何とかとりなし、手塚も怒りをおさめたようだ。 集合場所からホテルまではバスで2時間半ぐらい。 そしてバスの中では英二を中心に大騒ぎしていた。 「あ、。それおいしい?俺にもちょーだい。」 「いいよー。あ、リョーマのそれおいしそー。ちょーだい。」 「。あんまり食べない方がいいんじゃない?」 「桃先輩食べ過ぎっスよ。ちょっとは遠慮したらどうっスか?」 「何だと?こんなんじゃ足らねえな足らねえよ。」 4人でお菓子をほおばって騒いでいます。他の面々は・・・というと 海堂と乾と河村は寝ていて、大石は手塚が怒り出すのを必死で止めています。 「。」 「なあに手塚?手塚も食べたい?」 ほれほれとお菓子を出しながら言った。 「いらん。それよりしおりに余計なものは持ってくるなと書いてあったが・・・。」 「だって、お菓子はバスの中で必要でしょー?しかも手塚お菓子ダメって言わなかったもん。」 「しかしだな・・・。」 「あ、だいじょうぶよ。食べすぎには気をつけるから。」 と言ってはまたお菓子軍団の方へ戻って行った。 「まあまあ手塚。まだバスの中なんだしさ。」 「まあ仕方ないだろ。やるなと言っても聞かないやつらだ・・・。」 手塚は今日は素直に諦めた。 さてさて。やっとこさ目的地に着いたご一行。バスは宿の前まで行けないので駐車場からは歩き。 「うえーー。お菓子食べ過ぎたかも〜。」 「・・・だから言ったじゃない。あんまり食べない方がいいんじゃないって。」 「だってー。あんなにお菓子を目の前にして我慢できないよー。」 「ほら。。荷物持ってあげるよ。貸して。」 「本当〜。周助大好き〜。」 はギューッと不二に抱きついた。 「あ、ずるいぞー。大石〜。俺の荷物持って〜。」 「エージ・・・それぐらい自分で持てよ・・・。」 と、言いながらも持ってあげる母大石であった・・・。 「あー、先輩達ズルイっスよー。」 「まだまだだね。」 1、2年コンビの2人はまだまだ元気満々。でも歩いて3分ぐらいですぐ宿についた。 「はいはい。部屋に入る前にこれ引いて。」 支配人のおじさんの話が終わった後が割り箸を出した。 「・・・これは何だ?」 「何って部屋割り。ぜーんぶくじで決めるからね。」 「僕と一緒がいいなぁ♪」 さらっとすごいことを不二は言った。 「残念無念。私1人部屋でした〜。はい。引いて引いて。 赤いのがA:201、青がB:202、緑がC:203。ちなみに私の部屋は204だからねー。」 部屋割りの結果、A:菊丸・桃城・越前 B:手塚・河村・海堂 C:大石・乾・不二となった。 「あらら・・・すんごい部屋割りになったわね・・・・。」 「午後の練習は1:00からだ。それまでは部屋で自由。それでは解散。」 手塚が解散をかけると皆わらわらと部屋に帰っていった。 「あ、大石。」 が部屋に帰ろうとする大石を呼び止めた。 「何?ちゃん。」 すでに大石は胃が痛そうな顔をしていた。 「あのさ、胃薬なくなったらおいでね。あと、もし本当にやばかったら私の部屋来ていいからね。」 「うん。ありがとう。でもだいじょうぶだと思うよ。」 「そお?じゃあ気をつけてね。」 は台所の方へドリンクを準備しに行った。 「(俺がちゃんの部屋なんか行ったらそれこそ大変なことになるな・・・。)」 こりゃ大変と思いながら大石は恐怖のC部屋に帰っていった。 1日目は午後練だけなので何事もなく終わった。 そして夜、はマネージャーなのでマッサージがないかどうか各部屋をまわっていた。 「A部屋はー?だいじょうぶ?マッサージとかいらない?」 A部屋は予想通り荷物でぐちゃぐちゃだった。 「あ、−。ちょっと遊んでかない?」 「ごめんねー。今仕事中なの。また来るからさ。あと、少しは部屋かたずけておきなさいよ!」 B部屋は手塚がいるし、全員ガンジョーなので問題なかった。そして問題のC部屋。 「あら、ここはキレイなのねやっぱり。」 「?どうしたの?」 「マッサージとかはだいじょうぶかなと思って。あ、でもここは乾がいるし平気ね。」 は部屋の変な感じの空気を察し、すぐ帰ってしまった。 「クスッ♪そんな露骨に逃げなくてもいいのにね♪」 あとでの部屋に行こうと心に決めた不二だった。 そしてそれを見て胃をおさえる大石。ご愁傷様・・・。 BACK NEXT |