St.Valentine's Day(3)


2月14日。そろそろ下校時刻が迫ってきています。

遅い〜。」

「そろそろ帰らないとやばくないスか?」

「もう少し待ってないとも困るだろう。」

と、その時!バタンとドアが開いてが入ってきた。

「ゴメ〜ン!超遅くなっちゃった!!本当ゴメン!」

今までどこに行っていたんだ!」

「えっと、氷帝と山吹。」

「「「「「「「「「氷帝と山吹!?」」」」」」」」」

「?皆がチョコよろしくなーって言うから。」

「皆って誰っスか?」

「えっと、メールをくれたのは景吾と侑士と千石くん。」

「何でちゃんはそいつらとメールしてるんだい?」

「え?だってメール来るんだもん。」

何でそんな事聞くの?というようなきょとんとした顔をする

いつの間にあんな奴らにメアド教えたの?」

「関東大会の後。氷帝の所にあいさつに行ったら聞かれたから。」

はあっけらかんと言うがレギュラー陣はやれやれといった感じ。

「あ、あとねータカさん。」

「ん?なんだい?」

「亜久津にも会ったよ〜。」

先輩!まさか近づきませんでしたよね?」

「それがさ〜道に迷っちゃって聞いた人が亜久津だったの。」

〜亜久津なら後姿でもわかるっしょ。」

「あ、全然気がつかなかったんだよ〜。」

はテヘヘっと舌を出した。

ちゃん亜久津に何もされなかった?」

「亜久津っていい奴だね〜テニスコートまで案内してくれたよ。」

「・・・・・そう。(亜久津までちゃんに惚れてるんだな〜・・・)」

「あ、そうだ。皆紙袋は足りた?」

僕はダンボールに移そうかな?」

不二の横には紙袋いっぱいのチョコ。紙袋も所々破けかけている。

「あ、周助はその方がいいかもね〜。じゃあ後で一緒に持って帰ろうね。」

、俺もいちおもらっておく。」

「やっぱ手塚もか〜英二は?いいの??」

「俺は食べて減らしたからヘーキ!」

確かに今日英二はチョコばっかり食べていた気がする・・・・・

「・・・・えっと、じゃあ私からも皆にチョコっていうかガトーショコラとブラウニーね。」

先輩2種類も作ったんスか?」

「うん。ガトーショコラは甘くなくてちょっと大人な感じ。」

「でも何だかたくさんあるみたいだね。」

不二はの袋の大きさを見て言った。

「あ、ラッピングとか手紙とか入れてたら大きくなっちゃっただけだよ〜。」

「・・・・手紙っスか?」

「まぁ手紙も結構今さらだけど・・・誰かが言ってたんだよ。手紙は重要だよね!って。」

「まったくは影響されやすいんだから・・・・。」

「じゃあ渡します。はい手塚。これ全然甘くないから安心してね。」

「あぁありがとう。」

心なしか手塚の顔が赤いような・・・・

「はい大石。胃には気をつけてね。大石は大人バージョンね。」

「ありがとう。」

大石は胃のあたりを抑えながらニッコリ笑った。

「はい乾。今度誰がどんくらいもらったかデータ教えてね。」

「あぁなら喜んで教えるぞ。」

そう言いながらもぶつぶつつぶやいて何かデータを取ってる模様・・・

「はいタカさん。亜久津がよろしくってさ。」

「よっしゃー!燃えるぜバーニングー!!」

にもらっただけでバーニングモードの河村。

「はい英二。英二は甘いからね〜大人の味は苦手だもんね。」

「なーんかバカにしてない?でもありがとー!」

にぎゅ〜っと抱きついて顔が赤いのを隠す英二。

「はい周助。いつもお世話になっております。」

「クスッそんなに改まらなくてもいいよ♪帰っても期待してるからね。(ニッコリ)」

帰ったら・・・・?またもらえるのでしょうか?

「はい薫ちゃん。薫ちゃんは甘いの苦手そうだから大人バージョンにしといたよ。」

「ありがとうございます・・・・////////」

海堂も柄になく真っ赤っか。それをニヤニヤ笑うのは桃。

「はい桃は食べすぎには注意しなさいよ〜?」

「わかってるっスよ。でも先輩のはちゃんと食べますから!」

今日はいくつぐらい食べたんだろう??それも気になる桃。

「はいリョーマ。リョーマはどっちにしようか迷ったんだけど甘いのにしといたよ。」

「どうもっス。あ、先輩これ。」

と言ってリョーマはの手のひらに一口チョコを乗せた。

「・・・・・・チョコ?私女の子なのに?」

「アメリカでは男から女にチョコ渡すんスよ。知りませんでした?」

「あ、何か聞いた事あるかも。ありがとうリョーマ。」

はまさか自分がもらえるとは思ってなかったのでとってもうれしそう。

「おチビ〜!お前ずるいぞ〜〜!!」

「そうだぜ!お前は抜け駆けしすぎなんだよ!」

「別に先輩たちがそれやらないのが悪いんスよ。」

「「何だと〜〜!!」」

さっそく睨みあいを始める3人にはクスクスと笑みが絶えない。

、俺もいちおう持ってきたんだが受け取ってくれるか?」

「え〜手塚も?うれしい〜ありがと〜。」

「え?!手塚まで何で知ってるんだよ!!」

「英二、結構それが普通だったりするんだよ♪はい。これは僕から。」

「え〜もううれしい〜〜〜。じゃあまたホワイトデーにお礼しなくちゃね!」

「クスッ。楽しみにしてるよ♪」

「あ、そうだ。誰か余ったケーキ欲しい人〜。」

スッと全員手があがる。あの甘いものが苦手な手塚まで。

「うわ、じゃあ家にあるから一緒に帰ろう〜。」

そして全員仲良くの手作りケーキをまたもらって家路につくのでした。





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