第5章 ついにきた!? |
青春学園中等部男子テニス部マネージャーのの1日はテニス部の朝練から始まる。 いちおマネージャーなので人より早く行って準備があるため朝はいつも1人で登校している。 でもいつもいつも部員より早く行こう!!と思うのに大石に先を越されてしまう。 「あー、大石ー。また先に来てるー。」 「あぁおはようちゃん。」 「もー。もっと遅く来ていいって言ってるじゃんかー。」 「もうこれが身についちゃってるからムリなんだよ。」 「うーー・・・。でもマネージャーは皆より早く来ないと意味ないにょ。」 こんなやりとりが毎朝毎朝1週間以上続いているのであった。 さて、は超大人気である男テニのマネージャーになった。 そしてクラスは3−6。しかも両隣は人気レギュラー。 それを悪く思う人もいるでしょう。今回の話はそんな話。 ある日のお昼休み、いつものように茜とお昼を食べていた。 今日はたまたま不二と英二はいなかった。 そこへやってきたコワーイお姉さま方・・・。 「ちょっと・・あなた男テニマネージャーのさんよね?」 「はひ。わはひでふけど・・・・。」 は口に物を詰め込みながら答えた。 「話があるから来てくれる?」 はついにきたかと思い茜に2人には内緒にしてよね。と一言言ってコワイコワーイお姉さま方について行った。 2人とはもちろん不二と英二のこと。マネージャーであるは2人に迷惑をかけたくないのだ。 連れてこられたのは呼び出し場所の定番人気のない体育館裏。 「で、話ってなんでしょう?手短によろしく。」 「話ならわかってるわよね?さん。マネージャーやめてほしいの。」 丁寧な口調だがしっかりとの事をにらみつけながらリーダー格の女が言った。 「ここでイヤですって言ったらどうなる?」 「へー。よくそんな口が聞けるわねー。」 リーダーがパチンと指を鳴らすと周りにいた女がの腕をつかんだ。 「ちょっと!何するのよ!!このバカ!」 強い口調だがだんだんと恐怖で語尾が震えてきた。 「あんた何様のつもりよ!!」 ぱーーんと景気のいい(?)音が響いたと思うとのほおが赤くなった。 「いったー。(このやろー!!)」 は心の中では言いたいことがあるのに恐くて言い出せないでいた。 「あんたみたいなねブスな女が近づいていい人じゃねえんだよ!」 「だって〜・・・周助が・・・どおって聞いたから〜・・・。」 はもう恐くて恐くて目が潤んできた。 「周助〜?ホントにあんたなんなのよ!不二様の何様のつもり?」 「ふえ〜〜〜だって〜・・・ひっく・・・ひっ・・・・」 は耐え切れずに泣き出してしまった。 「てめえ泣いてんじゃねえよ!!」 「ふえええ・・・・だってだって〜〜〜・・・ひっく・・・・ふええ・・・。」 プチッ・・・ついにリーダーが本当にキレてしまったようだ。 「うぜえっていってんだろ!!」 リーダーがもう一発叩こうとしては身を縮めたが痛い感触はなかった。 「ふえ?誰・・・?」 涙で目の前がぼやけてて誰が助けにきてくれたのかとっさには判断できなかった。 「だいじょうぶ?」 「俺達が来たからもうだいじょぶだよん。」 「周助・・英二・・・。」 「きゃ・・・不二君・・・菊丸君・・・。」 リーダーの真っ赤な顔から血の気がひいた。 「君は・・・手塚のファンクラブの会長だったよね? うちの大事なマネージャーに手を出してどうなるかわかってる・・・?」 黒いオーラをだしてニーーーーッコリと笑いながら言った。 「し・・・・失礼しましたー!!」 リーダー格がまず去っていきつられて他のお姉さま方も逃げていった。 「おとといきやがれー!!」 は腰が抜けてへなへなと座りこんでしまった。 「?だいじょぶ?恐かったでしょ。」 「うん。もー本当に恐かったよー!!!」 止まった涙がまたあふれてきた。 「ほらほら。もうにゃかないで。ね?。」 「うん。2人ともありがと。」 「、実は2人じゃないんだよ♪」 「へっ!?」 が後ろを振り向くとレギュラー陣が全員いた。 「わ、皆・・・どうしてそんなところにいるの?」 「部室でミーティングしていたんだ。」 「ちゃんほっぺた赤くなってるよ。だいじょぶ?」 「先輩俺たちを頼ってくれなきゃいけねぇな、いけねぇよ。」 「ふしゅ〜〜。だいじょぶっスか?」 「みんな・・・ごめんね。迷惑かけて・・・。」 「迷惑だなんてそんなことないよ・・・。」 「そうっスよ。先輩!」 「。これからは何かあったらちゃんと僕達の誰かに言うんだよ?」 「わかった。みんなありがと!」 「ところで。」 と、手塚が持っていた袋から何かを取り出した。 「手塚、なーにそれ?」 「これはお前のレギュラージャージだ。」 「え!?私の!?え、何で!?もらえないよ〜。」 「皆で話し合って決めたんだにゃ。もレギュラーと同じだって。」 「もこれからずっと一緒にやっていくんだし。受け取りなよ。」 不二が手塚の手から取ってに渡した。 「皆・・・本当にありがとう・・・・皆大好きだよ〜〜。」 の目からまた止まった涙があふれてきた。 「あ〜。また泣いてるー。」 「だって〜うれしすぎるんだもん〜。」 「先輩って泣き虫っスね。」 「うるさいよ〜リョーマー。」 家族とも友達とも離れ離れだが、この世界に来て皆に会えて本当によかったと思うだった。 BACK NEXT |