兄弟の絆


「ねぇ、裕太くんってさ。」

が不二を探しにきて裕太に会った後はポツンと言った。

?裕太がどうかした?」

「裕太くんってさ周助の事嫌いなのかな?」

「・・・・どうしてそんな事言うの?」

「・・・・だって私がシングルス3の話をした途端急に怖くなったじゃん。」

「それは裕太に聞いてみないとわからないよ。」

「でもー、兄弟ってやっぱいいよねー。」

はしみじみと言った。

は・・・・兄弟いるんだったよね?」

「うん。あれはー、弟と妹かな?全然覚えてないけど。」

は家族の事を忘れてしまっているのを忘れて聞いてしまった不二は素直に謝った。

、ゴメン。変な事聞いて。」

「周助が謝る事ないよー。兄弟がいるっていうのは写真でわかるからさ。」

「でもはさびしくないの?」

「うーーん・・・・でも今は皆がいるから。」

はニッコリと笑って言った。

「本当レギュラーの皆といるとあきないし楽しいし大きな家族みたい。」

「家族ね・・・・・僕も家族なの?」

「周助は1番最初に会ったもんね〜。」

不二はなんだか腑に落ちない顔をしていた。

「(は僕らの事家族と見てるのか・・・・これからが勝負だな。)」

「ところで周助。私の手握ってて暑くない?」

不二が1人考えに耽っている時は言った。

「何で?は手つなぐのイヤ?」

「別にイヤじゃないけど・・・・・何か手を引かれてるとますます私が子供に見えるなって・・・・。」

「だいじょうぶだよ♪は手を引かれてなくても子供に見えるから♪」

「周助!それフォロー・・・・クシュン!!」

風邪ひいた?」

「わかんな・・クシュン!!あれ〜?誰かが噂してるのかな?」

はうーんと自分の事を噂しそうな人を考えていた。

「(そろそろ帰らないと後で恐いかな?)」

「あ、わかった。きっと皆が私と不二がどこいったか話してるんだよ!!」

「でももう少しと話していたいんだけどなぁ。」

不二がちょっと甘えたようにの肩に頭を預けた。

「周助どうしたの〜?いつもの周助らしくないよ??」

と話してると安心するからかな?」

「??周助とならいつでも話せるじゃない?お家帰ってからも。って私のうちじゃないけど。」

「いいんだよ。。あそこはもうの家で。姉さんだっての事妹みたいに思ってるし。」

「え、じゃあじゃあ裕太くんは私のことお姉さんみたいって思ってくれるかな??」

は目をキラキラさせて不二に尋ねた。

「・・・・ってもしかして年下好き?」

「へ?ただ裕太くんが私の事お姉さんみたいって思ってくれるといいなぁって思っただけだよ?」

「そう。それじゃあよかった。」

「そ・れ・に!」

はピッと人差し指を立てて演説っぽく話し始めた。

「恋愛に年上も年下も同い年も関係ないでしょ?私は私の事を一番思ってくれる人がいいの。」

「じゃあ僕にもチャンスがあるね。」

不二はに聞こえないぐらいにつぶやいた。

「よっし、じゃあ帰ろうか。リョーマの試合始まってるでしょ。」

「そうだね。後で越前にも怒られちゃうし。」

そしては不二に手を引かれてコートへ戻って行った。





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