ひと夏の思い出


「じゃあ今日の練習はここまで!」

「「「「「ありがとうございましたー!」」」」」

「皆、お疲れ様!」

合宿も二日目が終わり、残す所は最終日の練習試合のみ。
なので、本日は浜辺でバーベキューといきましょう!





「おー肉だ肉〜!」

「桃先輩!肉ばっか食わないでくださいよ。」

「へっへーん。いっただきー!」

「あーエージ先輩!それ俺のっスよ〜!」

「うるせえんだよ!黙って食え!」

「あんだとマムシ!」

「…何か六角の皆って大人だよね。」

「そうかな?」

は初日に助けてもらったせいか、佐伯の隣で食べています。

「だって…あんな風に取り合ったりはしな」

「あーダビデズルイ!僕のですよ!」

「肉を取られて憎憎しい!…ぷっ!」

「そのままで何の捻りもねーだろーが!」

「ぶっ!」

「危ないのねー…バーベキューが台無しになるのね。」

「……何かあんまり変わらない?」

が首をかしげると佐伯は面白そうにニコニコと笑う。





けれど…もちろん…それを許しているわけではない人も…もちろんいます。

「…不二、とりあえず落ち着け。」

「そうそう。明日には帰るんだし。」

「どうしては昨日の事話してくれないんだろうね?(ニッコリ)」

「「「…。」」」

バーベキューの取り合いをしている所もあれば…氷点下に近い寒さの所も…

「でも不二にしては珍しいな。いつもなら邪魔しに行くはずだが。」

「…この合宿楽しみにしてたんだよね。」

「合宿を?」

「それはもちろんだけど、他校の人と友達になるんだって。」

ちゃんらしいな。」

すると、不二達の視線に気づいたのかがこちらにやってきた。

「ねぇねぇ、花火しようよ♪」

「花火?」

「花火なんか持って来てたっけ?」

「ふふふ〜♪そこは私が抜かりないもん!」

と言ってが出したのは花火の特大セット。

「おーい!皆ー!花火するよー!!」

「マジ!やるやるー!」

「いいですねー。合宿っぽくて。」

の声に全員集まってきて早速花火開始!

(※よい子は誰か大人の人と一緒にやりましょうね♪)





「見て見て〜二刀流〜!」

「俺は三刀流だもんねー!」

ちゃんも英二も危ないって!」

「「え?」」

「だから人に向けたら危ないって!!」

一斉に大石の方に向くと英二の花火も…大石の方に向きます。

(※よい子は絶対にマネしないで下さいね♪)

「最後はやっぱり線香花火で対戦!」

「負けた人は罰ゲーム?」

「罰ゲームならここに乾特製いわ」

「明日の朝食当番に決定〜〜!!」

まだ残っていたいわし水は後で有毒廃棄処分決定です。

「…あ!落ちた!」

「…僕も落ちたよ…。」

「結局負けたのは不二と〜?何か…つまんなーい。」

「全然揺らしてなかったはずなんだけどな〜…。」

線香花火対決の輪から少し離れてと不二は浜辺に座ります。

「合宿終わっちゃうね。」

「帰ったらまた全国に向けての練習が始まるから忙しくなると思うよ?」

「でも…すっごい楽しかった!色々あったけど…全部いい思い出だね♪」

「色々って?」

不二は昨日の夜の事が聞きたいのだが…はニコッと笑ったまま。

「それも思い出♪中3の夏は今年が最後だもん。ね?」

「…うん。(は2回目だけどね…)」

キレイな夜空を見上げながら話す2人は…とてもいい雰囲気だったのでした。





〜オマケ〜

「結局不二がおいしいトコどり!」

「佐伯さんもっスよね。」

「そう?」

「(…不二先輩みたいで何かムカつく…)」

これもまた…1つの思い出なのですね。





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