デートの尾行は迅速に?


「(何だって俺がこんな事…!!)」

不動峰中2年神尾アキラはとってもとってもとっても悩んでいた。

「(何で杏ちゃんがあんな奴と…!!)」

目の前に見えるのは密かに思いを寄せる杏と…なぜか桃の姿。

「(まさか…杏ちゃん…!!)」





青学マネージャーはただいまおつかいの帰り道。
アイスを食べながら歩いていると…電柱の後ろに張り付く神尾を発見!

「アキラくん。何やってんの?」

「うわ…!!って…あ、さん。」

「そんな所に隠れて何やってんの?」

「いや…あの…。…さんこそ何やってんスか!?」

「私はおつかいの帰りなんだけど〜…。」

ふとが神尾の向こう側に目をやるとそこにいたのは…!

「あ、桃と杏ちゃんだ。オー」

「あ、ちょっとさん!!!」

「んぐっ…」

2人に声をかけようとするの口をとっさに塞ぐ神尾。

「…どーしたの?アキラくん。」

「いや…だから…。」

「でもあの2人…デートかな?」

「!」

神尾の上に10kgの重りがのしかかった。

「あの2人仲いいもんね〜。」

「!!」

さらに10kgプラスされた。

「付き合ってたりして!?」

「!!!」

…神尾は撃沈した…。

「あれ?どしたの?アキラくん?」

「…い、いえ…何でもないっス…。」

「アキラくん今暇?」

「あ、はい…まぁ…。」

「どーせなら2人の跡追っかけてみない?」

「は?あの…さんおつかいの帰りなんじゃ…。」

ニヤッといたずらっ子のように笑うに神尾はぽかんと口が開いてしまう。

「よし。決まり!レッツ・ゴー!」

「…(ま、いっか…)」





「一体何にするんだ?」

「それを考えるために桃城くんを誘ったんでしょ〜。」

「んな事言われてもよ〜。」

「ほら、ちゃんと考えて。」

「ったく何で俺なんだよ…。」

会話が何とか聞こえる程度まで離れて尾行すると神尾。

「何かの買い物かな?」

「そうっスね。」

は楽しげに、神尾はちょっと怒った目を桃と杏に向けている。

「CDショップにスポーツショップ。何かデートっぽくないね。」

「でも結構楽しそうですけど…。」

「んー…そーなんだけど…なーんかね…違う気がするなぁ〜…。」

「そう…ですか?」

「根拠はないんだけどねぇ〜…。」

「???」





そんな疑問を持ちながら尾行していると…これまた様々な人と遭遇するのであった…





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