魔法のジュース? |
「ちょっとちょっと。そこのお嬢さん。」 「(無視)」 「あなたテニス部のマネージャーですね。」 テニス部、マネージャーという単語にはピタッと立ち止まった。 「私、ドラッグとかそういうのやるつもりありません。」 「別に怪しい者じゃないですよ。」 「そういう人が1番怪しいんだよ。」 は目の前の深く帽子を被った男をキッと睨みつけます。 「皆さん部活で毎日疲れていると思いませんか?」 「……思う。」 「これがあれば疲れなんか吹っ飛びますよ♪」 男は袋から小さな小瓶を出すとに渡しました。 「超アヤシー…。」 「じゃあ飲んでみます?」 後ろから紙コップを出すとの目の前に出した。 「(ゴクゴク)………アク○リアス?」 「ですからドリンクに混ぜても平気なんです。」 「へーすごーい…。」 単純なは男の巧みな話術にすっかり騙されてしまった。 「お嬢さんかわいいからタダであげますよ。」 「わーい。ありがとうございます。」 は男からもらった袋をぶんぶん振り回して帰って行った。 「んふっ。本当に単純な女の子ですね。」 そうつぶやいて男もその場を後にした。 そしてその次の日… 「あ、そろそろドリンクの準備しなきゃ…。」 は昨日男からもらったドリンクのようなものを一滴ずつドリンクに混ぜた。 「早く持ってかなきゃ。」 はパタパタと走っていくと既に休憩時間になっていてレギュラー陣がを待っていたようだ。 「ごめん。遅くなって。」 「〜のど渇いた〜〜。」 「今日はっちスペシャルドリンクだよ〜♪」 「・・・・・野菜汁っスか?」 「まさか。乾と一緒にしないでよ〜。」 はけらけらと笑った。 「さぁさぁ飲んでみて。」 「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」 レギュラー陣がドリンクを飲むと…ボンと煙が上がった……そして煙の中から出てきたのは・・・ 「え?!何みんなどうしたの!?」 「「「「「「「「「何だ!?これは!」」」」」」」」」 「何で?何で皆小さくなったの?」 レギュラー陣は…みかけで言うと幼稚園生ぐらいに若返っていた。 「!これはどうなってるんだ!?」 「私もしらないよ〜。でも…」 「でも?」 「超かわいー!」 「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」 「…僕たちに何を飲ませたの?」 「ドリンク?」 「ドリンクの他に何か混ぜなかったか?」 乾が眼鏡を光らせノートを構えてに聞いた。 「疲れが回復する飲み物♪ちなみにア○エリアス味♪」 「えーそんな味じゃなかったぞー。」 「そおかな〜?」 と言ってまでドリンクに手をのばした。 「ちゃん!飲んだらちゃんまで縮んじゃうよ!」 「あ、そっか。」 慌てて大石がを止め、はサッと手を戻した。 「先輩、このドリンクどこで買ったんスか?」 「買ってないよ。もらったんだもん。」 「「「「「「「「「もらった!?」」」」」」」」」 「…知らない人から物もらっちゃダメだっていつも言ってるじゃない。」 「でもね、その人私がテニス部のマネージャーだって知ってたんだよ〜。」 「知っててももらったらダメじゃないスか…。」 「でも私も飲んだけどヘーキだったよ?」 「…そんなのいくらでもごまかせるっスよ。」 「・・・・・どうしよう・・・・。」 「一体何々だ・・・、これをもらった男の特徴は覚えてないのか?」 「え〜っと・・・・帽子を深く被ってて・・・・あ、でも聞いた事あるような声だったんだよね。」 「ちゃん昨日その時どんなカッコしてた?」 「え・・・普通の私服だよ?」 の答えを聞いて大石はうーんと考えた。 「そしたら青学テニス部を知ってる奴だな。」 「へ?」 「100%そうだろうな。を見てテニス部のマネージャとわかるはずないからな。」 「じゃあ誰〜?」 が聞くとレギュラー陣はうーんと考え込んだ。 「・・・・・・・・・・・・・」 「先輩?どうしたんスか?」 「え〜、こんな時に不謹慎だけど悩んでる皆もかわいいなぁと思ってvv」 「〜!ちゃんと考えてよ〜。」 「そうっスよ!元に戻れなかったらどうするんスか!!」 「そしたら私が育ててあげる〜v」 「クスッ。それもうれしいよ♪」 「やっぱ幼稚園生ぐらいの子供はかわいいねぇ〜。」 「!少し考えろ!声が聞いた事あるんだったら誰かわかるかもしれないだろう。」 「あ、そっか。」 今度はがうーんと考える番になった。 時を同じくその頃・・・・・青春学園の校門の前にはどこかで見た事ある人たちが立っていた。 「んふっ。そろそろですね。行きますよ。」 「観月さん・・・・本当何しに来たんですか?青学なんかに。」 「そうだーね。早く何をやるか教えてくれだーね。」 「君たちは大人しくついてくればいいんですよ。」 「「・・・・・・はい。」」 そして観月と裕太とアヒル(笑)はテニスコートに向かった。 BACK NEXT |