バースデーバイキング? |
「手塚、今日用事あるから早退するね。」 「あぁ、わかっ」 「、用事があるなんて聞いてないよ?(開眼)」 手塚の了解の言葉を遮り不二が開眼しながらに問う。 「だって言ってないもん。」 「どっか行くの?」 「ちょっと神奈川県まで…。」 「「「神奈川県!?」」」 そしてその頃神奈川県の某学校では…? 「真田ぁ〜俺今日早退すっから。」 「駄目だ。地区予選前だというのに何を言っているんだ。」 ブン太の要望をあっさりと却下する副部長真田。 「今日は早退しないと間に合わねぇんだ!ジャッカル後は頼んだ!」 「俺かよ!」 相方ジャッカルを残しブン太は逃げてしまった。 「丸井先輩何であんなに急いでるんスかね。デートとか?」 「99.9%でそうだな。」 「マジスか?!」 「ジャッカル!どういう事だ!」 「俺に聞くな!!」 立海メンバーの混乱をよそにブン太は急いで駅に向かって行った。 「…まだ来てな」 「まーるーいくん!」 ブン太がホッと一息つくと後ろからぴょんと飛び出したが声をかけた。 「わぁ!…何だか…びっくりさせんなよ…。」 「ゴメンゴメン。」 ブン太のデートのお相手は青学の男テニマネージャーのでした。 「ちょっと待たせたか?」 「ううん。余裕を持って早く来ちゃっただけだから。あ、そうだ。」 は思い出したようにカバンをごそごそと漁ります。 「はい。お誕生日おめでと!」 「え?」 ブン太は知っているはずのないを驚いたように見た。 「既にデータ収集済みだよ♪」 「…俺的には今日来てくれただけでも嬉しいけどな。」 照れたようにそっぽを向いて話すブン太を見てはニコニコ笑う。 「丸井くんって可愛いね。」 「は?!そうかぁ?…あの…でさ、お願いがあるんだけど…。」 「何?」 「いきなりだけど…名前…でさ、呼んでほしいんだけど…。」 さっきから赤くなってばかりのブン太に今回はも少し赤くなる。 「…ブンちゃん?」 「何でだよ!」 「あ、ゴメンなんとなく…。」 「…ま、何でもいっか。」 駅から少し歩くと少し行列ができている店があった。 「お、さすがにまだあんまり並んでないみたいだな。」 「ブンちゃん、ここ何の店?」 「は甘いもん好きか?」 「うん。大好き〜。」 「ここ美味しいって評判のケーキバイキングなんだぜ。」 「バイキング!」 バイキングと聞いた途端にの目が輝き始めました。 「バイキング来るってわかってたらお昼食べないで来たのに〜。」 「ってバイキング好きなんだな。」 「うん!美味しい物大好き〜vv」 学校帰りの学生やカップル、割と若い人が多いようだ。 「ブンちゃんってよくバイキング来るの?」 「平日はあんま来れねぇんだよな…部活あるし。」 「だよね〜。立海とか遅くまでやってそうだもん。」 「そうそう。真田のやつが厳しくてさ〜。」 お互いの部活の話をしているとあっという間に順番がきた。 「わーすごい種類いっぱい!」 「時間無制限だからたくさん食おうぜ!」 「うん!」 席に着いた途端、2人は早速ケーキを取りに行った。 「わぁ…ブンちゃんすごーい…。」 「そっかぁ?とりあえずこれ以上乗らなかったからな。」 の前には一皿、ブン太の前には二皿にたくさんのケーキ。 「ブンちゃんはクリームのケーキが好きなんだね。」 「ん?あーそうかもな。は…フルーツ乗ってんのが多いんだな。」 「うん。サッパリしたケーキならたくさん食べれるしね♪」 「まぁ俺は何でもいけるけどな。」 しゃべっている間もパクパクと食べるブン太をはジーッと見つめる。 「…?どうかした?」 「ううん。ブンちゃんって見かけによらずよく食べるよね〜。」 「見かけによらずかどうかはわかんねぇけどな…。」 「後おいしそうに食べるよね〜。」 パクパクとあっという間にたいらげるが、その顔に笑顔が絶えない。 「だっておいしそうに食べてるぜ?」 「だっておいしいもん。」 「俺だって一緒だっつーの!」 「…ブンちゃんほっぺたにクリームついてるよ?」 「ん?」 ブン太が取る前にが人差し指ですくい取りペロッとなめてしまった。 「!」 「うん。やっぱクリームも美味しいね。」 「あのな……。」 ケロッとしているにブン太は顔を赤くして頭を抱える。 「どうしたの?ブンちゃん。」 「…何でもない…。」 「???」 その後も色々な話をしながら食べ…約3時間後店を出た。 「結構食べたね〜。」 「だな…時間大丈夫か?」 「うん。メールしたから大丈夫…だと思う。」 メールした相手は不二なので…返事はあいまいである。 「あ…そういやさ、プレゼント開けていい?」 「うん。いいよ。」 ブン太が包みを開けると…中からは…。 「人形?」 「プレゼントについてはデータが足りなかったのよね…。」 「ちゃんとガムもついてるんだな。」 「やっぱそこは外せないからね。」 「あ、リストバンドも入ってる。」 「今度パワーリストしない時につけてね。」 店から駅までは遠くないので、もう着いてしまった。 「今日は楽しかった!ありがとね。」 「いや、俺の方こそ…また一緒にバイキング行こうぜ!」 「うん!今度はちゃんとご飯食べないで備えてくるね。」 「あぁ。」 「じゃあ…またね。」 が手を振って改札へ向かうのを見てブン太はある事を思いつく。 「!」 「何?」 「俺も電車で帰るんだった!」 「…じゃあ一緒に帰ろ!」 「おう!」 本当は電車じゃないけど…もうちょっとといたいブン太なのでした。 〜オマケ〜 「ってわけだからジャッカル、今日泊めてくれ。」 「結局俺かよ!!」 ブン太の相方ジャッカルは今日も素敵に哀れです…。(合掌) BACK |