RUN!RUN!RUN?


が一生懸命走っているとまた人にぶつかってしまった。

「あてっ。」

「いてっ。」

「ごめんなさい。あ、あなた…。」

「あれ?君は笑顔がかわいいちゃんじゃない☆」

「…どーしてこんな所にいるの?」

「いやぁラッキーだな。女子は別会場だと思ってたのに。」

千石はのウェア姿をまじまじと見て言った。

「私マネージャーだもん。」

「じゃあどうしてウェア着てるの?それ青学の女テニのでしょ?」

「(青学のってわかるんだ…。)ちょっと助っ人に行ってきたから。」

「結果はどうだったの?」

「2試合やって両方とも勝ったよ。ダブルスだけど。」

ちゃんってテニスできるんだね。」

「ちょっとだけね。部活でやってないからそんなに上手くないよ。」

「ふう〜ん・・・・。」

「ねぇ、このカッコ変?」

「どうしてさ?」

「だってずっとウェア見てるじゃん。」

は千石をちょっと睨みつけて言った。

「そんな事ないよ。とっても似合ってる。足がキレイだなぁと思ってさ。」

「どーも。じゃあね、私急いでるから。」

はいちお笑顔で手を振ってまた走って行った。







「あぁ〜どーしてこの会場こんなに広いの〜!!」

は走り疲れて少しバテていた。

「疲れた〜ちょっと歩いちゃえ。」

「おい、青学の試合見たか?」

「あぁ、見た見た。さすがだったよな。」

は聞き慣れた言葉を聞いて耳がダンボになった。

「ダブルス2試合も全部ストレートだろ?」

「あぁ、シングルス3の不二もすごかったよな。」

「(うんうん。周助は天才だからね。)」

「唯一の1年生レギュラーは完全試合だったんだろ?」

「(へー。リョーマさすがじゃん。)」

「手塚もすごかったよな。」

「あぁ。鎌田中のシングルス1をあっさりと敗ったよな。」

「(へぇー。やっぱり手塚だもんね。)」

「もうそろそろ準決勝だろ?聖ルドルフってとこだったよな。」

「何か新マネージャーがすごいらしいぜ。」

「へー。でも青学がまたストレートで勝つんだろうな。」

「いや、わかんねぇぞ。青学だってよ。」

「(いや、わかるわかる。次だってぶっちギリだよ。)あっと、こうしちゃいられない。」

一言一言に頷いていたはハッと我にかえり青学陣の所へ走り出したのでした。





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