Trick or Treat!!


「さて問題。明日は何の日でしょうか!」

部活が終わるなり部室にレギュラー陣を集めたが言った。

「明日?誰かの誕生日だっけ?」

「チッチッチ〜。ダメだなぁ。ハロウィーンだよ。ハロウィーン。」

「ハロウィーン?それがどうかしたのか?」

「パーティーをしようと思ってね。部活が終わってから。」

「どうしてそんないきなり?」

「いきなりじゃないよ。私は前々から計画してたもんね。」

「でもハロウィーンって仮装パーティーっスよね。俺らなんかするんスか?」

「うーん・・・・それをどうしようかと思ってねー。」

は何に仮装すんの?」

「私は魔女かな。無難に。英二が仮装なら絶対化け猫だよねー。」

「クスッ。確かにそのままでもいけるね♪」

「む〜!なんだよそれー!!」

「周助だったら絶対魔王だね・・・・あ、」

?それってどういう意味かな??」

「あーいやーそのー・・・・。」

は不二に黒オーラで攻められピキッと体を強ばらせた。

「と・・・とりあえずパーティーだって事は覚えといてね。」

は準備があるからと言って足早に帰っていった。







翌日の朝。

「えーっと、1、2・・・・8、9っと。全部あるね。あと茜の分とー。」

は何やら小さい袋を紙袋につめています。

?何やってるの?」

「内緒ー。あ、やべ、忘れ物〜。」

が部屋に行った隙に不二はさっと1つ袋を取ってカバンに入れた。

「いいこと思いついちゃった♪」

「周助〜。さぁ学校行こう。」

はまた紙袋をひっさげて戻ってきた。

?今日はやけに荷物が多いね。」

「まぁ、これも放課後わかる事だから。周助は?何もないの?」

は不二のいつものような荷物を見て言った。

「僕は何も仮装しないから。」

「きっとそのままでもだいじょぶだもんね。」

?何か言った?(黒オーラ)」

「何でもないデース!!」

だから一言多いよ!!







そしてその日の放課後・・・・・

はどうした?」

ちゃんなら部室にいるよ。なんでも用意があるとか・・・・。」

「今からか?それでは部室が使えないだろう。」

手塚はを呼びに部室に向かった。そして普通にドアを開けた。

何してる・・・!?」

「わ、手塚!?何開けてんの!!まだ入っちゃダメだってば!」

なんとは着替えようとした瞬間。ギリギリセーフ。手塚はバンと反射的にドアを閉めた。

すまない。・・・・見てないからな。」

「だいじょうぶ。見せるようなもん持ってないし。」

「ところで・・・は仮装するのか?」

「ハロウィーンって言ったら仮装でしょ?でも今日は逆ハロウィーンにするから。」

と言ってはがちゃっと部室から出てきた。

「どおどお?魔女っ子ちゃんです!」

「・・・・似合うんじゃないか?」

「じゃあ、これでドリンク配りに行ってこよーっと。」

の魔女は好評。英二はやっぱり抱きつこうとしたがにさっとよけられた。

〜。何でよけるんだよ〜。」

「せっかくの仮装なんだから。あ、じゃあ英二これつけて。」

が差し出したのは・・・まぎれもないネコ耳。

「キャー。英二かわいい〜。似合う似合う〜。」

「うれしくない・・・・。」

にキャーキャー叫ばれ微妙な面持ちの英二。かわいいって言われても。ねぇ?







「じゃあ、これからハロウィーンパーティーです。合言葉は知ってる?」

「それぐらい常識っスよ。Trick or Treat。お菓子をくれなきゃいたずらするぞ。」

「さっすが帰国子女。発音が違うね〜〜。じゃあ、私にそう言ったらお菓子あげるね〜。」

「なんだ。簡単じゃん。」

「あ、たーだーし、お菓子の中は半分はずれがあるからね。」

それを聞いた皆は固まったがとりあえずお菓子をもらう事にした。

「まだ食べちゃダメだよ〜。じゃあ、最後は周助ね。」

「Trick or Treat.」

「あれ?お菓子足らない。朝数えた時はあったんだけどなぁ・・・・。」

「じゃあ、お菓子くれないんだったらにいたずらしようかな?」

「ゲッ、それはいや。・・・・あ、周助のカバンの中!私のお菓子取ったでしょ!」

「あれ?どうしてカバンに入ってるんだろう?おかしいなぁ。」

「嘘ついてもダメよ。周助嘘ついたりする時悪魔の羽が出るもん。」

「クスッ。バレちゃしょうがない。よく見破ったね♪」

「「「「「(え、否定しないの!?)」」」」」

「周助本当に羽あるの?私冗談で言ったんだけど・・・・・。」

「さぁね。それは教えられないな♪」

「周助って大魔王じゃなくて悪魔だったのかな?」

、しっかり聞こえてるよ♪どういう意味かな??(開眼)」

「・・・どういう意味でもないでーす。じゃあ、食べてみてー。」

「「「うげ!?何だこれ!!」」」

「あら、外れたのは英二と桃とリョーマか。残念でした・・・あれ?1人足りない。」

、これって・・・何のクッキー?」

「それはー、思いついた物をとりあえずポンポンと。周助はずれでしょ?」

は不二の顔色を見たが英二達のように青ざめてはいなかった。

「でもおいしいよ。」

「・・・・なんかはずれにならないね。」

それでもはずれのお菓子もすべてなくなりましたとさ。

「来年は皆で仮装しようねー。」

・・・俺ってまた・・・・。」

「英二は永遠に化けネコだからね〜。」

「そんなぁ〜〜〜。」

月明かりの下英二の叫び声がした・・・・。でも英二はネコだからね。





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