ドーンと祝うぜ!〜オマケ〜


「ただいま〜。あれ?周助、ここに置いといたケーキは?」

帰ってくるなり台所へかけこんだは机に何もないのを見てリビングにいた不二に声をかけた。

「食べちゃったけど?」

「うそー。私も食べようと思ったのに〜。」

「てっきり桃と一緒に食べたのかと思ったよ。(ニッコリ)」

「うー…まぁいいや。どーせこれからまた作るし。」

「また作るの?今度は誰にあげるつもり?(黒オーラ)」

「桃に〜。だってさぁ絶対勝てると思ったのに…。あと、英二のお礼も。」

かわいそうに…英二はついでみたいです。







そして次の日の部活終了後…

「あれー?手塚ーいないの〜?」

ならさっき職員室に…。」

そう手塚が言ったと同時にが走って来た。英二の所じゃなくて桃の所に(笑)

「もーもー。」

「あ、先輩。昨日言われたやつ見つけましたよ。」

「さすが桃。そう思ってちゃぁんと作って来たよ。」

「マジスか?」

〜桃ばっかズルイー!俺には〜?」

「あるよ〜。英二のお礼も兼ねて作って来たんだから。」

「マジー?やったー!」

英二はうれしさのあまりにガバッと抱きついた。

「あ、そういえばリョーマしらない?」

「おチビ?しーらない。」

「まぁいいや。じゃあ部室であげるから部室行こう?」

部室には部活が終わったばかりなので他のレギュラー陣は全員いた。

「リョーマ見っけ!はい、うちわ。」

「どーも。」

先輩…まさかうちわって…。」

「お揃いじゃないから安心していいよ♪」

いや、そうじゃないんスけど・・・という桃のつぶやきは無視されてしまった。

「どう?リョーマ。そのうちわ。」

「何か先輩らしいっスね。しかも英語ばっか。」

「だってリョーマ帰国じゃん。ちょっとがんばってみた。特にココ。」

が指さしたそこには『Still lots more to work on...』と書かれていた。

「・・・・先輩まだまだだね。」

照れたリョーマは帽子をちょっと目深に引いた。

「ところで先輩、その包み何スか?」

「ババロアケーキだよ。皆も食べる?」

「「何だ…全員分あるのか…。」」

少し優越感に浸っていた桃と英二はがっくりと肩を落とした。

「はい、どーぞ。召し上がれ。」

「「「「「いただきまーす。」」」」」

「そういえばさぁ桃。さっきと何の話してたんだよ〜?」

「エージ先輩にはカンケーないっスよ。」

「桃?先輩に対して隠し事はないんじゃない?(ニッコリ)」

「…先輩が刺繍してくれたのを見つけたんスよ。ね?先輩?」

「うん。ちゃんと私が作った証拠を残したの〜。」

「桃先輩、何て書いてあったか教えてくれますよね?」

レギュラー陣がじりじりと桃に詰め寄る。

「もう。皆〜桃をいじめちゃダメだよ〜。」

「じゃあ何て書いたの?(黒オーラ)」

「え…うーん…内緒♪」

まで口を割らないので2人に詰め寄るレギュラー陣。

「桃。」

先輩。」

「強行突破よ!」

「了解っス!」

と桃は一気にダッシュして部室を出て行ってしまった。

「あ〜行っちゃった!」

「クスッ。まぁその内見れるけどね♪」







そして部室を強行突破した2人は…?

「そういえば先輩、ハッピに書いた事って本当っスか?」

「そうだよ?何で?女はうそつかないよ〜。」

「(ウソつかないのはインディアンじゃ・・・。)いや、何でもないっス。」

「ねぇ桃。どっかでアイス食べて帰らない?」

「お、いいっスね!行きましょう!」

「よし。じゃあ早く行こう!」

結局うまく逃げた2人でしたが、もちろん桃には次の日乾のスペシャルメニューが待っていた。



でもハッピに書かれた言葉をレギュラー陣が見れるのはもう少し後の事…。





『大好きな桃へ 07.23 より』





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