Wonderful Holiday☆ |
〜不二周助ver.〜 『あ、?』 プチッ。ツーツーツー。 電話をソッコーで切るとは不二の部屋へ向かった。 「周助。冗談もいい加減にしなさいよ。」 「え?何のこと?」 部屋に入るといつもの笑顔で不二が出迎えた。 「電話代がもったいないじゃんか!!」 「…突っ込むところ違うと思うけど・・・・。」 「それより何か用なんでしょ?どうしたの?」 「あ、明日ヒマだよね?写真撮りに行くんだけど付き合ってくれない?」 「私も撮っていい?」 「もちろんだよ♪」 「わーい。じゃあ、明日ね。おやすみ〜。」 次の日・・・・ 「周助。今日はどこ行くの?」 「出かける前にちょっと着替えて欲しいんだ。姉さん。よろしく。」 「はいはい。じゃあちゃんこっちに来てくれる?」 「????」 は由美子の部屋に連れてかれた。 「由美子さ〜ん。何するんですか?」 「はいはい。いいからこのワンピースに着替えて。」 はまだ?を頭の上に出しながら着替えると、今度は由美子が化粧をし始めた。 「はい。できたわよ〜。」 「うえ!!これが私〜!?」 鏡に映ったはいつもとはほど遠い大人っぽい感じがした。 「これでOK。じゃあ、楽しんできてね?」 「??はい。」 が下に降りると既に玄関で不二が待っていた。 「周助〜。一体これは何なの?」 「・・・・・キレイだよ。」 「え、あ。うん。ありがと。」 「じゃあ、行こうか?」 そして連れて行かれた先は広い公園。 「今日は人がいないねぇー。」 「平日だからね。」 はぴょんぴょん飛び跳ねたりしながらその辺を歩いている。 「周助〜。こっちカモがいるよ〜。」 と、不二の方にニッコリ笑いかけた瞬間。 カシャッ!! 「クスッ。。かわいい写真が撮れたよ。」 「えー。今きっと超ぶさいくだったよー。ポーズとってないし。」 「僕はポーズとった人を撮るのは好きじゃないんだ。」 「でも、もうそんなこと言ったら意識しちゃうよ。」 「じゃあ、しばらく風景でも撮ってるから好きに遊んでていいよ。」 「わーい。」 は自分がスカートをはいていることも忘れぴょんぴょん走り回ったり急に座ったり忙しくしていた。 「(クスッ。かわいいなぁ。)」 不二は風景を撮ると言いながらの写真をパシパシと撮っていく。 「ねぇねぇ周助ボート乗ろうよ〜。」 と、不二の方に振り向いた瞬間。またカシャッとやられてしまった。 「もー周助〜!!撮らないって言ったくせに〜。」 「撮るって言ってから撮ったらポーズとるでしょ?」 「うーん・・・・でも私自分の顔好きじゃないし。」 「そんなこと言って。は充分かわいいよ?」 「本当?」 「本当だよ。だから写真に収めたくなるのかな。」 「えへへー。周助に言われるとうれしいよ。あ、今度は私が撮る〜。」 「は何が撮りたいの?」 「周助。」 「僕?」 売ったら高く売れそうだな、と思うだった。 「あ、でも2ショットも撮りたいね。せっかく来たんだし。」 「じゃあ、いいところがあるよ。行ってみる?」 「うん。」 不二はさり気なくの手を引いてある所に向かった。 「フォトスタジオ?写真館?」 不二が連れてきたそこは少し古い感じの写真館だった。 「ここに何回か通ってるうちにおじさんと仲良くなってね。」 中に入るとおじさんが1人で受付に座っていた。 「こんにちは。」 「おお。周助君か。おや?そっちの女の子は?」 「僕の彼女です。」 「周助!!」 が少し怒った顔で言うと今日だけね?といたずらっ子っぽくウインクしてに囁いた。 「おじさん写真撮って頂きたいんですけどいいですか?」 「おお。いいとも。今日は周助君が彼女まで連れてきたからな。」 おじさんはニコニコ笑って2人をスタジオまで案内してくれた。 「じゃあそこに立って。そう。周助君は彼女の方を抱いて。そうそう。」 「周助〜。何か恥ずかしいよ。」 「クスッ。だいじょぶだよ。」 不二がのほっぺたに顔を近づけキスしたのとカメラのシャッターが音をたてるのは同時だった。 「お、見せつけてくれるねぇ〜。」 「周助〜〜!!何するのよ!!」 「の緊張をほぐしてあげようと思って。」 「余計恥ずかしくなったってば!!」 その後2、3枚撮ってもらいお礼を言って写真館を後にした。 「写真できるの楽しみだね♪」 「私は恥ずかしいよ。」 「だいじょうぶだよ。僕の部屋に額に入れて飾っておくから。」 「フォローになってないよー!!!」 そして後日不二の宣言通りあのキスの写真は額に入れて飾られたという・・・・。 BACK |