女マネ対決? |
「それではこれが当日の動きになります。各自自分の持ち場を確認して 間違えのないよう移動をお願いします。何か質問ある人いませんか?」 ただ今開会式中。ボランティアスタッフは本部テントでミーティング中。 「わからない事があればすぐに聞いて下さい。それでは解散。」 「ちゃん。」 「あ、杏ちゃん。」 不動峰中の杏も兄の桔平に頼まれてボランティアスタッフをやるようだ。 「ちゃん結構受付にいる事多いんだね。」 「うーん。そうみたい。試合のスコア付けほとんどないし。」 「しかも青学の試合全然ないじゃない。いいの?」 杏は心配そうにの顔を覗き込むように聞くがはニコッと笑う。 「スミレ先生に聞いてたし。決勝戦は私スコア付けだしね。」 「決勝戦はスコア付けって…ちゃん…決勝戦は来週よ?まだ対戦カードも…。」 「私皆が決勝まで進むって信じてるから。」 は真っ直ぐに信じている彼らがいる方へと目を向ける。 「スゴい自信だけどオイラの学校には勝てねえべ。」 「ん?」 の言葉を否定してきた女の子は…全国前に青学にやってきたあの娘。 「あー!あなた!この間リョーマに言い寄ってきた…えーっと…言葉ちゃん?」 「寿葉だ!」 「越前くんに言い寄ってきた?」 「人聞きの悪い事言うなあ。オイラは越前くんに会いたかっただけだ。」 「とか何とか言って。結局1日しか来なかったじゃない。」 は敵対心むき出し。やっぱりヤキモチ妬きなのだろうか? 「越前くんは1日で色々わかったから別にいいんだべ。」 「1日で色々わかった?って…え、スパイ!?」 「今頃気づいたのかあ?東京の子はメンコイけどニブいんだー。」 「…メンコイって何?」 「さぁ?」 北海道弁は東京に住んでるや杏には聞き慣れない言葉です。 「決勝戦に進むのは絶対青学!」 「椿川学園だべ!」 「いいえ。不動峰です。」 もちろん他の学校も女子マネージャーがボランティアスタッフとして参加している所もあるが たち3人の勢いに押されて自分達の学校名を出せずに遠巻きで見守るばかり。 「寿葉ちゃんの学校って1回戦どこなの?」 「東京の氷帝学園。」 「氷帝かー…可哀想に。」 は青学と戦った氷帝の強さを知っているので同情するように言うが…寿葉の表情は違う。 「そこは抜かりねえべ。」 「あ…まさかスパイしたって!?」 「跡部様カッコよかったべ。」 「景吾か…あれ?様づけ?」 跡部はいつの間にか他校生から様づけされているようです。さすが帝王とでも言うべきか… 「椿川学園がもし順調に勝てば青学と当たるね。」 「当たったら勝つのは椿川学園だべ。」 「青学!」 「椿川!」 二人が睨みあっていると二人の肩をトントンと叩く手。 「「何!」」 「キミ達…いい加減自分の持ち場に着きなさい。他の人はもう行ってしまったよ。」 「「え!?」」 周りを見ると既に本部テントには人がいない。さっきまで一緒にいた杏までも。 「…杏ちゃんも声かけてくれればいいのに…。」 「オイラスコア付けだ。じゃあなー東京っ子!」 「私の名前はだってば!」 「んじゃ、。椿川の力見せてやるべ。」 「こっちこそ!」 と寿葉はニッと笑って互いの持ち場につくために移動し始めた。 そしてその頃…全コートで1回戦が始まったのだった。 BACK |