第11章 合宿へ行こう!!〜準備編〜 |
地区予選も終わった次の週の月曜日、我が青学テニス部の辞書に「休み」 という文字はなくいつものように朝練をしていた・・・。 が、いつもの朝練ではない所が1つだけあった。 「ふえ〜〜〜。疲れた。周助ー、飲みもんちょーだい。」 「はいはい。お疲れさま。」 「本当だよ。手塚のバカやろー!!」 は昨日手塚をからかったばかりに罰としてグラウンドを走らされていた。 「も手塚なんかからかわなきゃいいのに。」 「だってー、手塚って怒った顔以外見た事ないからちょっと興味本位でねー。」 にへへへーっといたずらっ子のようには笑った。 「へー。でもあんまり大声で言わない方がよかったかもね?」 「は?」 不二はちょんちょんと後ろを指差していた。 がおそるおそる振り返ると手塚がもんのすごく怒った顔で立っていた。 「て・・・手塚・・・。あんまし怒ると血圧あがるよ?」 「またグラウンドを走りたいのか?(怒)」 「イヤイヤ走りたくない。ごめんなさい。」 またマラソンさせられたら大変だと思いは素直に謝った。 「…今日の昼何か用事あるか?」 「へ?あ、お昼〜?うーん・・・たぶんヒマだよ。」 「4時間目が終わったら部室に来てくれ。」 「了解!!」 はピッと手塚に敬礼のマネをした。 「さてと、そろそろ片付けだね周助・・・あれ?いないや。」 当の不二はというと手塚の後をついていっていた。 「不二・・・何か用か?」 背中に悪寒を感じ振り向くと真っ黒いオーラをまとっている不二がいた。 「手塚・・・昼休みに何するの?」 「ただのミーティングだ。」 「へー。僕のに手出したらどうなるかわかってるよね?」 不二は有無を言わせない笑顔を手塚に向けて去っていった。 残された手塚はというと・・・・固まっていた・・・。 お昼休み。 「〜。お昼食べよー!!」 4時間目の授業もぐっすり寝ていた英二がチャイムと同時に飛び起きてに声をかけた。 「あ、今日手塚に呼ばれてるからごめんねー。」 は英二に一言つげるとお弁当を持って走っていってしまった。 「えー。俺きいてないんだけどー・・・。」 「英二ガマンしなよ。はマネージャーだから仕方ないでしょ?」 「不二・・・そう言いながら弁当もってどこ行く気だよ・・・。」 「何ってのところ♪」 「えー。じゃあ俺も行くー。」 英二も不二と一緒に出て行こうとしたが誰かに首根っこをつかまれてしまった。 「ちょっと2人ともどこ行くのかな?」 「「高田さん?(茜ちゃん?)」」 「ごめんね2人とも。と手塚と両方から頼まれちゃって・・・。」 さすが道場で鍛えただけある腕で2人を引っぱりイスに座らせた。 「2人がね、教室から一歩たりとも出すなだってさ。魂胆ミエミエなのね〜。」 くすくすと茜がおかしそうに笑った。 結局不二と英二は茜に見守られ(笑)お昼を教室で食べたのであった。 所変わってここは青学男テニ部室。ダダダッと音がしたかと思うと バンッと扉が開いてが入ってきた。どおやら扉を蹴ったもよう・・・。 「・・・もう少し静かに入って来い。」 手塚は開口1番に注意をした。 「はいはい。わかりました。で、今日は何の用?」 「少し待て。大石と乾が来るはずだ。」 と、その時タイミングよく大石と乾が入ってきた。 「ねー。で、今日は何なのー?」 「今日はGWの合宿のことについての連絡だ。」 「合宿ー?全員で?」 「今回はレギュラー陣だけの強化合宿なんだよ。」 手塚とは正反対に大石が優しく言った。 「で、私も呼び出したってことは私も行かなきゃいけないのよね?」 「当然だ。」 「それでね、これからちゃんと乾には準備をいろいろしてもらわなきゃいけないんだ。」 「ほーほー。準備って?」 「荷物詰めたりとか、ボールの買出し、備品の買出しとかだっけ?乾?」 「あぁ。あとメニューを決めたりだとかやることはたくさんだな。」 こんな所にもデータノートを持参していてそれを読み上げた乾だった。 「そっかー。合宿楽しみーvvねえ手塚。ラケット持ってっていい?」 「何でだ?」 「私もテニスしたいから。ちょっと休憩時間とかに打たしてくれるだけでいいんだけど・・・。」 「別にかまわないぞ。」 「ヤッターー!!じゃあ、今日はこれで解散ってことで。」 なぜかが仕切って終わりにしようとすると大石が止めた。 「ちょっと待ってちゃん。これはまだ皆には内緒にしておいて。」 「何で?」 「特にどっかの誰かさんはいろいろ考えそうなのでな。」 「あぁそうね。どっかの大魔王は何か考えそうね・・・。わかったちゃんと内緒にするよ。」 そのころ噂をされたどっかの大魔王は・・・? 「はっくしょん・・・。」 「不二ー?カゼー?俺にうつすなよー。」 「だいじょうぶだよ。バカは風邪ひかないって言うし♪」 「にゃーー!!不二ひどっ!!」 「あはははは。本当にあんたたち見て飽きないわ。」 たちが話しているのを全く(?)気づかずに楽しくお昼休みを過ごしていました。 BACK NEXT |