ルーキー君と駆け落ち!?


「桃〜。マフラーできたよ〜。はい。」

「ありがとうございます!早いっスね〜。」

「そりゃあ冬が終わっちゃうと困るからね。」

「冬なんて始まったばっかりだにゃー。」

「(無視)長さはどお?短くない?」

「だいじょぶっス!やっぱ手編みだと暖かさが違うっスね。」

本日は12月10日。は早速編んだマフラーを桃に渡していた。

「と、いう事で私用があるから帰るね!じゃあ・・・周助帰ろ?」

「そうだね。」

「まったね〜。」

が不二と帰ったことに他の面々はボーゼンとしていた。

「ずるー!いっつも不二ばっかり!」

「まぁ、ちゃん不二の家に住んでるからしょうがないんだよ。」

「む〜・・・。」

「それにしても先輩方・・・何で部室にいるんスか?」

「・・・・そうっスね。引退したんじゃなかったんスか?」

「こら!そこの2年コンビ!そこ突っ込んだらおもしろくないぞ!」

「はぁ・・・。」

と・・・・何で3年のメンツがそこにいるのかがわからずじまい。さて問題の2人は・・・・?

「周助〜。いい色あった?」

「どうして僕が越前のマフラーの色まで選ばなきゃいけないの?」

「だって〜、私そういうセンスないから周助だけが頼りなんだもん。」

「こういうのだったら英二とかの方が詳しそうだけど?」

「ダメよ!英二口軽いもん。周助絶対に言っちゃダメだからね!」

「はいはい。わかってるよ♪」

「あ、周助私が編んであげたやつしてくれてるんだ〜。」

「もちろんだよ♪の手作りだからね。」

「そりゃよかった♪で、周助?いい色あった?」

「そうだなぁ・・・・この色なんかどおかな?」

不二は近くにあった深緑色の毛糸を手に取った。

「うん。いいかも〜。いくつぐらいいるかな・・・?えっと、4+・・・3・・・7つぐらいかな?」

?そんなにマフラーに使うの?」

「んなわけないじゃ〜ん。手袋も編むんだよ!初挑戦!!」

「手袋って難しいんじゃないの?」

「だいじょぶだよ!たぶんね!」

一体その自信はどこから来るんでしょうね・・・・。その後2人は本屋にも寄り道した。

「さぁがんばるぞ〜!!」

「意気込みはいいけど・・・さっきから本と睨めっこばかりじゃない?」

「・・・・周助〜。そこ突っ込まないで!ってか早く寝なさい!」

もね。」

不二はニッコリ笑っての部屋から出て行った。

「周助いるとクリスマスプレゼントの方で来ないんだもんな〜。」

は編み物の本と睨めっこして・・・そこら中に画用紙を散らかして何やら作業を始めた。







12月17日。リョーマの誕生日まであと1週間。

「よっし。マフラーはこんな長さでいいかな?」

「マフラーはいいけど・・・まだ手袋何もやってないんでしょ?」

「・・・・だってリョーマの手の大きさ知らないんだもん。周助。ちょっと手かして。」

は不二の手と自分の手を比べてうーん・・・とうなっていた。

「周助手大きいね。私と背同じぐらいなのに。」

「でもテニスやってるから多少はね♪」

「じゃあリョーマも私と同じぐらいかな・・・・?」

「それはやってみないとわからないんじゃない?」

「そうだね。」

決行は本日!リョーマに気づかれないように普通に仕事をこなしている

先輩本当にいいんスか?受験勉強・・・・。」

「桃〜。私は英二じゃないんだからだいじょぶだって!」

先輩、それ菊丸先輩に失礼っスよ・・・。」

「あら、リョーマちょうどいい所にいたわね。ちょっと手かして。」

不二にしたのと同じようにはリョーマと手を合わせた。

「・・・・リョーマって結構手大きいね・・・私よりちょっと小さいぐらいじゃん。」

「何でそんなんで驚いてるんスか?」

「いやぁ・・・手の大きさは背の高さに比例するって聞いた事あったからね〜。」

「・・・・・(怒)」

「・・・・こんぐらいかぁ・・・。」

はリョーマが怒ってるのも気にせずニギニギと手を握ってぶつぶつつぶやいていた。

先輩この頃変だよな。」

「・・・・何か疲れてる感じだ・・・。」

「・・・・・・・。」

リョーマはの不審な行動に全く疑問を持たなかった・・・・それもそれで不思議だ。







「さぁがんばるぞ〜!!」

その日の夜から編み物の本を見つつ編み始めたが・・・・どうもこうも難しい。

「あ〜ん難しいよ〜。」

「じゃあ編むのやめたら?」

不二はさらりと突っ込んでくる。

「・・・・イヤ。」

なら編めるよ♪でもあんまり無理はしないでね。」

「うん。がんばる!」

はニッコリと笑って言ったが・・・・夜更かししているのは見え見えであった・・・。

、本当に早く寝なよ?わかった?」

「は〜い。わかっております!」

不二はにおやすみと言って自分の部屋に戻って行った。

「・・・まだクリスマスのやつも終わってないんだもんなぁ・・・・。」

が引き出しから出したのは色とりどりの画用紙9枚。

「まだこっちも全然なのよね〜。」

『Merry Christmas!!』と書いてある事からしてクリスマスカードだと思われる。

「手袋も頑張らなくちゃ・・・・。」

コリャ等分徹夜だね・・・・はたして期日までにできるのやら・・・・





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