第12章 合宿へ行こう〜準備編その2〜


「レギュラー集合!!」

手塚が集合をかけるとわらわらと皆が集まってきた。

「今週の土曜から強化合宿を行う!!」

「えー。手塚土曜って明日じゃんかー。」

「今日だけでも用意ぐらいできる。」

「はいは〜〜い。じゃあしおり配りますよー。」

は持っていた冊子を1人1人に手渡していった。

「これ先輩の手作りっスか?」

「そーよー。力作なのー。」

「じゃあは合宿があること知ってたんだね?(ニコッ)」

不二が言った瞬間手塚・大石・乾・の肩がビクッとなった。

「へー。僕らに内緒で話し合ってたわけ・・・。」

不二はバッチリ開眼して言った。

「と・・・とりあえずだな、必要なことはそれに書いてあるので各自よく読むように。」

「手塚しっつもーん!」

英二がパッと手を上げて言った。

「何だ?」

「今年はどこ行くの?前と同じ?」

「今年は山中湖の近くにあるホテル池本荘だ。」

「部長、そこまではバスっスか?」

「あぁそうだ。」

「ちょっと待ったーーー!!!」

?どしたの?」

「私一生懸命宿のこととか全部書いたんだからしおりを読めー!!」

「ところで先輩・・・。」

の叫びに多少驚きながらリョーマが声をかけてきた。

「何?リョーマ。」

「この人形なんスか?」

「は?人形?」

が怪訝そうにリョーマが指しているものを見ると・・・まぁ人形に見えなくもなかった。

「リョーマよく気がついた!これねぇ私のMyキャラクター。かわいいでしょー?」

「はあ・・・まあ・・・(先輩って結構子供なとこあんだな・・・。)」

「あ、リョーマ今私のこと子供だって思ったでしょ!?」

「さあね。かわいいとは思ったよ。先輩。」

「こらー!!先輩をからかうんじゃなーい!!」

「2人ともいい加減にしないか!!(怒)」

案の定手塚の怒鳴り声が飛んできた。

「明日から合宿なので今日はこれで終わりだ。」

「「「「ありがとうござっしたー。」」」」

「さて、私も帰って準備しなきゃ。」

と、とっとと帰ろうとしただったが何かに首根っこをつかまれてしまった。

「うにょ?乾じゃん・・・何かまだやることあったっけ?」

「まだメニューの調整が終わってないぞ。」

「うげげ・・・。周助〜今日先帰っててー。」

「わかったー。早く帰っておいでね?」

少しだけ(?)乾の方を睨みつけてから不二は帰っていった。

「じゃあ乾ちゃっちゃか終わらせるぞーーーー!!!」

「あ・・・あぁ・・。」







「ねえ、ここねやっぱりちょっとありすぎてツライと思わない?」

「ここか?イヤ、あいつらならだいじょうぶだろう。」

「うーん・・・じゃあ、ここをもう少し楽にしてあげたら?」

「そうだな、ここは少しきつすぎるかもな・・・。」

と乾は着々とメニュー調整をしていく。

「あ、あとさ最後の日の紅白試合は組み合わせ考えとく?」

「いや、紅白だけわけておいてあとはくじでいいだろ。」

「そっか。そしたら終了〜〜〜〜!!!乾お疲れ。」

「あぁ。もお疲れ。」

が時計を見るともう7時をまわっていた。

「ありゃ、大変だ。もうご飯よ。」

「じゃあ、帰るか。送ってくよ。」

「えー。だいじょぶだよー。私を襲うやつなんかいないってー。」

は屈託なく笑った。

「1人で帰したらあとで不二に恨まれそうだからな。」

「あ、そういうことね。じゃあお言葉に甘えさせてもーらおっと。」

2人は何てことない話をしながら不二家に向かっていた。

「ところで、。今好きな人はいるの?」

いつのまにデータノートを出したのだろうか、ペンを構えての答えを待っている。

「何よ。いきなり。」

「ノートのの欄が中々埋まらなくてな。で、本当のところはどうなんだ?」

「いるよ。」

いともあっさりとは答えた。

「(ふむ・・・いるとなるとレギュラーの中の誰かだな・・・。)その人はテニス部にいるだろ?」

「へー。乾さすがね。もしかして誰って所まで言えたりして?」

「そこまで知ってちゃこんな質問しないさ。」

「ふーん・・・でも誰だかは内緒だよん♪」

「まあ、ここまで聞けたしいいだろう。じゃあ、明日な。」

と言って乾は足早々に帰っていった。

「おりょ?どうしたんだろ?あ、周助〜。迎えに来てくれたの?」

「結構遅かったね。」

「でも乾が送ってくれたからだいじょうぶだよー。」

も早く帰って準備しなきゃじゃない?」

「本当だー。私用意遅いから手伝ってね。」

「はいはい。」

「周助、ほら早く帰ろ!」

タタタッとは走って行ってしまった。

「クスッ。全く本当に見てて飽きないねは。」

「え?周助何か言ったー?」

「何も♪」

いよいよ明日から合宿。さてどんなことが起こるやら・・・・。





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