無理・・・・しないで


青学の黄金ペアが負けた。青学にとってはショックだったろう。

〜。早く皆の所に戻ろ。(じゃないと後が恐い・・・・)」

「え、あ、うん。」

先ほど英二の話を聞いたはもう1つ気になることがあった。

「英二。」

「なに?」

「無理・・・・しないでね?」

「?何の事?」

英二はの言ってる事がわからないのか首をかしげている。

「うんと、上手く説明できないんだけど・・・・。」

は立ち止まって眉間に指をあてた。

「・・・だからね、無理して笑顔を装わなくてもだいじょぶだよ?かな。」

「俺って無理してるように見える?」

「さっき私には言ってくれたじゃない。でもね、きっとあっちに戻ったら・・・・。」

「また笑顔でいるかもって事?」

「そういう事。かも。」

はまだ言いたい事があるらしくでも言葉が出てこない。

「んー…俺無理してるつもりはないよ?」

英二はすぐそばに座ってへへっと笑った。

「でもね、どっかで読んだ事あるの・・・。」

も隣に座って英二に話し始めた。

「ムードメーカーになる人は自分の気持ちを無視してまで笑顔を作ってるって。」

「・・・・そなの?」

「だからね、さっき英二がいつもの英二らしくなかった時少し安心したの。」

「メソメソするなーって怒ったくせに〜。」

「あ、あれは本音だもん。さっきこの事思い出したから。」

「でも、俺ならだいじょうぶ☆」

「うーん・・・・でもちょっと心配だよー。」

「じゃ、に時々聞いてもらおっかなー。」

英二はニカッと歯を見せてに笑った。

「もちろん!!私だけが本当の英二を見れるのって何かうれしいね♪」

もつられてニコッと笑うと英二は真っ赤になってしまった。

・・・・そういうの殺し文句って言うんだよ。」

「へー、これって殺し文句って言うんだ。初めて言ったよ〜。」

「(って何回も殺し文句とか言ってたような・・・・・?気づいてなかったんだ。)」

「にょ?英二どうしたの?あ、殺し文句言ったから〜〜?まさかね。」

「(そのまさかなんだってば・・・・・。)」

英二の心のつぶやきはまで届かない。

「でもがそんな事言ってくれるなんてまるで俺の彼女みたいじゃん?」

英二はの方をチラッと見て殺し文句とまでは言わないが告白まがいな事を言ったが・・・・

「え、あゴメン。ちょっと面白そうな人見つけたから聞いてなかった。何?」

「・・・・・もういい…。そろそろ帰らないと俺不二に呪われる…。」

「すでに呪われてたりしてね〜。」

にははーっとおもしろそうに笑う

「え〜。ひどいにゃぁ〜〜。」

「へっへーんだ。こっこまでおいで〜〜。」

と、今度は英二がを追いかけて元気よく皆の所へ走って行った。





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