Wonderful Holiday☆ |
〜大石秀一郎ver.〜 『あ、もしもしちゃん?大石だけど・・・。』 「おいっす。どうしたの?何か連絡?」 『ちゃん明日予定あるかな?』 「何にもないよー。これからどうしようか考えるトコ。」 『丁度良かった。水族館のチケットが2枚あるんだけど一緒に行かない?』 「行く行く〜。水族館なんて久しぶりー。」 『じゃあまた明日。』 「うん。お休みー。」 「大石ー。ゴメン待った?」 「だいじょうぶだよ。俺も今来た所だから。」 「本当に?大石いっつも来るの早いからな〜。」 「今回はそんなことないって。じゃあ入ろうか。」 「うん。」 2人はとりあえず順番に見て回る事にした。 「わー。キレイな魚。こっちは変な魚ー。」 は子供のようにはしゃぎながらどんどんと歩いていく。 「(子供みたいで可愛いな・・・・。)」 「ねぇねぇ大石の家にいる魚はどれ?」 「そうだな・・・・ここの階じゃなくてもう1つ上の階にいると思うよ。」 「そっかー。じゃあ行こう!!」 は大石の手を引っぱって上まで連れて行った。 「(うわ・・・・ちゃんと手つないじゃった・・・・コリャ大変・・・・)」 「ねぇねぇ大石。どれどれ?」 「そっちの小さい魚だよ。」 「わー。かわいい〜vv」 「ちゃんって魚好きなの?」 「うん。お刺身も大好きだけどこういう小さい魚も好き〜。」 「ちゃん食べる話をしてるんじゃないんだけど・・・・。」 「あ、ごめん。ついついね。でも見るんだったらこういう小さいキレイな魚が好き。」 「じゃあ今度よかったら・・・・・。」 「ねぇ今度大石の家に見に行ってもいい?」 大石が誘うより早くが話を切り出した。 「え・・・あぁ。もちろんだよ。」 「わーい。あ、そんでそんで。ここってショーとかあるの?」 「そうだなー・・・。」 と言って大石はパンフレットを見た。も横からのぞいてふむふむとうなづいている。 「イルカとアザラシがあるみたいだよ。」 「おー!○マちゃんだ!!」 「ははは・・・種類は違うけどね。」 「ここのイルカってさ白イルカなんでしょ?」 「へぇー。ちゃん詳しいね。」 「まぁねん♪先にさ、アザラシの方見に行かない?」 「楽しみは後に取っておくってことか。」 「そういうこと!!」 「かわいい〜vv」 はこれまた偶然、タマちゃんというアザラシを見て歓声をあげている。 「それにしても今日は人が少ないんだな。」 「そうだね。しかも・・・・カップルばっかり。」 水族館といえばデートスポットにもなりますからねぇ〜。 「私と大石もカップルに見えるのかな?」 「えっ?」 何気ないの一言に大石は顔が真っ赤になってしまった。 「あら?もう終わりー?あれ?どうしたの大石顔が赤いよ?熱あるの?」 「いや。なんでもないよ。じゃあ次イルカに行こうか?」 「うん。わーい。超楽しみだったんだー。」 はウキウキしながら行こうとしたが・・・・ふと何か思い立った事があるのか急に立ち止まった。 「ちゃん?どうかした?」 「うん・・・・あのね?お腹減っちゃった〜。」 大石はズルッとこけそうになるのを必死でこらえた。 「じゃあ、どこかでお昼食べてからにしようか?」 「うん!」 と大石は昼ごはんをすませいよいよメインイベントに向かった。 「いよいよ。イルカだね〜。」 「ちゃんって本当にイルカが好きなんだね。」 「うん。あのね、まだ誰にも言った事ないけど私イルカの調教師になりたかったんだ。」 「今は確か薬剤師だっけ?」 「全然違うでしょ?前にねイルカのショーを見た時イルカに惚れたの。」 「へぇ。」 「まだ誰にも話したことなかったんだよね。大石が初めてだ。」 へへへっと下を出して笑うに大石はドキッとする。 「あ、見て見て〜。超かわいい〜vv」 するとイルカのお姉さんがマイクでお客に呼びかけた。 「はい。じゃあ誰かイルカにキスしてもらいたいお友達はいるかな〜?」 「はいはーい!!」 「ちゃん・・・・。」 今日は平日という事もあってただ1人手をあげたが選ばれた。 「じゃあ3、2、1で行きますよ。3、2、1はいっ!」 お姉さんの合図と共にパシャンと水が跳ねて白イルカがのほっぺたにキスをした。 「あれ?ちゃんその写真は?」 帰り道ニコニコと何かを見て笑っているに大石が尋ねた。 「あ、これ?イルカとキスした時にもらったんだー。」 「へぇ。」 「あ、何かね彼氏さんにもどうぞって2枚くれたんだ。大石いる?」 「え、俺がもらっていいのかい?」 「うん。今日のお礼・・・・にもならないけどもらってくれる?」 「ありがとう。うれしいよ。」 「あ、大石。今度家に呼んでくれる約束忘れないでね?」 そう言ってはおもむろに大石の指をとった。 「指きりげんまん、嘘ついたら針せんぼんの〜ます。」 「だいじょうぶだよ。忘れないから。」 「よし。じゃあ、また明日ね〜。バイバイ。」 を見送った後からもらった写真を見て少しにやけてしまう大石だった。 BACK |