兄貴襲来! |
「へぇ〜ここが青学か…にしても青春学園なんてダセー名前。」 青学の門の前に立ってぶつぶつ呟いているこの男は一体…?? 「どーん!」 「ほいほーい!」 「バーニーング!!」 「ふしゅー!」 青学テニス部は本日も全国へ向けて練習中。 「手塚、私ドリンク取りに部室行ってくるね。」 「あぁ。」 用意したドリンクを取りに部室前まで行くとジャージを着た男を発見。 「(他校生かな…?)」 「ったく無駄に広い学校だな…あ!」 「(ヤバっ見つかった…!)」 見つからないように目を合わせないで行こうとしたのだが…撃沈。 「なぁテニスコートって一体どっちにあるんだ?」 「え、あ、えーっと…」 その時初めて他校生(?)である男の顔をまともに見た。 「…ウソ…。」 「俺の顔になんかついてるのか?それとも俺に惚れたとか?」 「あなたがリョーマのお兄さん!?」 「お。チビすけの知り合いか。なら話が早いぜ。」 そう。奴こそ越前リョーマの(自称)兄である越前リョーガだった。 「…リョーマにそっくり〜。」 「お前名前何て言うんだ?」 「あ、挨拶がまだでした。男子テニス部マネージャーです。」 「越前リョーガだ。よろしくな。」 「え?」 リョーガはスッと顔を近づけの頬に軽くキスをした。 「うきゃっ!!」 「ちゃん少し遅くないか?」 「10.58秒ほど遅いな…。」 行ったばかりにも関わらずの事が心配でたまらないレギュラー陣。 「俺見てくるっス!」 「桃ー!抜け駆けはいけねぇな、いけねぇよ!」 「うきゃ!!」 とその時部室の方からの小さな叫び声がした。 「「「「!!」」」」 無言で頷きあいレギュラー陣はダッシュでの元へ向かった。 「急に大声出すなよ…。」 「だってびっくりしたんですよ…。」 「こんなのあっちじゃ挨拶代わりだぜ?チビすけだってすんだろ?」 「えー…リョーマは全然しないですよ?」 「…やっぱりまだまだだぜ。チビすけは。」 「???」 「ー!!」 そう呼ぶ声が聞こえたかと思ったら背中にズシンと負荷がかかった。 「?何かあった?」 「皆どうしたの?」 「どーしたもこーしたもないっスよ!」 「の叫び声がしたから来たんだが…。」 しか見えないレギュラー陣はリョーガに全く気づかない。 「…ってか誰かそろそろ気づけよ…。」 「あ!お前は…おチビの兄貴!」 「リョーガ…こんなトコで何してんの?」 リョーマは心底嫌そうにリョーガを見る。 「オイオイ…せっかく会いに着てやったお兄様に向かってそりゃねえぜ。」 「…先輩。こいつに何されたんスか?」 「え、挨拶を…。」 そこまで言って赤くなるを見てレギュラー陣は瞬時に判断を下す。 「また倒されに来たわけ?」 「越前のお兄さんだろうが容赦しないよ?(開眼)」 「ちょっとー!皆練習中でしょ?」 今にも戦闘が始まりそうな空気をが一刀両断する。 「でも〜おチビの兄貴がぁ〜。」 「お兄さんは私が相手してるから。皆は練習戻って。」 「「「「「だからそれがダメなんだって!!」」」」」 「マッタク…ゴメンなさい。リョーガさん。」 「先輩、何でそんなに敬語なんスか?」 リョーマが目を丸くしてに尋ねる。 「え、だって年上だから。」 「こいつ先輩と同い年っスよ。」 「同い年?!」 驚くにリョーガはこそこそと小声で耳打ちする。 「青学の部長さんだって十分ジジむさいだろ?」 「え〜…おわぁ」 リョーガに肩を抱かれそうになるを手塚がグイッと引っ張った。 「どうしたの?手塚。」 「…部外者は立入禁止だ。」 リョーガを睨み付けてピシッと言う手塚。 「でもリョーマのお兄さんなら部外者じゃないよ?」 「〜何でそいつの肩持つんだよ!」 「そうっスよ!」 「だってリョーガくんリョーマに会いに来たんでしょ?」 当然の事だというようにはリョーガの目を見て言った。 「だから部外者じゃないの!はい!練習開始ー!!」 「ちょっと〜!」 「休憩ないんスか〜?」 「当たり前!」 コートに走って行くを不二と越前兄弟以外が追い掛ける。 「全く…も素直じゃないんだから…。」 「どういう事っスか?」 「を寂しい気持ちにさせたくなかったら喧嘩しない事だね♪(ニッコリ)」 不二はひらひらと手を振ってコートへ向かって行った。 「チビすけ…どういう事なんだよ。」 「アンタに言う必要ないし。」 「冷てーなぁ…じゃあと遊んでくっかな〜♪」 「だからそれがダメだって言ってるじゃん!!」 いけしゃあしゃあと言ってのけるリョーガ。今日一日どうなるのでしょう…。 BACK NEXT |