偶然の火付け役 |
「えーーー!!由美子さん仕事なんですか〜?」 「ゴメンねーちゃん…せっかく約束してたのに…。」 「今日の買い物は由美子さんに付き合ってもらおうと思ったのに…。」 「大事なお客様だから断れないのよ…この埋め合わせはどこかでするから!」 両手を合わせ謝ると由美子はダッシュで行ってしまった。 「1人で買いに行くのもな〜…茜も練習だって言うし…。」 「?買い物なら僕が付き合ってあげるけど?(ニッコリ)」 「…。」 「…。」 不二の楽しそうな微笑みとはよそにの顔は不安顔。 「何買いに行くの?」 「え?」 「だから、何買いに行くの?僕が付き合ってあげるよ。」 「…後悔しても知らないからね。」 「え?」 目的語を言わないに不二はわけもわからず…ついて行く事になった。 「…何だ。水着買いに来たの?」 「こういう所って男の人来るのイヤでしょ〜?」 「水着持ってないの?」 「……ったの!」 「え?」 「キツくて着れなかったの!!」 顔を真っ赤にして言うに不二は自然と笑みがこぼれる。 「じゃあ僕が選んであげる。」 「結構です!(キッパリ)」 「そんな風に言わなくても。」 「もう大体どんなのにするか決めてあるから。」 と言っては1人でスタスタ探しに行ってしまいます。 「全く…も素直じゃないんだから♪」 に構ってもらえなくてつまらないのでとりあえずお店の外に出る不二。 「あーーーー!!不二!どうしてこんなトコにいんの!?」 「不二…誰かと一緒に買い物か?」 「英二、大石。2人こそ買い物?」 店を出た瞬間に黄金ペアに見つかる不二。2人の手には袋が下がっている。 「そうそう。合宿の足りない物があったから買いに来たんだけど。」 「さっき偶然英二に会ったんだ。」 「へぇ〜…僕の方は…」 「あれー先輩たちそんな所で何やってんスか〜?」 デカイ声で声を発しているのは桃と…その隣にはリョーマ。 「桃とおチビ。2人も買い物?」 「先輩達こんな店の前で何やってんスか?」 そう。5人がいるお店は明らかに女物のお店。 「だからね…」 「あー!乾!」 「あ!マムシ!」 なぜ今日に限ってこんなにレギュラー陣が1つの場所に集合するんだろうか…。 「不二、買い物はもう済んだのか?」 「僕じゃないんだけどね…」 「マムシー明日っから合宿なのに真っ昼間からトレーニングかよ。」 「うるせぇ…。」 「これでタカさんまで来たら凄い偶然だよなぁ〜。」 「エージ先輩〜さすがにそれはないっ」 「やぁみんな。どうしたんだい?こんな所で。」 河村が笑顔でレギュラー陣の所へやってきた。 …2度あることは3度ある。4度あることは5度もある。 「すげー。全員そろっちゃったよ。」 「で、不二はどうしてこんな所にいたんだ?」 「だから…」 「周助ー買い物終わったよ…って皆!何してんの!?」 「ーー!」 「暑いからダメ!」 抱きつこうとする英二を買い物袋でブロックする。 「ちゃんは何の買い物に来てたんだい?」 「え…水着買いに来てたの…。」 「「「「「「水着!?」」」」」」 「皆声が大きい!!」 声を上げたレギュラー陣に道を通る人が一斉にこちらを振り返る。 「どんなの買ったの〜?」 「内緒♪どうせ明日会うでしょ?」 「先輩、暇なら何か食べて行きましょうよ。」 「あ、いいねぇ〜♪」 結局、合宿前日にも関わらずレギュラー陣が全員集まった…夏休みの1日。 「こんなに偶然に集まったのはのせいかもね。」 「え?どうしたの周助?」 「何でもないよ♪(ニッコリ)」 青学マネージャー。別名:青学レギュラー陣ホイホイ? BACK |