文化祭の定番といえば!?〜シンデレラVer.〜


「劇はシンデレラに決定〜。ちなみに配役はねー。
シンデレラ:私
継母:手塚
王子:リョーマ
義姉1:周助
義姉2:桃
魔法使い:河村
馬(猫):英二
王子の家来:乾
とまぁこんな感じよ。」

が役をつげるとCASTではない大石と海堂がホッと胸をなでおろしたのがわかった。

「これ本当にあみだで決めたんスか?」

「そうだよー。私もいいあみだ作ったもんだ。」

「でもーおチビとって身長に差がありすぎない?」

確かにそれもそうである。シンデレラ役のは166cm対する王子様は151cm。

「菊丸先輩余計なこと言わないで下さいよ。」

「そんなの演技力でカバーすればいいさ。」

そしてこのまま練習が続けられ文化祭当日に至った。







『つづきまして男子テニス部によるシンデレラです。』

「シ・・・・シンデレラ。今日はロビーの床ふきをしなさい。」

継母からモップとバケツを渡されるシンデレラ。

「はい。継母様。」

「シンデレラ今日中にこれ全部洗っておいてちょうだい。」

女装が妙に似合っている不二義姉さんから大量の洗濯物を渡されるシンデレラ。

「はいお義姉様。」

「シンデレラ腹減ったよ。何か作ってくれ。」

あまり女装が似合ってない桃義姉さんから言われるシンデレラ。

「はぁ、今日もお仕事がいっぱいだわ。」

リンゴーン。とチャイムが鳴った。

「はい。どちら様でしょう。」

「王宮より緊急の手紙です。」

「ご苦労様です。いったい何かしら?継母様、王宮より緊急の手紙が届きました。」

「見せてみろ・・・・。」

「(手塚め口調が元のまんまじゃんかー。)」

「何!?王宮で舞踏会が開かれるそうだ。町の娘は全員強制参加らしい。」

「クスッ。それは楽しみだね♪」

「行かなきゃいけねぇないけねぇよ。」

「継母様。町の娘は全員参加ということは私も行っていいんですか?」

「お前はまだ仕事が残っているだろう。それがすべて終わったら行ってもいいぞ。」

「はい!がんばります!!!」

がシンデレラの努力も虚しくその時刻までに仕事は終わらなかった。

「では行ってくるぞ。シンデレラ。」

「はい・・・・・・・。行ってらっしゃい。」

シンデレラはがっくりと肩を落とし庭の噴水へ向かった。

「もうちょっとだったんだけどなー・・・・。私も舞踏会に行きたいな・・・・。」

「その願い叶えてあげようか?」

どこからともなく声が聞こえるとシンデレラの前にレギュラージャージを着た男の人が現れました。

「あの・・・・どちらさまですか?」

「俺は魔法使いのタカ。君を舞踏会に連れていってあげようと思ってさ。」

「本当ですか?ありがとうございます。」

タカはきょろきょろと辺りを探しポンと手を打つとパッとテニスラケットを取り出した。

「よっしゃー!燃えるぜバーニング!!!」

「あ・・・あのー・・・・。」

タカがラケットを振り回している間にシンデレラの服が変化した。

「わぁ。キレイなドレス。ありがとうございます。」

「さ、シンデレラ。俺の背中に乗って!!」

馬というか猫というかとりあえずお城に連れてってもらいました。

「12時には魔法がとけるから気をつけるんだぞー。」

「ありがとう。」

シンデレラはぱたぱたと階段を登り舞踏会場につくとシンデレラを見つけた王子がよってきた。

「私と踊っていただけませんか?(先輩キレイだな・・・)」

「えぇ。よろこんで。(リョーマ小さい王子でカワイイvv)」

楽しく踊ったのもつかの間。無常にも12時の鐘が鳴り響きます。

「ごめんなさい。王子様。私帰らなくてはいけないのです。」

「待って。せめて名前を・・・・。」

シンデレラは片方の靴を残し走り去ってしまいました。

「この靴は・・・今日舞踏会にきた娘全員にこの靴をはかせて確かめるのだ。」

「王子、あの娘のデータはありませんが・・・?」

ノートを持った家来の乾が言った。

「とりあえず探すのだ!」







そして次の日王子のことが頭から離れないシンデレラ。

「シンデレラ!さっさと掃除をしろ。」

「クスッ。何を考えているんだか。」

「さぼっちゃあいけねぇな、いけねぇよ。」

「罰として屋根裏に閉じ込めておけ。」

シンデレラはボーっとしていてこの事態に気がついていませんでした。

「あれ?ここどこ!?屋根裏!?どうしよー。」

「シンデレラ、今日はお城から昨日の姫を探す使いが来るにゃー。」

「昨日の馬・・・今日は猫なのね。」

「とりあえずここから出るにゃ!」

シンデレラは猫の助けを借り屋根裏から抜け出した。

「この家にはもう娘はいませんか?(手塚中々似合ってるな。データに加えなければ。)」

「あぁ。ご苦労だった。」

「ちょっと待って!!私います!!」

「シンデレラ!」

とそこへ台本を無視して王子が出てきた。

「あなたの名前は?」

「(ばかリョーマめ。)シンデレラです。」

「シンデレラ私と結婚して下さい。」

「えぇよろこんで。」

シンデレラが返事すると王子はまたも台本を無視してシンデレラを連れて逃亡した。

「(越前・・・グラウンド60周だ。)」

「(クスッ。いい度胸だね。)」

こうして王子様とシンデレラは幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。





〜オマケ〜

「リョーマ。最後の方台本無視したでしょ。」

「だってそっちの方がおもしろそうだったっス。」

「ま、上手くいったからいいけどね。でもどうして私たちここにいるの?」

とリョーマの現在地:部室・・・





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