関東大会2日目その0.5 |
関東大会第2回戦。青学の相手は埼玉代表緑山中。 「青学の手塚・・・氷帝戦の怪我が原因でもう居ないって話さ。」 「・・・・だってオキラクちゃん♪」 「まだ眠いんだから話しかけないでよ。」 埼玉緑山中はどこか青学をバカにしているような口調で話していた。 一方、青学は竜崎のゲキが飛んでいた。 「いいかい、いよいよ2回戦だ!!関東大会残る8校この中から 全国大会へ行けるのは6校!!次の緑山戦勝てばベスト4!!」 「この試合に全力をかける!」 大石がオーダー表を見て2回戦のオーダーを発表する。 「D2乾・海堂 今度こそ勝利をみせてくれ! D1エージ・桃 相手は2年生だが油断するなよ!! S3越前 暴れてこい!許可するっ! S2タカさん あのパワーを思い知らせてやろう! S1不二 頼んだぞ! 以上だ。」 「あれ?大石部長代理・・・ヘンな相性心理テストやって色々なダブルスを試してたわりに・・・・。」 「そーそー。氷帝戦とあまり変わらないっスね。」 「うん、ありゃ無駄だった。失敗だったね。」 ニコッと音の出るような笑顔で笑う大石。 「何かさ・・・大石って・・・・。」 「ボーリング以来キャラが・・・・。」 ・・・・・・・・・・・・・・・黒くなったのは気のせいではないようだ。 「ところで、乾。緑山中ってどんなチームなの?」 「ああデータによると・・・・・・・・・。」 乾がデータノートを開き部員が静かにそのデータの内容を聞いていた。 『これより準々決勝――緑山中(埼玉)VS青春学園(東京)の試合を始めます!! 準々決勝は全てのコート3試合一気にスタートして下さい!』 「選手にとって苦しい時の応援がどれだけの力そして勇気になるか 試合に出られなかった者も選手と一緒に戦ってほしい!」 「「「「「はいっ!!」」」」」 「ハチマキ強制っスか・・・・。」 あまりカッコいいとは言い難いハチマキを強制されリョーマはため息をついた。 「困った・・・・3試合も同時スタートされちゃどの試合見たらいいか・・・・。」 「?そんな真ん中に立ってたら試合見れないよ?」 「周助〜。だって3試合とも見たいんだもん。どうすればいいのよ〜〜。」 「んー・・・・じゃあ越前の試合見に行ったら?シングルスだし。」 「そっか。シングルスだから応援いっぱいいた方がいいよね!」 はタタタッとリョーマのコートへ走って行った。 「不二・・・どういう風の吹き回しだ?」 「僕の試合じゃなければどこ見てたっていいんだよ♪(ニッコリ)」 「そ・・・そうなのか・・・・。」 大石はそんな黒い笑顔にハァと胃を抑えながらため息をついた。 『ゲーム2−1チェンジコート!!』 「リョーマ!このまま頑張れ〜!」 「ウイーっス。」 「ふぅーう。汗かくのあんま好きじゃないんだ〜〜〜。」 リョーマの対戦相手季楽靖幸がリョーマの方をチラッと見て言った。 「汗かいちゃう前に終わらせるからね。」 「・・・・・・・リョーマ。ぜーーーったい負けないでね!!」 「大丈夫っスよ先輩。俺負けないから。」 リョーマと季楽はお互い一歩も引かないラリーを続けている。 「・・・・・(バカな・・・コイツさっきから俺と同じコースとスピードで返してくる!?そんな事は不可能だ!!) ハイ!!よしっネットインだ!!」 だがリョーマは軽くボールを拾う。 「(何て脚力だコードボールまで拾って・・・・・!――ネットイン・・・・)」 「汗だくじゃん。」 「いいぞーリョーマー!!」 その後はずっとリョーマのペース。あっという間に試合は決着した。 『ゲームセット!!ウォンバイ越前6−1!!』 「よし。他の試合見に行かなきゃ。」 は走って他のコートも見に行く。 「周助!大石!リョーマ勝ったよ!他の2試合は?」 「乾と海堂は今終わって6−1で勝ったよ。」 「あとは英二と桃のダブルス1・・・問題はココだ・・・・。」 「だいじょうぶだよ。大石。2人が負けるはずないじゃん!」 が指さしたコートでは英二と桃の2人が相手に攻撃する暇を与えず攻撃している。 「ホイッ!」 「うらぁ!!」 「おー!決まった!桃のダンクスマッシュ!」 『ゲームセットウォンバイ青学菊丸・桃城6−3!!』 「って事は・・・ベスト4進出で全国大会出場決定〜〜!!すごーい!」 は興奮のあまり側にいた不二にバッと抱きついた。 「・・・僕は嬉しいんだけど・・・皆に見られてるよ?」 「う!?あ、ゴメーン・・・そうだ!手塚に報告しよ〜〜〜!」 はぴょんぴょん飛び跳ねながらメールで手塚に報告しだした。 「〜!俺の試合見ててくれた〜?」 「最後だけだけど・・・・。そうだ。特製ドリンクあるから飲んで飲んで!」 そして青学レギュラー陣はのドリンクで回復し、次の六角戦に臨むのだった。 BACK |