Wonderful Holiday☆ |
〜乾貞治ver.〜 『やぁ。今丁度明日どうしようか考えてただろ?』 「さすが・・・でもどうしてそんなことまでわかるの?」 『のデータから予測すればたやすいもんさ。』 「(・・・・あなどれないわね・・・・さすが青学のデータマン・・・・)」 『ところで、明日予定はないはずだが・・・・。』 「そこまで予測済みってわけね。確かにないんだけどさ。」 『じゃあ明日俺の家へ来ないか?』 「乾の家?」 『あぁ、明日最近取ったビデオでデータの処理でもしようかと思って。皆の試合も入っているからどうだい?』 「行きたい行きたい!!!」 『じゃあ、明日駅で待ち合わせでな。』 「OK!!」 「あ、乾早いね。ゴメン待った?」 「イヤ。データ通りだ。じゃあ、行くか?」 「うん。」 乾の家は駅から歩いて5分ほどだったが1人では来れなかっただろう。 「乾の家も結構大きいんだねー。」 「まぁな。じゃあ、どうぞ。」 「おっじゃましまーす。」 と乾は早速部屋へ向かった。 「うわぁ、乾の部屋電化製品だらけ。壁に落書きしてあるよ?」 「それは、思いついたときに忘れないようにするためだ。」 「へー。データマンも苦労が多いのね。」 「・・・・、どういうビデオが見たいんだ?」 「うーん・・・・皆の試合が見たいかな。あと、合宿とか。」 「合宿ね。そうそう。おもしろいのがあったな。」 「何々〜。」 乾は1本のビデオテープを出してテレビにつないだ。 「あれ?これ4日目の夜じゃん。ビデオなんか撮ってたっけ?」 「あぁ、隠してあったけどな。」 そのビデオにはが酔いつぶれる瞬間がバッチリ映っていた。 「私次の日頭がガンガンしてたのは2日酔いだったんだ・・・・って、皆のテニスは?」 「はいはい。じゃあ、今度はそれにしよう。」 乾はまた別のテープを出してセットする。 「次のはこの間の校外練習だ。」 「これも隠しカメラ?」 「当然。」 だがしかしビデオにはしか映ってない。テニスをしている姿、氷帝と話す姿。 「乾ー。皆が映ってない。」 「これはに見せてやろうと思って撮ったやつだからな。」 「へぇ。そりゃぁ、ありがとう。」 ちょっと照れくさくなって赤くなったを見て何やらノートに書き込む乾。 「あ、また変な事書いてないでしょうね?」 「変な事は1つもデータにないぞ。」 「(怪しい・・・・)ねぇ、でもさ私のフォームってよくよく見ると変だよね。」 「ちょっと手打ちになってるかもな。」 「手打ち?」 「あぁ、はドライブがかかってるからどうしてもスピンをかけるからな。」 「うー。じゃあ、どうすればいいかな?」 「実践するか?」 「うん!!」 と乾は近くのレンタルコートまで行った。 「じゃあ、軽くラリーでもするか。」 「うん。」 と乾はウォームアップ程度のラリーをしていく。が、の球はだんだん 鋭くなってきている・・・。しかもそろそろ本気モード・・・負けず嫌いだからですね。 「・・・ウォームアップ程度だって・・・・。」 「え、あー。ゴメン。ラリーやってるとそれに集中しちゃって考えられなくなるんだよね。」 「女テニ入っていれば即レギュラー取れたんじゃないか?」 そんなのはゴメンだが。というのは本心だけど。 「うーん。でも何か知らないけど男テニのマネージャーに興味があったのはホント。」 「へぇ。なるほどね。」 「あ、こんなことしゃべってる場合じゃなくて、どお?私のフォーム。」 「集中すればするほど直した方がいいな・・・。」 「あ、やっぱー?」 は集中すると自分のフォームも周りの声援も全く気にしないところがあった。 「とりあえず足をあげない。」 「はい。」 「腕全体を使って振りぬく。」 「ほい。」 「ネットすれすれを通さない。」 「へい。」 「体の回転も使って打つ。」 「わっかりやしたぁ〜。」 の返事。どっかで聞いたようなセリフだな・・・・。 「ふえ〜。疲れた〜。」 「でものフォームキレイになったぞ。」 あのあとずっと乾のスパルタ特訓を受けた。さすがにヘロヘロだ。 「でも超楽しかった。久しぶりかも。こんなにテニスしたの。」 「そういえば最近部活中にテニスしていないな。今度メニューに入れておこう。」 「あ、それいい。休憩中に皆に相手してもらうのって何かね。皆疲れてるし。」 「俺ならいつでもいいぞ。」 「じゃあ、今度乾に頼むー。」 ニッコリ笑って言うに乾は照れを隠せなかった。 「でも本当今日は充実してたよ。あ、でもビデオ全然見れなかった。」 「また今度くればいいさ。」 「今度は私以外の皆がテニスしてる所見せてよね?」 「了解。」 「じゃ、今日は本当にありがとう。ねぇ、ちょっとかがんでくれる?」 乾は頭に疑問符をつけながらもの言う通りにした。 「今日のお礼だよ。」 チュッとほっぺたにキスをしては走っていってしまった。 「ふむ・・・・いくつかデータに加えておかなければ・・・。」 赤くなりながらもそうつぶやく乾だった。 BACK |