挑発にのるな!


山吹の悪魔亜久津が青学に来た帰りは何だか不安顔の河村を発見した。

「あれ?タカさんだ。どうしたんだろ??」

〜。」

「うにょ!?」

ずしんと背中に衝撃が乗ったと思ったら英二だった。

先輩何してるんスか?」

「うん?あんたたちこそ何してるの?」

「俺らはエージ先輩におごってもらったんスよ。」

「えー、ずるいー。私もついていけばよかった。」

まで来たら俺破産しちゃうって。」

「タカさんファミレスに入ってくよ。誰かと待ち合わせかな?」

・英二・桃・リョーマは看板の陰に隠れて河村を見ていた。

「うーん・・・・タカさんが寄り道って想像できない・・・・。」

「デートだな。」

「にゃっ!?乾いつのまに〜!!」

「乾先輩って神出鬼没っスね。」

「何で乾こんな所にいるの?」

「河村の様子が変だったからね。いいデータが取れるかも。」

そして5人は河村に気づかれないように店に入って行った。







「しっかしよく考えてみろよ。」

「タカさんに限って・・・・・。」

「「「「「女っ!?」」」」」

「ったくいったい世の中どーなっちまってんだ。」

「やるな河村・・・。」

「スミにおけないっスね。」

「おけねーよ。」

「でもタカさん優しいからねー。ありえなくもないかもうーん・・・・。」

たちが『河村に女説』について話していると早速パフェが運ばれてきた。

「おチビいーの頼んでんじゃん。」

「私も何か頼もうかなー・・・・・あ、でもご飯食べられなくなりそうだし・・・・。」

結局5人は河村のおごりと称して頼んでいた。

「タカさんの方は・・・・どうなってるのかな?」

「あれ?もう1人男が来てるぜ。」

英二が言った男の顔を見てとリョーマは絶句した。

「・・・私ちょっと・・・・。」

は少し恐怖感を覚え洗面所の方に歩いて行ってしまった。

のやつどうかしたのか?」

「あれ、亜久津っスよ。」

「あいつか例のイカレ野郎ってのは!?」

「でも何でタカさんといるんだ?」

亜久津と河村は二言三言話すと亜久津は立ち上がり河村にジュースをドボドボっと頭からかけた。

「ひでえ・・・・・。」

「本当だよね。」

・・・・お前どうしてそんな所にいるんだ?」

は英二達の席と仕切りをはさんだ向こうにいた。

「イヤ、何か取り込み中みたいだし?」

が丁度言ったその時リョーマが見事亜久津を足で引っかけた。

「さっきはどーも。自己紹介がまだだったよね。」

「(あーあ、リョーマのやつまーた挑発して・・・・。)」

「青学1年越前リョーマ。よろしく。」

「あ!」

とタカさんがこっちを指さしているのも気づかずにリョーマと亜久津はお互いにらみ合っていた。

「ちっ。」

亜久津はスタスタと帰っていってしまった。

「リョーマ!」

亜久津の姿が見えなくなるとは飛び出してリョーマのほほをぎゅーっとつねった。

「何スか先輩、イテテ・・・」

「まーた挑発して!挑発するなって言ってるでしょー?もー。」

「だからってつねることないっスよ。」

「皆どうしてこんな所にいるんだい?」

「そりゃあタカさんが心配だったからだって!」

「そうっスよー。」

そんな事を言われながらも結局おごらせられた河村であった。





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