菊丸印の新ステップ秘話?


「ナイスファイト!」

不二がポロポロと涙を流している樹に握手しながら言う。

「菊丸印の新ステップにやられたよ。」

「うんにゃ・・・苦労したよ。なぁ不二っ。」

英二もニコッと笑って佐伯に言う。





「すごいすごい!英二と周助も勝っちゃった!」

「これで青学はリーチだな。」

〜!俺の事見ててくれてた?」

英二がタタタッとのところに走ってきてニコニコと聞く。

「うん。もっちろん。英二のステップすごかったもん!」

、僕は?」

「周助ももちろんすごかったに決まってんじゃん!あのつばめ返しとか!」

「そう?ありがとう。」

は興奮が治まらないのか、手と叩いたりジャンプしたり忙しそう。

ちゃん落ち着いて。怪我したら危ないから。」

「あー・・・ゴメンなさ〜い・・・・。」

はスーッと深呼吸して心を落ち着かせる。

先輩今日はいつにもまして興奮してません?」

「ん?そっかなぁ〜だってみんなのテニス見るの楽しいんだもん!」

はとびっきりの笑顔で桃に答えを返す。

「・・・・・そ・・・そうスか。//////」

「・・・・何かムカツク。」

「ねぇねぇ英二。そのステップどこで覚えたの?」

は先ほどから気になっていた質問を英二に投げかける。

「えっと・・・。」

、それはね・・・。」

「あぁ〜!不二言っちゃダメだってば!」

「そうなの?」

不二は首をかしげ面白そうな事を見つけたように笑う。







対六角中戦がある前日。



ザッザッザッザッザッザッザッザと土をかける音がするコンテナのある公園。

「!」

不二はコンテナによっかかりながらその音の発する方へと首を向ける。

「あーーーーー!不二っ!」

「やあ・・・。」

その音の発信者菊丸英二はいるはずのない友人・不二の姿を指さして驚いている。

「明日の試合英二と組む事になったから・・・大石に聞いたらここだって。」

「ところで不二・・・何か見た?」

「うん、バッチリ!(ニッコリ)」

恐る恐る英二が聞くと間髪入れずにニッコリと答える不二。

「内緒だかんな。全国の時用の切り札なんだから!」

「はいはい。」

何度も何度も念を押す英二に苦笑する不二・・・・・・・・・







と、いうのは不二の心の中にしまってある出来事。

「・・・だからね、僕が猫に変えてあげて英二は猫の姿で練習したんだよ♪」

「マジスか!?」

「・・・・ってか不二先輩そんな事出来るんスね。」

「・・・・・・・・・・周助の嘘つき〜。」

明らかにウソっぽい説明にはジロッと不二を見る。

、僕の眼ウソをついているように見える?」

「・・・・・んー・・・・。」

はジーッと不二の目を見るが・・・・・

「・・・・・・・・・いつもと変わらないから・・・きっとウソでしょ。」

ちゃん・・・それじゃあまるで不二がいつもウソついてるみたいに聞こえちゃうよ。」

「タカさん。周助のいたずら好きは今に始まった事じゃないから。」

「何だか人聞き悪いなぁ♪」

とりあえず自分からウソだとは言わず、を観察して楽しむ不二。





「あれ?そう言えば次の試合は誰?」

は不二を追及する事を諦めふと次の試合の事を思い出した

「・・・・・ふしゅぅ〜・・・俺っス。」

「あー薫ちゃんか!リョーマじゃないんだね。」

「俺も早く試合したいっスよ。」

「いーか越前。しっかりアップしておけ。」

「ウィーっス。」

海堂はリョーマに一言だけ言うと静かにコートへと歩いて行った。

「・・・・・今の一言どういう意味?」

「ふむ・・・海堂のやつやるな・・・。」

「えー薫ちゃーん!負けたら承知しないからねー!!!!」

の叫びとは裏腹にしっかりデータを取っていた乾であった。





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