第4章 ランキング戦


『校内ランキング戦』それは毎月2・3年生全員を4ブロックに分けてリーグ戦を行い
各ブロックの上位2名計8名がレギュラーとして各種大会への切符を手にする戦いである。
今日から男テニはその校内ランキング戦。マネージャーのも大忙し。
それでもは今日のランキング戦をとても楽しみにしていた。







「Dブロック越前リョーマ6−0っス。」

今回唯一1年生で参加しているリョーマが受付ののところに結果を報告しに来た。

「はいはい。リョーマ6−0っと。」

は言われた結果を後ろのボードに書きこんでいった。

「リョーマすごいね。まだ1ゲームも落としてないじゃん。」

「どうもっス。メシ食って来ていいっスか?」

「はい。OK。」

リョーマが行ってしまったすぐあと乾がやってきた。

「あ、乾お疲れー。」

「あの1年生はどうだ?」

「リョーマ?全勝でつっぱしってるよ。乾の方は?」

「ほぼイメージ通りでいけてるよ。」

キュキュッと自分の所に書きこみながら言った。

「ねえ乾ー。そのノートってどこまで書いてあるの?」

「見たいか?」

「うん!!」

「いくらの頼みでもこれは企業秘密だ。」

「えー。いじわる。」

今日はずっと受付では皆の試合を1回も見れなかった。







ランキング戦2日目。

今日は大石や海堂もかわってくれたおかげでランキング戦を見ることができた。

「ふえ〜。ランキング戦はやっぱすごいなー・・・。」

、僕の試合見てくれた?」

ランキング戦を見ていると隣に不二がきた。

「もちろん。やっぱ周助すごいや。カッコよかったよ。」

「ありがと。」

不二はてれた様子もなくいつも通りの笑顔で言った。

〜。俺の試合も見てくれたー?」

英二が後ろからにぎゅ〜っと抱きついてきて言った。

「うん。見たよ。英二もアクロバティックカッコよかったよー。」

「ありがと!」

英二はさらにをぎゅーっと抱きしめた。

「英二・・・僕のに何してるの?」

黒いオーラをまとり開眼した不二が英二をにらんで言った。

「ご・・・ごめんって不二・・・。」

「ちょっと周助!?いつから私は周助のものになったのよ?」

「まあいいじゃない。ね?。」

イヤとはいわせないよという笑顔をに向けて言った。

「わ・・・私受付交代してくる〜〜〜。」

は不二から逃げるように去っていった。

「クスッそんなに逃げなくてもいいのに。」

「(が逃げたのは不二が恐いからだにゃ…。)」

「英二?何か言った?」

このあと英二がどうなったかは不二のみ知る・・・。







受付には海堂が怒ったような顔(海堂にとっては普通の顔)をして座っていた。

「あ、薫ちゃん。受付変わるよ。」

「・・・先輩薫ちゃんはやめて下さいっス。」

「あら、いいじゃない。海堂って普通に呼ぶよりいいでしょ?」

「何か恥ずかしいっス。」

「じゃあマムシちゃんにする?」

「だから何でちゃん付けなんスか?」

「やっぱ薫ちゃんが1番いいわ。決定。」

「・・・もう何でもいいっス・・・。」

すると受付に2人の女の子がやってきた。

「スミマセーン。越前リョーマくん今どのコートで試合やってるんですか?」

「あ?」

海堂がぐるっと振り返ると2人は固まってしまった。

「こらこら薫ちゃん。もっと優しくしないとー。」

「あのー、先輩は男テニのマネージャーなんですか?」

おとなしそうな桜乃がおずおずと聞いた。

「そうよ。です。よろしく。あなた、茜の後輩でしょ?」

「はい。竜崎桜乃です。」

「しかもスミレ先生のお孫さん。」

「私は小坂田朋香です。」

「リョーマはDコートでやってるから行ってらっしゃい。」

「「ありがとうございました!」」

朋香は桜乃を引っ張ってものすごい速さで行ってしまった。
リョーマVS乾の試合はがマンガで読んだ通りリョーマの勝ち。







そのまた翌日・・・・


A、B、Cブロックはレギュラーが順当に勝っていた。
一方Dブロックは越前の全勝が決定。そしてもう1つ・・・・


海堂が乾を7−5でやぶってた・・・。

「乾・・・・。お疲れ様。」

・・・青学はまだまだ強くなるぞ。」

「えっ・・・?」

乾は気落ちした様子もなく期待感に満ちた顔で言った。


3年 手塚国光、大石秀一郎、不二周助、菊丸英二、河村隆

2年 桃城武、海堂薫

そして1年 越前リョーマ

この8人が都大会へのレギュラー陣となった。





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