誰が一番心配性?


「けどさぁ〜って本当心配性だよなぁ〜。」

「どうしたんスか?英二先輩。」

「だってさぁ〜おチビはただガット張り換えに行っただけじゃん?」

「まぁ、とんでもなく遠いっスけど・・・。」

「けど、は買い出しって言ってついていったわけじゃん?」

「そうっスね。」

は俺達が気づかないように行ったって事。」

「確かにそうっスね。」

けど・・・本当に買出しって事は有り得ないのでしょうか?

「乾ー。ってこの間買い出し行ってなかったっけ?」

「あぁ、だから今日のは越前が心配でついて行ったとしか考えられないな。」

「あれ?けど・・・ちゃんって場所知ってたのか?」

大石がふとつぶやいた言葉にレギュラー陣がピタッと固まる。

「・・・・・・俺は教えた覚えが無いぞ。」

方向音痴だからなぁ〜。」

「・・・・ちゃんが迷子になってたら大変だ。」

大石がおろおろし始める。

「大石も心配性だよにゃ。」

「そうっスね。」

「とりあえず電話してみたら?ケータイ持っていったよ?」

不二はが部室に入って出て行く前にちゃんと持ち物チェックを実施。

「じゃあ・・・とりあえずかけてみよう。」

ピッピッピ

『もしもし〜?大石?どうしたの?』

ちゃん?スポーツショップの場所わかってるのかい?」

『だいじょぶだよ〜親切な人に道を聞きながら行ってるから。』

「もし迷ったら電話してくれれば教えるから。」

〜早く帰ってきて〜。」

英二も必死でに叫ぶ。がいなければレギュラー陣のやる気は1割ほど確実に下がる。

『英二〜ちゃんと練習頑張ってね〜。』

「わかってるよ〜。」

先輩、無事に帰ってきてくださいね。」

『だいじょぶだよ〜。あ、リョーマ発見!じゃあまた連絡するね!』

プチッ・・・ツーツーツー。とりあえずはリョーマを発見できたようだ。

「これでともかく一安心だね。」

「さぁ、みんな練習再開だ。」

「「「ウイーっス!」」」







しばらくして部活が終了の時間になるが、から何の連絡も入らない。

だいじょーぶかなぁ〜。」

「きっとの事だから越前くんのペースに合わせて帰ってきてるんだよ♪(ニッコリ)」

いつもと同じような不二の笑顔も、がいないせいかどことなく怖い。

「じゃあ今度は僕が電話するよ。」

ピッ。PrrrrrrrrrrrrrrrrPrrrrrrrrrrrrrrrrPrrrrrrrrrrrrrr..............

「おかしいなぁ・・・電話にでない・・・・。」

「え〜。じゃあおチビは?」

「あ、俺がかけてみるっス。」

桃もリョーマに電話するが一向に出る気配がない。

「何かあったんじゃないか?」

「でもちゃんバイブにしてる時ってケータイ気づかないんじゃなかったっけ?」

「・・・・けどさっきは気づいたじゃないスか。」

「越前の事だ、と一緒に寄り道でもしてるんじゃないのか?」

乾がデータノートに何か書き込みながらそう言った。

「あ〜おチビならありえそう。」

先輩もお腹すいたとか言って・・・ってか俺の自転車・・・・。」

桃はに自転車を持って行かれたので歩いて帰らなければならない。

「とりあえずにメールしておけば後で連絡が来るよ。」

「そっか。」

の事に関してだけはとてもとても心配性なレギュラー陣。




けれど、予想とは大きく違う事にとリョーマが巻き込まれているとは誰も微塵にも思わなかった・・・。





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