チャイルドパニック☆


ある日の部活。

3−6トリオが部室に向かっていると子供の泣き声が聞こえた。

「あれ?どっかで子供が泣いてるね。」

「学校に子供なんていないと思うけど。」

「とりあえず行ってみよー!」

たちが走っていくと2さいぐらいの女の子が座って泣いていた。

「お嬢ちゃんどっから来たの?」

「うえーーん。」

「あー、英二が泣かしたー。」

「クスッ。ダメだな。英二は。」

「む〜。なんだよー!!!」

「ねぇねぇ。お名前は?」

が女の子に目線を合わせて優しく話しかけた。

「ひっく・・・・・・かな。」

「かなちゃんか。ママは?いないの?」

「ままいないの。」

いつのまにかかなは泣き止んでいた。さすがは女の子(笑)

「そっか。じゃあお姉ちゃんと一緒に来て。」

「うん。」

が手を出すとかなはうれしそうに握り返した。

「ほら、英二も周助も何ぼさっとしてんの。部活遅れるよ。」

「あぁ。うん。」

「にゃー。」

するとかなが不二たちの方に向いて言った。

「ねこちゃんだー。」

まず英二をさして一言。

「まおーだ。」

今度は不二をさして一言。

「ねこちゃん?俺?」

「まおー?僕がそんなふうに見えるなんて子供は侮れないね(笑顔)」

はさっさとかなを抱き不二が怒り出す前に部室に向かって走って行った。







「あれ?先輩その女の子誰っスか?」

「かなちゃん。何か迷ってたみたいなの。」

「あー、ももだ。」

かなは桃城を見て一言。

「何で俺のこと知ってるんだ?」

「あ、さっきもね英二と周助のこと見て「ねこちゃん」と「まおーだ」って言ったの。」

「ある意味すごいっスね。」

「ちーっス。その子先輩の隠し子っスか?」

「リョーマ!来ていきなり変なこと言うな!」

ちゃん?その子誰?」

「ちょっとちゃんに似てるんじゃない?」

「あ、大石、タカさん。ねぇ大石この子今日だけ預かってもだいじょぶかな?」

「さぁ。手塚に聞いてみないと。」

と、そこへ丁度良く手塚が現れた。

「何をしている。部活が始まるぞ。」

「あ、手塚それがさ・・・」

「ぱぱー!!」

が言うより早くかなが手塚の方へ駆け出した。

「「「「「「「「ぱぱ??」」」」」」」」

「ふむ。手塚には子供がいたのか。いいデータが取れた。」

「これはどういうことだ。」

いきなり子供にかけよられ眉間の皺2割り増しの手塚。

「知らないよ。手塚に子供がいたなんて。」

「俺も知らん!!」

そんな話をしている間もかなは「ぱぱー」と言いながら手塚の足に抱きついていた。

「と・・・とにかく部活を始める。、この子をなんとかしろ。」

「はいはい。かなちゃん。こっちでお姉ちゃんと遊びましょ。」

「うん。ぱぱばいばい。」







がテニスコートのそばでかなと遊んでいると休憩時間なのかレギュラー陣が寄ってきた。

「かなちゃんー。かわいーvv確かに手塚にも似てるけど・・・。」

「クスッ。他の誰かにも似てるって言いたいんでしょ?僕も思ったんだけど・・・。」

「おねえちゃん。ぱぱは?」

「ぱぱはこっち来ないみたいだよ。」

するとこっちに大人の女性が近づいてきた。

「あの、見学か何かですか?」

大石が代表して近づいていくとかながテテテッとその人の方にかけていった。

「ままだー。ままー。」

「かなっ!!どこ行ってたのよ。心配したでしょ。あら?ここどっかで見たことあると思ったら。」

「あのー、OGの方ですか?」

「あぁ、まぁそんなところね。ところで国・・・いや手塚くんはいる?」

「俺に何か用ですか?」

いつのまにか手塚もここに来ていた。

「ままー、ぱぱなの。」

「そうね。パパにそっくりね。」

その時桃がこそっとリョーマに耳打ちした。

「なあ越前。あの人先輩に似てないか?」

「俺も思ったっス。」

「そこの2人。言いたい事はわかってるわよ。」

女の人がビシッと2人をさして言った。

「私は手塚。ゆっくりしたいんだけど時間がなくてさー。じゃあねん♪」

と名乗った女性はかなを抱えると一目散に走って行った。

「手塚・・・・?」

・・・・?」

「手塚。どういうことかな?」

不二が黒オーラを出し手塚に詰め寄った。

「・・・・・・俺は知らん。休憩時間が終わるぞ。早くコートに戻れ。」

手塚が指示を出すとしぶしぶながらも皆コートに戻って行った。

「ねぇ手塚。」

「なんだ。」

「きっとあの人未来から来たのかもね。」

「・・・・・・・・そうだな。」

「私手塚のお嫁さんだったらなってもいいな。」

はニッコリ笑ってコートに走って行った。

「・・・・・・・・・・・」

そしてそこには滅多に見られない赤くなった手塚が残されたとさ。





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