雪時々雪合戦


今日は東京の初雪。5時間目の3−6の教室。

「雪ね〜…。あ、いー事考えた!」

は独り言をぶつぶつ言うと机に隠れてケータイを打ち始めた。

「えーっと、宛先は全員っと。」

ピッ。

「あ。」

「にゃ?」

「ん?」

「え?」

「何だ?」

「100%だ。」

「ZZZZZ…。」

「あ?」

「(無視)」

授業中にから送られてきたメールの内容は…

『本日HR終了後部室に集合!遅かった場合特製汁が待ってるよvv』

そして放課後…

「あ、ー部室で何があるんだよー。」

「内緒だよん。私準備があるから先行くね。」

と言っては走って行ってしまった。

「不二〜、一体何なんだろ?」

「クスッは単純だからね♪」

不二はニコニコ笑い英二は首をかしげて部室に向かった。







そしてすぐ全員集合し、がメガホンを持って前に立った。

「これから雪合戦を始めます!」

「雪合戦か〜なるへそ。」

「クスッやっぱりね。」

先輩、部活はどうするんスか?」

「桃〜こんな雪でも部活やりたいならやってきていいよ?」

「いや、俺も雪合戦やるっス!」

「さぁそうと決まればやるわよ!」

ちなみにチーム分けはこんな感じ。

紅:手塚、乾、河村、桃、リョーマ
白:、大石、不二、英二、海堂

「ルール無用!ただし固くしたらダメだからね!」

「そういえば手塚さっきから何も言ってないね。(ニッコリ)」

手塚は眉間に2割増のシワを寄せて立っている。

「きっと俺達がうらやましいんだにゃ〜☆」

「エージ…あんまり言うと…」

「(怒)菊丸グラウンド20周!」

「うぇ!?」

英二は手塚に睨まれしぶしぶ走りに行った。

「手塚やるわねぇ。ウチの人数を減らすとは…。」

「・・・・。」

先輩負けませんからね〜。」

「へっへーんだ。こっちには大魔王の天才の周助がいるんだぞ〜。」

・・・・大魔王ってどういう事かな?」

「・・・・さぁさぁ始めるぞ〜〜!!」

は不二を軽く流して戦闘態勢に入った。

「手塚ー。ちゃんと参加しなさいよ〜〜!!」

「わかっている!(怒)」

部室前ポンポン雪の玉が飛び交っている。

「へへー。覚悟ー!!」

先輩甘いっスよ!そら!」

「クスッ。に投げるなんていい度胸じゃないか桃♪」

「不二先輩・・・・ただの雪合戦じゃないスか。」

桃が不二めがけて投げた玉は難なく不二がよけ・・・・

「いてっ。何すんだテメェ・・・・・」

「何だよマムシやるか〜?」

「マムシじゃねぇ!このボケ!」

海堂のスネイク発射。が桃をそれて河村の顔面ヒット!

「グレイトーーー!!マムちゃんよくもやったなー!バーニングー!!」

「げ、タカさんがバーニングになった!」

〜、ただいまぁ〜〜。」

「あ、英二お帰り。じゃあここは英二を盾にして・・・・・。」

「えぇっ!?」

「バーニングー!!!!」

「ちょっ!?!」

河村から飛んできた玉は見事英二にクリーンヒット☆

「よっしゃー!ビクトリーー!!!」

「タカさんが雪合戦でもバーニングになるなんて・・・・あ!いい事考えた!」

は味方の耳にコソコソっと耳打ちした。

グットアイデア!」

「面白いじゃない♪」

「・・・・いいと思うっス。」

「タイミングはどうするんだい?」

「私が計るから後よろしくね!」

「任せろって!」

しばらく普通に投げあって雪合戦が続く。

「あ、桃!焼きそばパンが落ちてる!」

「え!?マジっスか!?」

桃がパッと下を向いた瞬間・・・・

「いてテテテテ・・・。」

「さっすが桃!単純ー。」

「作戦大成・・・痛っ・・・あー、リョーマ!!!」

先輩油断するなんてまだまだだね。」

「やったな〜。えい!!」

はリョーマに向かって思いっきり投げたがリョーマはサッとよけた。

「うげっ!」

「あ〜あ。」

「・・・・〜〜!!!」

「イヤー手塚。ただの雪合戦だし〜♪」

「でもメガネの手塚にはちょっとキツかったね♪」

「周助!余計な事言わないでよ!!!」

グラウンド10周!」

「そんな事してたら雪合戦できないじゃんか〜!!」

「・・・・もう10周・・・いてっ!」

「手塚、いちいちそんな事してたら楽しくないじゃない♪(ニッコリ)」

「不二・・・・(怒)」

そして鬼部長まで巻き込んで青学大雪合戦は続いたのでした。





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