真夏の誘惑 |
「あっづー…」 「今日33度まであがるらしいっスよ…。」 男テニは今日も朝から練習。ただいまお昼休みです。 「桃ー。」 「何スかー?」 こちらお祭りコンビも朝から部活で日陰でグッタリです。 「今日からさー水泳部合宿なんだってさー。」 「へー…いいっスねー水泳部…」 「っつー事は…」 英二が言葉を切って桃の方を見ると桃が何かを察したようにニヤッと笑いました。 「さすがっスね〜英二先輩!」 「行くぞ桃!」 「ういっス!」 2人同時に立ち上がり目的地へ向かおうとすると目の前にリョーマの姿。 「よし。拉致るぞ桃!」 「越前、お前もこい!」 「は?何なんスか?」 2人は後ろ向きにリョーマの腕を掴みずるずると引きずっていく。 「「プールへレッツゴー!」」 「…はぁ…まだまだだね…。」 だが内心暑さに参っていたリョーマだったのでプールは悪くないと思うのだった。 誰も見てないからと安心しきっている2人+とばっちり1人。 しかしバッチリ目撃されていた。目撃者の名前は。 「あれ?あの3人何してんだろ…。」 あの3人が一緒にいるのはいつもの事なのだが…問題は向かっている方向。 「…まさか…でも英二達ならありえるかも…。」 洗濯をやり終え部室に戻る途中のだったが進路を変更して3人の跡をつける事にした。 「おー誰もいないじゃん!」 「けどいいんスか?勝手に入って。」 「いーんだって。ほらおチビいってこーい!」 「!?」 英二がリョーマの背中を押しプールに落とした。 「何するんスか…。」 「1番!菊丸英二いっきまーす!」 「2番!桃城武続きまーす!」 Tシャツを脱ぎ捨て2人も飛び込んでくる。 「気持ちいー!」 「やっぱ夏はプールっスよね!」 部活の休憩時間だという事を忘れて泳ぎ始めようとしたその時… 「こらー!何やってるの!」 「うわっ!?」 「先輩何でここに…。」 「英二と桃がリョーマ引っ張ってくからまたイタズラかと思ってついてきたの。」 は腰に手をあてて怒っている口調ですが顔は呆れたように笑顔です。 「全く…暑いのわかるけど勝手に入ったら怒られるよ?」 「だいじょぶだって!怒られる前に出るからー。」 「先輩もどーっスか?」 「えー。そうやって私も共犯にする気でしょー。」 そうは言いながらもは壁にかけてあるビート板を手に取った。 「じゃあ足だけ浸かっちゃおーっと。」 「先輩浸かる気満々じゃないスか。」 「リョーマだって半分無理矢理連れてこられたくせに〜。」 ニコニコ笑いながらも足だけ浸かる…のだが。悪戯コンビの悪戯心がふつふつと沸きあがってきた。 「足だけじゃなくても入っちゃえば〜?」 「えー。」 「そうっスよ!先輩!」 「ほらほら〜。」 「えーちょっ…うわっ!」 英二に手を引っ張られまでプールに落っこちてしまう。 「ぷはっ。もー英二何すんのよー!」 「ゴメンゴメン。でも気持ちいいっしょ…?」 英二が言っている途中でなぜだか視線が泳いでいる。 「どしたの英二…。」 ふとが顔を舌に向けると濡れて肌に張り付くTシャツから下着が透けてしまっている。 「きゃっ!」 「全く…に何してるの?キミ達は…。」 その声と同時に不二がにふわっとジャージを羽織らせる。 「周助!」 「「「不二(先輩)!」」」 「これ着てていいよ。」 「うん。ありがと。」 「の敵は僕が打っておくから♪(黒オーラ)」 「「「げっ!!」」」 「周助…敵は別に打たなくていいんだけど…。」 その後スミレ先生にチクられた3人はトレーニングも兼ねてプール掃除を命じられたのだった。 「リョーマ可哀相…。」 「もこれから気をつけなきゃダメだよ?」 「じゃあ今度英二たちの後をつける時はジャージ着てくね!」 「…そういう問題じゃないんだけど…。」 真夏の誘惑にはご用心!? BACK |