Wonderful Holiday☆
〜手塚国光ver.〜


か?』

「手塚ー。どうしたの?」

『明日何か予定はあるか?』

「ううん。別にないよ。」

『(よかった・・・。)明日化学を教えて欲しいのだが・・・』

「レポート?私も世界史のレポートがあってさー。」

『明日図書館でやらないか?』

「いいよ。じゃあ、私のレポートも手伝ってくれる?」

『教えるだけだぞ。』

「(むむ・・・・)じゃあ、明日ねー。」







「ごっめーん。待った?」

「いや。それにしても荷物が多いな。」

はロングスカートで大き目のトートバックを肩に下げて走ってきた。

「色々教えてもらおうと思ってさ。いっぱい持ってきちゃった。」

「とりあえず。行くぞ。」

手塚はさりげなく重そうなの荷物も持ってあげた。

「(手塚やさしー。何も言わないで持ってくれるのが手塚らしい。)」

と手塚は自習室に荷物を置いて資料を探しに行く事にした。

「ねぇ。手塚は世界史のレポートもう終わったの?」

「あぁ。」

「じゃあ、今日持ってる?」

急に目をキラキラさせては言った。

「残念だがもう提出済みだ。」

「あー。ショック・・・・」

、化学の本はどれを参考にしてやったんだ?」

「本?そうだねー・・・・あんまり使ってないんだよね。」

「ではどうやってやったんだ?」

「教科書と資料集と私の知識。それでスラスラ書けちゃったんだよね。」

「それはすごいな。よほど化学が得意なんだな。」

「えへへー。褒められるとうれしいよ。」

にへへーっとが笑うとそれを見た手塚の顔が少し赤くなった。

「あ、でも私世界史は得意じゃないから本ないと困るなぁ。」

「そうだな・・・・これとこの本があれば大体は書けるんじゃないか?」

手塚は本棚から2冊ほど難しそうな本を出すとに手渡した。

「うげっ。難しそう・・・・。」

「俺も少しだけ手伝ってやるから安心しろ。」

「うん。」







そして手塚の指導の甲斐あっての世界史のレポートはあっという間に終わった。

「おー。すっごーい。こんなに早く終わったの初めてー。」

、化学のここなんだが・・・・。」

「何だ。もうあとちょっとなんじゃん。」

手塚のレポートをぱらぱらとめくるとそれはまぁあとちょっとで完璧になるレポートだった。

「手塚・・・・これ私が手を加えた方が変になるよ?」

「そんなことはないだろう。」

「そう?」

「(ただと会う口実が欲しかっただけなのだが・・・)」

ひそかにそんなことを思う手塚だったがが説明をしてるのに気がついて我にかえった。

「じゃあね、ここは酸と塩基の反応で塩が出てくるでしょ?」

「ちょっと待て。酸はわかるが塩基と塩とは何のことだ?」

「あれ?授業でやらなかった?塩基はアルカリの事で塩っていうのは
酸の陰イオンと塩基の陽イオンで作られたイオン結合物質の事だよ。」

は難しそうなことをスラスラと言ってのけた。

「そんなのは聞いたことがないがどこで勉強したんだ?」

「さぁ?私もなんで知ってるかもわかんない。」

手塚が知らないのもそのはず。なぜなら塩基や塩が出てくるのは化学TBだからです。







「ねぇ、手塚お腹減らない?」

手塚の化学のレポートもそろそろ終わり丁度お昼の鐘が鳴りそうな頃が言った。

「そうだな。一段落ついたからな。」

と手塚は近くのファミレスに入ってお昼を食べる事にした。

「ねぇ。手塚って見られてるって意識あんまりないでしょ。」

と手塚がお店に入ってきた時から女性陣の視線が手塚の方に向いている。

「どういう意味だ?」

「だってやっぱりカッコイーんだなと思ってさ。」

「////////////」

「あ、照れてる照れてる。」

だって見られてるんじゃないのか?」

確かに男性陣の視線はに向いている。

「そお?変なのかな?」

「いや。かわいいと思うが。」

「ふふ。手塚に言われると何か自信持てちゃうな〜。」

「何でだ?」

「だって手塚って絶対嘘つかないし。そういう男の人っていいよねぇ〜。」

・・・・意味深な発言をするな。」

「えぇー。意味深でもないんだけどなぁ〜。ストレート?だったりして。」

「どういう意味だ?」

「へっへ〜。な・い・しょだよ〜ん。自分で考えなさい。」

は手塚の鼻を指先でちょんっとはじいてニッコリ笑った。







「今日は色々とありがとう。」

「いや。俺も化学手伝ってもらったからな。」

「手塚のお陰でレポートいい成績取れそうだよ。」

「そうか。」

「うん。送ってくれてありがとね。お礼だよ♪」

は背伸びして手塚の頬にキスをするとちょっと顔を赤くしてニッコリ笑った。

「家まで送ってくれてありがとう。じゃあまた明日ね。」

が家に入るのを見送って手塚は赤くなる顔を必死で押さえながら家まで帰った。





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