王者立海大の実力 |
「今日の部活はミーティングでしょ?何やるんだろ・・・。」 はいつものように不二と英二と一緒に部活に向かう。 「あれ?大石は?」 「大石は今日病院に行って来るそうだ。」 「腕もうヘーキかな?」 「どうだかなぁ〜。今日OKもらえたら決勝はヘーキだって言ってたけど・・・。」 「リョーマもいない。」 「越前なら壁打ち行っちゃったみたいっスよ。」 「え〜しょうがないなぁ〜。」 がリョーマを呼びに行こうとすると、スミレが1本のビデオを持って入ってくる。 「ビデオ?」 「月間プロテニスの井上くんから貰ったこのビデオには真実しか映っとらん。 よーく見ておくんだよ。これがお前達の決勝の相手だ!!」 「!?」 決勝の相手。その単語を聞き、はビクッと反応する。 そのビデオに映っていたものは・・・・青学と地区大会決勝を戦った 不動峰が立海大附属にコテンパンにされている映像だった。 「そういえば新聞にも決勝の事が少し書かれていたな。」 「ダブルス2試合もこんなだったんだ・・・・。」 「でも・・・唯一の全国選手橘部長まで回らなかったんスよね。」 桃が黙ったままだった竜崎に聞くと、竜崎は止めていたビデオを再生する。 「ま、まさか・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 そこに映っていたのは、あの手塚と同レベルの実力者とうたわれている橘が・・・ 以前青学にも来た事がある立海大エース切原赤也に負けている姿だった・・・・。 「つ強すぎる・・・。」 「・・・・・・・・・」 「これが決勝の相手王者立海大附属じゃ。」 「全員が全国区プレイヤーだ。手塚が七人いると思ってくれ。」 「・・・・・・う・・・。」 はビデオのショックで一言も言葉を発せない。 「そーいや越前六角戦でアップに行った時この試合見てたんじゃ・・・。」 「・・・・って事は先輩も・・・・?」 バッとレギュラー陣全員が後ろの方にいたを振り返る。 「?」 「・・・・あぁ、ゴメンゴメン。ちょっとボーっとしちゃって。」 「ちゃん震えてない?大丈夫?」 確かに、の身体は立海大の恐怖からか少し震えが見える。 「だいじょぶだよ〜私だって強くなったんだから!」 「、無理しなくていいんだよ。」 不二がの頭を優しくなでる。 「越前もショックデカイだろうな。アイツ1年だし。」 「越前は・・・そんなにヤワじゃないと思うよ。」 「本当は不安だよ・・・不動峰がこんなにコテンパンにされちゃうなんて・・・。」 「だいじょぶだって!」 「先輩、確かに立海は強いっスよ。今までのどの相手より・・・ ・・・でもどうしても奴らに一泡吹かせたい。」 「同感だな。」 座っていたレギュラー陣が腰をあげる。 「俺達はタダじゃ負けねーっスよ。」 「桃・・・皆・・・・。」 「、絶対だいじょうぶだよ。僕達は負けないから。」 不二がニッコリ笑って言うと、レギュラー陣もに微笑みかける。 「そうだよね!皆だって強いもん!私一生懸命皆の事サポートするから!」 「が居れば百人力ってねん☆」 「そう言ってもらえると嬉しいよ。」 やっといつもの笑顔に戻った。それを見てレギュラー陣はホッとするのであった。 関東大会決勝戦まで残りわずか。もまた元気になり、青学は対立海モードに入る。 このまま何の問題もなく過ごすに越した事はないのだが・・・そうもいかない出来事が起きる・・・ BACK |