ひな祭りのヒミツ |
あるお家に不思議な不思議なひな人形がありました。 そのひな人形は何と驚く事に動いたりしゃべったりする事ができたのでした。 「もうすぐひな祭りだね、手塚〜。」 「あぁ。また忙しくなるな。」 「忙しいっていうかじっとしてるのつらいよね〜。」 「は去年危うかったからな。」 このひな人形達には人形界での通り名があります。 お内裏様は手塚国光、お雛様はといいました。 「ってかさ、毎年毎年思うんだけど!」 「どうしたの?英二?」 三人官女の1人菊丸英二がと手塚の間に割り込んできました。 「何で毎年毎年手塚がお内裏様なわけ!?」 「そうだよね。毎年手塚ばっかりの隣に座るのはズルイよね♪(ニッコリ)」 「たまには変えたらどうっスか?」 英二の意見に同じ三人官女の不二周助と越前リョーマも賛同します。 「確かに毎年毎年同じ配置で飽きるかもしれないな。」 「でも変えるんだったら今日しかないよね。」 「データでいうと明日辺り飾るはずだからな。」 「俺も席替えに賛成っス!」 「ふしゅぅ〜。」 五人囃子の大石修一郎、河村隆、乾貞治、桃城武、海堂薫も賛成のようです。 「そんなに変えたいの?」 「「「「「「「「もちろん(っス)!!」」」」」」」」 「私もお内裏様やってみたかったんだよね〜。」 「はお雛様じゃなきゃダメだってば!」 「えーどーしてー。」 「先輩がお雛様じゃなきゃ意味がないんスよ。」 「じゃあくじは?」 は物影から小さな箱をだしてきた。 「どっかに紙とペンあったよね。」 「ちゃんも参加するのかい?」 「もっちろん。だってさーこの十二単重いんだよ〜。」 「…ってか今思ったんだけど…三人官女って女だよね?」 「英二、口に出さない方がいい事もあるんだよ?(黒オーラ)」 「でも3人共似合ってるよ〜。」 「全然うれしくないっス。」 「あ、他の人たちはいいのかな〜?」 他の人達というのは4段目より下にいる人形たちの事です。 「ここにいないんだから別にいいだろう。」 「そっか。景吾が十二単着てるの見てみたかったけど。」 「、それだけはやめた方がいいよ。」 「まぁいっか。じゃあくじ作ろう〜!」 がウキウキくじを作っている間、他の人はこそこそ話し始めた。 「俺男の隣に座るのイヤっスよ。」 「そりゃ俺だって同じだってばー。」 「でもエージ先輩達はまだ先輩に近いじゃないっスか。」 「乾、ちゃんがくじでお雛様を引く確立は?」 「…10%を切るだろう。」 「……何とかないないんスか?」 「不二、さっきからだまっているが何かいい案はあるのか?」 「クスッ。って単純だけどするどいからね。黒魔術は通用しないだろうね。」 不二は黒い笑顔でニッコリ笑って言った。 「さぁ、くじできたよ〜。さぁ引いた引いた。」 は自作のくじを皆に引かせました。 「まだ開けちゃダメだよ〜。せーの!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「よっし!」 「・・・・・何これ。」 「わーいvvやってみたかったんだよね〜。」 「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」 「「「「・・・・・・・何だこれ・・・・。」」」」 そして、次の日乾のデータ通り雛人形を飾り始めた。 「あれ?ママ〜。何だかお雛様の顔が違うよ〜。」 「あら?本当ね〜。どうしたのかしら・・・?」 「この女の人たちも恐い〜〜〜(泣)」 「・・・・・・三人官女ってこんな人たちだったかしら・・・・。」 親子はいぶかしながらも並べ終わり部屋を出て行きました。 「・・・・・・何で僕がお雛様なわけ?」 「それはこっちのセリフっス。せっかくお内裏様引いたっていうのに・・・・・。」 「小鼓ってカッコいいよね〜。」 「俺とおそろい〜vv」 くじの結果、お雛様→不二・お内裏様→リョーマ・三人官女→乾、手塚、海堂 五人囃子→大石、桃城、、英二、河村・・・・となったのでした。 「おい、。何で俺に言わなかったんだよ。」 「だって〜景吾達箱が違うんだもん。」 「俺らもの隣がよかったなぁ。」 「じゃあ来年は皆でくじびきしようね。」 「でもさんが下に来てもつまらないですよね。」 「じゃあ、景吾がお雛様で私がお内裏様にする?」 「「「「「「「「何で!!」」」」」」」」 「周助がお雛様もキレイだけどね〜。あ、そうだ。今度全員お雛様のカッコしてみようよ!」 「〜それは絶対ヤダ!でもまた隣がいいけど。」 「俺も今年は得した気分っス。」 の両隣の2人はとてもうれしそうだが他の面々は怒ったりため息をついたりと様々。 「来年も楽しみだね〜。」 来年も今年と同じくの隣をかけたくじびきの争いに左・右大臣、三人上戸も加わるのだった。 ☆オマケ☆ 「手塚、表情が固いぞ。もっと柔軟が必要だ。」 「・・・・・・・・こんな格好して笑ってられるか!(怒)」 「海堂ももっと笑ったらどうだ?」 「・・・・・ケッ。やってらんねえ。」 新三人官女は前途多難だった(笑) BACK |